⬆️このお話の続き
ある日,わたしはごろんと横になっていた。
すると、ケントが言った。
「あのな。今あんながママのお腹の上にいるで、
赤いスカートはいてな。
それから、カイト(三男)は、よくあんなとおしゃべりしてんねん‥」
「ケンちゃんは、あんなが見えるの?」
「うん。見えるよ。
あんなは皆んながお出かけの時とか一緒に来たりする」
「そうなのか、あんなは、時々来てくれているんだね」‥
ある日,ケントは幼稚園に行く時間になっても自分の部屋から出てこなかった。
「ケンちゃん,幼稚園に行く時間だよ」と部屋に行ってみると,ケントはほおづえをついて何かを見ていた。
しかし、そこには何もなくて,ただ,太陽の光が降り注いでいた。
その一点を見つめているのだ。
「ケンちゃん,何してるの?」
「イエスさまとおしゃべりしててん」
「そうなんだ。イエスさまはケントに何か言ったの?」
「うん。言ったよ。
いつも良い子でいてねって言った」
「そっかー
でもケンちゃん,幼稚園に行く時間になっちゃったから,イエスさまにバイバイしてくれるかな‥」
「分かった」
そう言って,ケントは光に向かって「バイバイ」と言って手を振って、部屋を出て行った。
わたしも何の気なしにその光に向かってケントと同じように「バイバイ」と手を振った。
すると、突然涙があふれてきて、「あー,ケントは本当にイエスさまとお話ししていたんだな」って分かった。
ケントは,発達障害ゆえの大変さをたくさんもちながら、その魂は純粋で清らかだった。
そんなケントらしいエピソードがあって、幼稚園の先生が話してくださった。
続く
次回、ケントとの無料zoomお話会は5月24日金曜日20時半からです。
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