米欧の対露制裁が逆噴射:ルーブルは金で裏打ちされ、ドルの購買力が低下する中で強さを増している。
2022年4月5日(火) by: JD HeyesTags: chaos, Collapse, currency, dollar, dollar dominance, global reset, gold, hard currency, invasion, petrodollars, ruble, rubles, Russia, Russian banks, Russian economy, Russian energy, U.S. hegemony, Ukraine
ロシアのウクライナ侵攻から数週間、米国を中心とする西側諸国は、モスクワに壊滅的とも言われる経済制裁を課した。
ジョー・バイデンのハンドラーは、自身のTwitterアカウントで発表した。
「我々の前例の無い制裁の結果」
「ルーブルは殆ど即座に瓦礫と化した」
「ロシア経済は半分になる勢いだ」
「この侵略の前には」
「世界第11位の経済大国だったが」
「間も無く」
「トップ20にもランクされなくなるだろう」
As a result of our unprecedented sanctions, the ruble was almost immediately reduced to rubble.
— President Biden (@POTUS) March 26, 2022
The Russian economy is on track to be cut in half.
It was ranked the 11th biggest economy in the world before this invasion — and soon, it will not even rank among the top 20.私達の前例のない制裁の結果、ルーブルはほとんど瓦礫と化した。ロシア経済は半分になる勢いである。この侵略の前には世界第11位の経済大国であったが、まもなく上位20位にも入らなくなるだろう。
彼は偏ったレガシーメディアによって「経験豊富な外交政策の専門家」として頻繁に宣伝されているが、実際には、殆どの公正な観察者は、バイデンは生涯の政治キャリアを通じて外交政策に関して殆ど何も正しくなかったと言う。
しかし、現実には、彼が正しい事を言ったことは滅多に無い。
だから、プーチンと、ロシア・ルーブルの運命に関する彼の発言も間違って居て当然である。
実際、バイデンのアカウントが、クダラナイ事をツイートしてから僅か数週間で、ルーブルは値上がりした - しかも大幅にだ。
制裁後、プーチンは自国の通貨と経済を救済する為、積極的なアプローチを取った。
先ず何よりも、ロシアのエネルギー輸出の対価として「ハードカレンシー」である金を要求し始めた。
各国はルーブルや、ビットコインで支払う事もできるが、後者はそれほど強調されていない。
ロシア・ルーブルは制裁後の損失をすべて取り戻し、現在は戦前より高い水準で取引されている。
又、プーチンは世界に向けて行った演説で、自国に対する全ての債務をルーブルでも支払うか、既存の契約を解除する事に言及した。
プーチンは、米国主導の西側諸国が、ロシア経済を潰す為に始めた「明確で透明な計画」について話した。
その為、各国に対して「ロシアの銀行にルーブルの口座を開設し、借金を肩代わりして貰う」事を要求した。
「もし、その様な支払いがなされなければ」
「我々はこれを債務不履行と見做すだろう」
と、述べた。
「タダで物を売ってくれる人は居ないし」「慈善事業もする積りは無い」
「詰り、既存の契約は停止される」
と、発表した。
BIG BANG
— Pepe Escobar (@RealPepeEscobar) March 31, 2022
"A clear and transparent scheme."
"Open ruble accounts in Russian banks."
"If such payments are not made, we will consider this a default."
"Nobody sells us anything for free, and we are not going to do charity work. That is, existing contracts will be stopped". pic.twitter.com/NAqjGSiSgYBIG BANG 『明確で透明性のあるスキーム』『ロシアの銀行にルーブルの口座を開設する』『そのような支払いがなされない場合、これを不履行とみなす』『誰も我々にタダで物を売らないし、慈善事業もしない つまり、既存の契約は停止される』
一方、中国やインド等一部の国は、米国主導の取り組みに付き合っていない。
或る中国メディアの公式アカウントはTwitterで、バイデン政権がウクライナ侵攻を巡るロシアの孤立化を支援するよう求めた事を揶揄する様発言をしている。
そのアカウントは、
「私が後であなたとの戦いに集中できる様に」
「あなたの友人と戦うのを手伝ってくれませんか」
と、述べている。
Can you help me fight your friend so that I can concentrate on fighting you later?
— LIU Xin刘欣 (@LiuXininBeijing) March 19, 2022友人と戦うのを手伝ってくれないか?そうすれば、後で君と戦うことに集中できる。
「平和の追求における」
「中露の協力に限界は無く」
「安全を守る為の努力に限界は無く」
「覇権主義に反対する事に限界は無い」
「中露関係の特徴は、非同盟、非対立」
「如何なる第三者も標的にしない事だ」
中国外務省の、王文斌報道官は先週、ロイター通信にこう語った。
外交部王文斌報道官の2022年3月30日の定例記者会見について
インドも又、ロシアの石油を大幅な値引きをして買い続けている。
ALERT 🚨 India buys Russian oil at a discount of $35 per barrel, defying international sanctions - Bloomberg
— Insider Paper (@TheInsiderPaper) March 31, 2022インドはロシアの石油を1バレル当り35ドルの割引で購入し国際的な制裁に反対している
過去25年間、ワシントンDC政権は地球上の多くの国々に制裁を加え、今では且つて無い程多くの国がワシントンを無視している。
多極化した世界の誕生である。
第二次世界大戦後の我が国の好意をとっくに浪費してしまった愚か者のせいで、米国人は苦しむ事になる。