この話の続き。
ケントは6ヶ月検診のとき、背も高いし、体重も10キロ近くあった。
まぁ ちょっと多い。
それでお誕生前検診のときに、前回の体重からあまり増えていないのはなぜかと聞かれた。
正直に、お腹を壊して数ヶ月にわたって下痢が続いて、体重があまり増えなかったと言った。
するとその女医は「あら、そうだったの。それは丁度良かったわね。そのまま増えたら、大変だったわ」と言って笑った。
赤ちゃんが、数ヶ月下痢をして親子共々苦しんだのだ。
それを「丁度良かった」と言われた。
わたしは二度とそのクリニックには行かなかった。
ちなみに、下痢でかかっていたクリニックでは、先生も奥さんも、ケントの下痢が止まったとき、本当に喜んでくださって、「よく頑張りましたね」とほめてくださった。
先生は生まれたときから障害をおもちで身体が思うように動かない中、医者の資格を取られた。
ケントが喘息のときも、夜中でも来ていいからとおっしゃった。
「喘息は苦しいから、遠慮しないで来なさい」と‥
結局、夜に伺うことはなかったが、そう言ってもらえて安心した。
ほんとにステキな先生だった。
その後、わたしたちは引っ越しをしたが、ケントが小学校の4年生のときに再び、同じ町に戻った。
先生にごあいさつに行こうと思っていたときに、悲しいことが起こった。
つづく