⬆️このお話の続き
どしゃ降りの中、着いたのは広島鉄道病院。
今もあるのかな?と思って調べたらJR広島病院ってなっていて、やたらきれいな病院だった。
あの当時はなんだか古びていて暗い感じがした。
待合室の光景を今でも覚えている。
そこでどれほど待ったのかよく覚えていないが、次男は呼ばれて直ぐに点滴になった。
そして、そのまま入院するように言われた。
次男を病院において、あわてて帰ると子どもたちはすやすや眠っていて、ほっとした。
翌日次男を迎えに行くと、先生はもうしばらく入院するように言ったが、そのまま連れ帰ることにした。
先生は安静にして、食事も与えないように言ったが、次男は帰りの車の中でアンパンをおいしそうに食べて、家に着くなり外でご機嫌で遊んでいた。
だいたい、今でもなんでご飯を食べちゃいけなかったのかよく分からない。
次男はその後もたびたびひどい発作を起こした。
その度に近所の小児科に連れて行った。
そのときに、忘れられないできごとがあった。
待合室で待っているときに、次男は絵本を読んでいた。
呼ばれたので、絵本を置いて診察室に行ったのだが、次男はその絵本を読んでいたかったようで泣きながら先生の前に座った。
診察を受け、吸入をして再び呼ばれて先生の前に座ったときに、次男はその絵本を抱えていた。
そのときに、先生がおっしゃった言葉は今も忘れない。
「そうか、たっちゃんはさっきその絵本を読みたくて泣いていたんだね。
先生はそれを分かってあげられなかった。
ごめんね」
そう言って、聴診器を次男の胸に当てた。
次男はまだ2歳だったが、先生の言葉を聴いてニコニコだった。
忘れられないすばらしいドクターのお一人だ。
ところで,この広島の家は美鈴が丘というところで高台だったため、夜になると美しい夜景を観ることができた。
もちろん,ゆっくりなんか観ていられないが‥
庭にはキーウィ🥝の木が植っていて、子どもたちと収穫した。
他にもメロン🍈かぼちゃ🎃ジャガイモ🥔などが採れた。
前に住んでいた方が植えてくださっていたのを,収穫させて頂いた。
庭で土いじりをしていた子どもたちが「ジャガイモが出てきた」と大喜びだったのを思い出す。
広島には短い期間しか住まなかったが,たくさんの良い思い出と,悲惨なことがいっぱいあった。
続く
次回,zoomお話会は、
4月18日(木曜日)です。
丁度,新学期が始まっていますので、ご質問のある方はぜひご参加くださいね。
聞くだけって方ももちろん❣️
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