三男は運動会など行事は兄弟の中で唯一楽しみにしていた。


なので、運動会に向けて張り切っていた。


そして、運動会の数日前、一本の電話がかかってきた。


「息子さんが交通事故にあわれて、救急車で市民病院に運ばれました」


正直言うと、気が動転していて、その後の記憶があいまいだ。


しかし、市民病院に駆けつけて、命には別状はないと分かると、やっと少し落ち着いた。


しかし、後頭部を強く打っていて、頭蓋骨骨折だった。


出血が始まったら、命に関わるので直ぐに手術だと言われた。


幸い、無事に朝を迎えることができた。


その2日後に退院し、ドクターの許可をもらって運動会を見学だけした。


さすがに顔色は青白くて、ぼーっとしているのでみんなに心配された。


その翌日から登校した。


最初のうち、わたしは気づいてやれなかったが、実は学校では今までと全く違ってしまった。


苦難の始まりである‥


つづく