チェコ新首相:前任者の計画したコロナワクチン接種義務付けを白紙撤回
2022年1月24日(月) by: ラモン・トーメー

Tags: 

2021年10月8日、チェコ共和国のプラハで、議会選挙の投票所オープン前に公共ラジオで最後の討論会に出席する中道右派スポル(共に)連合のリーダー、ペトル・フィアラ氏。
 

チェコの新首相は、コロナウイルスのワクチン接種義務付けという前任者の計画を投げ捨てました。

 

ペトル・フィアラ首相「政府はワクチン接種を義務付ける必要性を感じていない」と弁明した。

 

チェコ共和国、COVID-19ワクチンの接種義務化計画を廃止

 

元学者であるフィアラ首相は、2021年12月に首相に就任した -- 前任のアンドレイ・バビスを引き継いだのだ。

 

  

 

新首相は、60歳以上のチェコ人と幾つかの主要部門の労働者にコロナ注射を義務付けるというバビス前首相の計画を廃止した。

 

 

2021年12月初旬に出されたバビス前首相の命令では、医療従事者、医学生、消防士、警察官は3月迄にコロナワクチン接種を義務付けられる事になっていた。

 


しかし、フィアラ首相は、1月19日、中道右派のスポル連合はワクチン義務化を必要とは考えていないと述べた。

 

「我々は、コロナのワクチン接種を」

義務化しない事で合意した」

「これは、ワクチン接種に対する」

「我々の姿勢を変えるものではありません

「コロナと戦う為の」

最良の方法である事は間違いありません

「しかし、社会の亀裂を深める様な事はしたくない

 

と、記者団に語った。

 


新首相はまた、バビスの法令が適用される筈だった人々の約90%が既にコロナのワクチンを受けている事を付け加えた。

 

この記事を書いている時点で、チェコ人の62.9%が完全にワクチンを接種している。

 

同国の総人口1050万人の内、3分の1にも満たない約340万人が追加接種を受けた事になる。

12月、チェコの保健大臣アダム・ヴォイテックは、バビスからコロナワクチンの接種を義務付けられた事を確認した。

 

 

ヴォイテック大臣は、同省が特定の職業に必要な他のワクチン接種にコロナワクチンを追加する法令を発行する予定である事を付け加えた。

 

拒否した者は、その職業に就く事が禁止されるだろうと、ヴォイテック大臣は付け加えた。

 

 

チェコの大臣、COVID-19ワクチンの一部職業と高齢者への義務付けを確認
 

「他の国も、この道を歩んでいます」

「これはヨーロッパ全土に広がる傾向です」

 

と、保健相はビデオリンクを通じて記者団に語った。

 

ヴォイテック大臣は、ワクチン接種が『原則的に正しい道』であると確信しているので、この法令を実施する積りであると付け加えた。

 


しかし、フィアラ政権は現職のヴラスティミル・ヴァレク副首相厚生省の兼務に抜擢した為、そうは行かなかった。

 

 

 


他国がワクチンを要求する中、フィアラ首相は逆を行く

 

チェコの首相は、国内でのワクチン接種の義務付けを廃止することを選択した。

 

しかし、EUの中で逆らった指導者フィアラ首相だけのようだ。

 

 

他のEU諸国は、ワクチン接種を義務付け、接種を断った者に罰金を課す事を選択した。

オーストリアは、2021年12月、国内のワクチン未接種者に3カ月毎に3,600ユーロ(約4,078円)という高額な罰金を科すと発表した。

 

未だコロナワクチンを接種していない人には、保健当局から一定の期限までに注射を受けるよう促す手紙が届きます。

 

違反した場合は罰金となるが、ワクチン接種又は免除の証明を提示すれば、全ての手続きが取り下げられる事になる。

 

ウィーンでは2024年まで予防接種を義務付けるため、14歳以上のオーストリア人がCovidワクチンを拒否した場合、毎月1,000ポンドの罰金を科すことになりました。
 

オーストリアの保健大臣ヴォルフガング・ミュクシュタインは言う。

 

  

 

「通常の手続きでは」

「罰金は3,600ユーロ(4,078ドル)である」

「代替案として」

「当局はワクチン接種期限直後の」

「短い手続きで(より少ない)罰金を科す」

「選択肢を持っている」

「ここでは、その額は」

「600ユーロ(680ドル)である」

 

 (関連記事:ワクチンを拒否したオーストリア人は、新法の下で毎月の罰金に直面する事になる)


ギリシャも2022年1月上旬、高齢者を対象としてではあるが、同様の措置を発表している。

 

1月17日以降、ワクチン未接種のギリシャ人は、COVID-19ワクチンを断り続けると罰金に直面することになる。

 

初回に50ユーロ(57ドル)の罰金が課され、今後毎月100ユーロのペナルティが課される -- 但し、ワクチンを接種する事を決断した場合はこの限りではない。

 

ギリシャでは、ワクチン未接種の60歳以上の人は毎月罰金を科されます。
 

ギリシャの保健大臣タノス・プレヴリスによると、罰金の徴収は同国の税務局が担当するとのことだ。

 

  

 

この罰金は、国営病院がパンデミックを乗り切るための資金に充てられる。

 

「年齢的な要素は、公衆衛生サービスに影響を与えるので重要だ」と、プレヴリスは1月16日に述べた。

 

(関連記事:ワクチン未接種のギリシャ人高齢者、Covid血栓注射を拒否して罰金に直面することに...)


バビスのワクチン義務化に抗議するチェコ達ち(彼の後継者であるフィアラはこれを廃止した)のビデオを以下に紹介する。

 

コロナワクチン接種の義務化に反対するチェコの人々が大集合