ロシアとウクライナの和平合意でイタリアが保証人に決定
2022年4月2日
モスクワはウクライナに攻勢をかけていた。しかし、イタリアがロシアとウクライナの和平交渉の保証人に選ばれた事を明らかにした為、この特別作戦はちょうど終わりに近付いて居るのかも知れない。
イタリアのドラギ首相は1日、ロシアとウクライナの和平合意に向けた保証人としての役割を打診されたことを明らかにした。
両者は今週、トルコのイスタンブールで再び会談し、近隣諸国におけるモスクワの軍事作戦の終結について話し合った。
イタリアは「ロシアとウクライナから、交渉条件の履行を保証するよう要請された」と、ドラギはローマでの記者会見で述べた。
「実際、双方の立場は近付いた」と、首相は述べたが「未だ懐疑的な意見が多いので慎重になっている」と付け加えた。
「我々は皆、微かな光明を見たいと願っている」と、ドラギは付け加えた。
イタリア政府によると、同首相は2日、ロシアのプーチン大統領に電話で、自国が和平交渉に協力する用意があると通告した。
ベルギーのブリュッセルで記者会見するイタリアのマリオ・ドラギ首相(2022年3月25日)© Thierry Monasse/Getty Images
ウクライナの交渉担当者は、イスタンブールにおいて、法的拘束力のある安全保障の見返りとして、非同盟国になる事を申し出た。
ロシアは、先月ウクライナに対して開いた軍事作戦の動機の1つは、ウクライナのNATO加盟への願望であると度々述べている。
キエフが2014年に結ばれたミンスク合意の条項を履行できず、その後ロシアがドンバス共和国のドネツクとルガンスクを認めた事を受けて、モスクワはウクライナへの攻勢を開始したのである。
ドイツとフランスが仲介したこの条約は、ウクライナ国家内の特定の領土の状態を正常化する為のものだった。
キエフは、ロシアの侵攻は不当であると考え、両共和国の軍事的買収を考えていたとの指摘には反論している。