図工に次男が出ない理由を先生にお伝えしていないことは、素直に謝った。



そうすると、先生は「そういう理由だったんですね」と
ようやく表情が和らいだ。



そして、そこからやっと本題に入った。



次男の作品の上に他の子の作品をのせた理由。



「堀内君の作品だけ違うものなので、それを見た人がなんでだろうと思うかと思って‥」と、かなりわけの分からない理由を言っていた。



他の人がどう思おうとそれは関係のないことだった。



大切なのは、次男が自分の自信作を見えないところに隠すように置かれ、それを見てどう思ったかということ。



「どけてほしい」と何度も訴えたのに聞き入れられず、悲しい思いをしながら家に帰ってきたこと。



それを先生方がどうお考えなのか聞いた。



ようやく、「申し訳ないことをしました。おわびします」と先生はおっしゃった。



わたしは「わたしに謝って頂く必要はありません。
まず、恐竜をどけて、それから次男に謝っていただけますか?」と言った。



先生方は「そうします」とおっしゃって、更に、「堀内君が楽しんで図工に取り組めるように、今後工夫します」と晴れやかな顔でおっしゃった。



終始黙っておられた校長先生は最後にニコニコしながらとんでもないことをおっしゃった。



つづく