父が救急搬送された。



入院時体温は30度。



脈も30。



どうやら肺炎らしい。



脈も落ちているので,呼吸も,心臓も大変そう。



呼吸がいつ止まるか分からないので、気管挿管をするかどうかドクターに聞かれた。



今の状況では,肺炎の治療をしても,いつ呼吸が止まるか分からないが、気管挿管をすれば,とりあえず呼吸は確保される。



どうするかは、患者か患者の家族が決める。



父の意識はほとんどないので,弟と相談して決める必要がある。



ちなみに母にこのことを伝えたら,母は、夜は眠れず苦しみ続けることは,経験上明らかだ。



伝えることは控えた。



そんなわけで,弟とわたしで話し合う。



結論は気管挿管はしない。



ドクターにもそのように伝えた。



そして,わたしは付け加えた。



「人は生きるか,死ぬか自分で決めます。

父は生きると決めたら気管挿管をしなくても生きます。

もう,天にいこうと決めたら、気管挿管しても死にますから‥」



ドクターは,「ご家族のお考えはよく分かりましたので,その中で治療をしていきます」と、おっしゃった。




デイサービスの方は,父が退院後、どこに行ったらいいのか具体的に提案してくださった。



一つの選択肢として‥



父が病院から戻っても帰ってくる場所があること。



そこに母も住むことができること。



直ぐに調べてくださって伝えてくださったので,とても安心した。




幸い,わたしは父が気管挿管をすることを望んでいないことが分かった。



口が聞けなくても‥



意識が混濁していても‥



全て,父自身が決めること。