ケントとの講演が近いので,打ち合わせを兼ねて話すことが多い。



その中で気になっていたことについて聞いてみた。



「ケントって小さい頃から褒められると怒るときがあったよね。

なんでなの?」



「おとなになって、『良くできたねぇ』とか大げさに褒められたらバカにされてんのかって怒んねぇか?

オレはガキの頃からそうだったんだよ。

なんか持ち上げようとして褒めてるのが分かってたの。

そういうわざとらしい褒め方されたって嫌なだけだよ」



「なるほどねぇ」と、思った。



褒められて,怒るときと,怒らないときがあったが、

自然にさらっと褒めたり,感謝したときには怒らなかった。



ケントが言うように,ちょっと大げさな感じで褒めたときは必ず怒った、



だから、そういう褒め方はしなくなっていった。



ケントは、「わざとらしい褒め方って相手に失礼だから、おとなにはそんな褒め方はしないだろ。

それを子どもにはしてんだよ」と言った。



ケントの言うことはいつも心に刺さる。



ケントが小学生の頃のエピソード。



「ママ、ケント,お風呂の窓,開けといたよ。

ママがいつもお風呂の窓開けてるのに、閉まってたから開けといた」



「ケンちゃん、気づいてくれたんだね。

ありがとうね。助かったよ」



こんなふうに言ったら,ケントはとても嬉しそうだった。



多分、「ケンちゃん,気づけてすごいね〜」みたいに大げさに言ったら,怒っていたと思う。



ケントと話すと学ぶことが多い。



そんなわけで,今晩は講演の最終打ち合わせを兼ねて、

ケントとデート。



デートとか言ったら,また,怒られるけどね(^_−)−☆