「就労移行支援の指導員になりたい」と次男が言ったとき,これぞまさしく次男にピッタリの仕事だと思ってワクワクした。
しかし,相変わらず発達障害であることをカミングアウトしての面接。
最初はいい感じに進むが、カミングアウトした瞬間,なんだか空気が変わるようで,受けても受けても落とされるという状態だった。
このままでは無理だと自分でも分かったようだ。
そんな折に次男と新しい本を書くことになった。
この考えが浮かんだ時、「これだ‼️」と、思ったが本人が「書く」と、言ってくれないことには先に進まない。
出版社から直ぐに電話をした。
ありがたいことに「やってみます」という返事をもらった。
いきなり本を書くなど、なかなか大変なことだと思うが、次男の書く大学のレポートはとてもおもしろく、
ついでに言えば,次男の国語力ではべらぼうに高かった。
そして,講演の質疑応答での次男の答えは、理路整然としており,なおかつ心打たれるものだった。
結局,2ヶ月足らずで本を書き上げた。
就活もこのままでは永遠に落とされると理解した次男は,国家資格を,取ることにしたので,その勉強もしていた。
本人曰くこの時期をニートと言っていたが、インターネット喫茶に8時間こもり執筆していたのだから、けっこうな集中力だし、そもそも家にはいなかった。
つまり,本人としては収入を得ていないのでニートと言っていたようだ。
しかし,たまにある講演の講演料を大事に大事に使っていた。
本を書き上げた後,国家資格を取るための勉強に専念した。
その合間に相変わらず面接も受けていた。
そして,なんと行きたかった会社の3次面接あたりにこぎつけて、もう直ぐ国家資格の試験というときに、
これまたとんでもない出来事が起こった。