睡眠&暴飲暴食:睡眠関連摂食障害(SRED)は、肥満と関連する
2022年3月11日(金) by: ディヴィーナ・ラミレスTags: badhealth, badmedicine, Big Pharma, binge eating, Dangerous Medicine, depression, eating disorders, fight obesity, mental health, mind body science, obesity, Prescription drugs, psych drugs, Psychology, sleep disorder, sleep eating, sleep-related eating disorder
睡眠関連摂食障害(SRED)とも呼ばれる睡眠時摂食は、睡眠中に強迫的に食べてしまうエピソードを伴います。
そして、他の摂食障害と同様に、睡眠関連摂食障害(SRED)は「重い」結果をもたらす可能性があります。
栄養科学者のジュディス・ワートマン博士は、ネット上の記事の中で、睡眠関連摂食障害(SRED)の大食いがどの様に肥満に繋がる可能性があるかを説明しています。
睡眠摂食障害:肥満の沈黙の原因
ハーバード大学病院の減量施設を設立したワートマン博士は、日本の代々木睡眠障害センター理事長の井上雄一氏が、2014年に発表した SRED と、その関連疾患に関する報告書を引用したのです。
ワートマン博士は、記事の中で、SRED を調べる事で、睡眠関連摂食障害(SRED)による暴飲暴食が肥満に繋がる前に抑制する為に、専門家が脳機能をよりよく理解できる様になると書いています。
睡眠関連摂食障害(SRED)は、抗うつ薬や他の摂食障害と関連する
睡眠関連摂食障害(SRED)は、1991年に睡眠研究者が夢遊病の状態で食事をしている女性を観察して発見された。
奇異な睡眠障害は治療できる
専門家の調べによると、現在、米国人の約1〜3%が、睡眠関連摂食障害(SRED)に罹患して居るとの事です。
睡眠関連摂食障害(SRED)の患者さんは、暴飲暴食のエピソードを殆ど、或いは全く覚えて居無い事が珍しくありません。
実際、睡眠関連摂食障害(SRED)の患者さんは、起床時に部分的又は、全体的な記憶喪失の兆候を示す事がよくあります。
又、食欲が無い事も多く、体重が増え始めるまで過食のエピソードに気付かない事もあります。
更に、他の摂食障害と同様に、SRED は個人の精神的な健康状態とも関連している。
井上理事長は、うつ病外来に通院している人の3.4%が、睡眠関連摂食障害(SRED)である事を報告しました。
又、ワートマン博士は、最近の報告で、不眠症の治療に用いられる鎮静剤のゾルピデムや、抗うつ剤のミルタザピンの使用と睡眠関連摂食障害(SRED)の関連が指摘されて居る事を紹介している。
実際、ゾルピデム使用後に健忘症に関連した暴飲暴食が起こったという報告は十分にあり、専門家はその様な暴飲暴食を副作用として認めている。
しかし、ワートマン博士によると、健忘症に関連したドカ食いをした事のある人は、薬を止めたら止める事ができたという。
ミルタザピンを服用して居た人達の間でも同様であった。
睡眠研究者によれば、抗うつ剤を服用している人は、ヒスタミンという神経伝達物質が活性化する為に、夜中に過食症になる事が有るそうだ。
ヒスタミンは、胃を覆う平滑筋組織の収縮や胃酸の分泌など、多くの重要な身体的プロセスを調節している。
従って、睡眠関連摂食障害(SRED)の引き金となる薬剤を中止する事が、本疾患の最も効果的な治療方法となります。
しかし、睡眠関連摂食障害(SRED)とそれがもたらす健康障害の危険性があるのは、抗うつ薬を服用している人達だけではありません。
井上理事長の報告によると、SRED は、神経性食欲不振症や、神経性過食症等の日中摂食障害を持つ人にも発症することが判明した。
これらの事から、井上理事長は、睡眠関連摂食障害(SRED)と、昼間の摂食障害には共通の心理的背景があるのではないかと考えた。
神経性食欲不振症や神経性過食症の人は、自己価値観や身体イメージに偏りがあるのが普通です。
これらの摂食障害は、食べ物の問題ではなく、感情的な問題に対処する為のものである事が多いのです。
これは、睡眠関連摂食障害(SRED)にも言える事で、大食いの最中の人は、誰かが止めようとしたり起こしたりすると、興奮して食べ続けてしまうかも知れません。
睡眠関連摂食障害(SRED)の危険性
睡眠関連摂食障害(SRED)は、夢遊病の人があらゆる種類の食べられないものを口に入れてしまい、窒息したり、朝になってお腹を壊したりする事があるので、他の摂食障害より少し危険です。
井上理事長は報告の中で、SRED の最も厄介な効果は、体重増加である事を確認した。
睡眠関連摂食障害(SRED)の患者さんは、日中摂食障害の患者さんと同様に、過食の後、恥ずかしさや罪悪感、無力感を感じる為、心理的苦痛を受け易いと言われています。
この様な否定的な感情は、SRED を助長する可能性があります。
更にワートマン博士は、次の様に述べています。
「睡眠時無食欲症の人は」
「SREDに伴う健忘症の為に」
「体重が増加し易い」
「SREDになると」
「食べた量が判らなく成る為」
「暴飲暴食が止まらなくなるのです」
(関連記事:科学者達は、何故私達が食べ過ぎてしまうのかを理解する為に、過食症のマウスを観察しています)
睡眠関連摂食障害(SRED)の人は、夢遊病の際に自分自身に重大な怪我を負わせることもある。
野菜を切ろうとしたり、お湯を沸かそうとしたりする夢遊病者のケースもある。
中には、有毒で食べられないものを摂取してしまった例もある。
研究者達は、体重減少を引き起こす事が知られているトピラマート等の、抗てんかん薬で睡眠関連摂食障害(SRED)を治療しようと試みてきた。
しかし、この様な薬物は、疲労、しびれ、下痢、協調性の問題など、多くの副作用を引き起こします。
トピラマート経口錠の概要
SREDのような摂食障害に対する自然療法では、栄養不足が大食いに繋がる為、栄養価の高い食品を含むバランスのとれた食事にする事に重点を置いています。
過食症の自然療法治療
又、グルコースは細胞の様々な機能を調整する働きがある為、ホリスティック栄養学では、血糖値のバランスを整える食品を食べる事を推奨しています。