ケントは原付で走っていた。



後ろを走っていた車が左折して、ケントの原付の後方にぶつけた。



幸い打撲で済んだ。



しかし、相手の保険会社は過失割合が8対2だと言ってきた。



後ろをぶつけられているわけで、防ぎようがないのに8対2はおかしいとわたしは言ったが、保険会社はご丁寧に今までの判例の資料を持ってきた。



そんなものどうでも良かったので、「分かりました。
では裁判をすれば良いのですね」と言ったら、次のときに何事もなかったように、9対1に修正してきた。



それにしても、ケントは今回も痛い思いをした。



ところが、ケントは、ただ、ただ新しい(もちろん中古だが)バイクが来るのが楽しみでしょうがなかった。



もう、その日のために頑張ってきたと言っても過言ではないだろう。



バイクが来た日も大喜びでハイク屋さんに取りに行った。



そしてバイクを買って3日目で、大きな事故にあう。

つづく

☆☆☆☆☆