彼女自身も虐待サバイバー。
わたしは、この1年以上、虐待サバイバーについて書いている。
今月中には書き上げるつもりで、日々取り組んでいるが、その中で、たくさんの虐待に苦しんできた方のお話を聴いてきた。
彼らの苦しみは、おとなになっても続いている。
その中の一人の方はおっしゃった。
「一番、愛してもらえるはずの親から愛されず、
一番安心できるはずの家庭が
恐怖だった。
その中で子ども時代を
ずっと過ごしてきた」
次男が高校生だったと思う。
家に帰ってくると号泣だった。
「どうしたの?」と声をかけたら、次男は泣きながら言った。
「今日、コンビニに行きました。
すると小さな男の子がトイレに立てこもりました。
母親らしき人が、トイレのドアをたたき、
『出てきなさい!!』と言っていました。
男の子が『たたかない?』って言ったんです。
母親は『たたかないから出てきなさい』と言いますが、男の子は、なかなか出てきません。
だいぶしてから男の子が『本当にたたかない?』と言うと『たたかないから、出てこい』と母親が言うので、
やっと出てきました。
母親は、コンビニを出ると、その男の子を引きずりながら歩いて行きました。
わたしは何もできませんでした。
その男の子は誰かに助けてほしかったのに、わたしは彼を助けられませんでした」
そのコンビニには何人かのおとながいたのに、自分を含めて誰一人その子を助けなかったと言って、その後も、次男はずっと泣いていた。
わたしは、次男の話を胸をえぐられるような思いで聴いていた。
わたしが今書いているものは、実際にあった虐待サバイバーの話。
どうやってサバイバーになったかという軌跡。
以前、「万引き家族」のラストシーンを観て、号泣し、その涙はなかなか止まらなかった。
虐待によって天にいったたくさんの子どもたちの叫びが胸に迫ってきた。
「なんで、わたしに言うの?」と思っていた。
それから3年後に、わたしは虐待サバイバーの本を書くことを決心し、取りかかった。
今までの本と違い、出版社からのオファーもなく、書き上げてから出版社を探すという暴挙だが、これはやり遂げたいと思っている。
虐待について書いているが、
テーマは「希望」
自分の幸せをあきらめなかった女の子のサバイバルストーリー。
わたしは、わたしにできることをする。
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観ていた。
が近かったので、お料理番組をやっていた