EU、ロシアのガスについて、新たな誓約を行う
「EUは代替エネルギー源を探すが、一夜にして実現するものではない」ジョゼップ・ボレルが約束

2022年07月29日 08:29

2022年7月18日、ブリュッセルで行われたEU外相会合の前に報道陣に対応するジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表(写真:アフロスポーツ)。© AFP / François WALSCHAERTS

 

欧州連合(EU)は今後数年間で、ロシアから供給される天然ガスから脱却すると、EUのトップ外交官が木曜日に約束した。

テレビエスパニョーラの取材に応じたEU外務・安全保障政策上級代表のジョセップ・ボレル氏は、EU加盟国はロシアのガスに依存しすぎているという結論に至ったと述べた。

 

      


「まず石炭、次に石油......」

「だが(ロシアの)ガスを廃止するには」

「もっと時間がかかるだろう」

「ロシアは」

「我々がガスを買わなくなる事を知っている」

「ロシアはガスを売りたいが」

「必ずしも我々に売りたい訳ではない」

 

と、ジョセップ・ボレルは付け加え、EU加盟国に対し、当局が強制的に規制をかける必要がないよう、自発的にエネルギー消費を削減するよう促した。

 

 

EUの外交官はまた、EUは、既にロシアのガスを削減する努力を行ってきたと述べた。

 

「我々は既にロシアのガスの節約を始めている」

「ヨーロッパの平均暖房温度を1度下げる事は」

「6%のガスの節約に相当します」
 

と、指摘した。

 

ジョセップ・ボレル氏によると、ウクライナ紛争勃発前、欧州は天然ガスの約4割をロシアから輸入していたが、現在は約2割に減少しているという。

「我々は持てる限りの(ロシアへの)制裁を」

「ほぼ全て承認した」

「しかしガスの状況は逆だ」

 

「ポイントは、我々が」

「それを買いたくないと云う事ではなく」

「(ロシアが)我々に売る事を」

「拒否するかも知れないと云う事だ」と、述べた。

今週初め、EU諸国は、ロシアからの供給が完全にストップする可能性に備えて、ガスの使用を減らすことに合意した。

 

この緊急計画では、加盟国が2022年8月から2023年3月末までの間に天然ガスの消費量を自主的に15%削減することになっている。

 

EU加盟国は、この議論を呼ぶ計画を採用する事で、モスクワが供給を停止する事になった場合の影響を和らげることを期待している。

この計画はEU内で反発を呼んでいるが、欧州委員会のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は、モスクワを「欧州のエネルギー供給にとって信頼できるパートナーではない」としながらも「EUは最悪のシナリオに備えなければならない」と述べ、この計画を擁護している。

 

     

 

今月初め、ロシアのプーチン大統領は、モスクワがEUへのガス供給を断つ積りだという憶測を否定した。

 

ロシアのウクライナでの軍事作戦を巡りモスクワとブリュッセルの関係が緊迫しているにも関らず、ガスプロムは「必要なだけ送電する準備ができている」が「全てを自ら閉じてしまった」のは、EUの方だと述べた。