ワクチン接種義務化により、プラハ等で集会を開催
2022年1月13日(木) 記:Mary Villareal

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チェコ・プラハ中心部のヴァーツラフ広場での抗議デモは、現在のワクチンの有効性に疑問を投げ掛け、政府が様々なグループや職業の個人にコロナの強制接種を命じた事から、子供達への接種を拒否する方向に向かいました。

 

 

プラハでワクチン接種義務化に反対する数千人の集会が開催される
 

1070万人の国民は、既に670万人に完全なワクチンを接種し、280万人以上がブースター注射を受けています。

 

前政権が12月初旬に60歳以上の高齢者、医療関係者、警察官、消防士、医学生にワクチン接種を義務付ける命令を出した為、この抗議行動は土曜日にチェコ共和国の小都市で行われた小規模なデモに続くものであった。

 

ウスチ・ナド・ラベム、オロモウツ、カルロヴィ・ヴァリなどで抗議デモが行われましたが、最も参加者が多かったのはブルノで、2,000人が集まったと報告されています。

 

チェコ全土でワクチン接種義務化に反対するデモが実施される
 

アンドレイ・バビス首相の政権は12月下旬に交代し、10月の議会選挙で勝利した5党による新政権が発足し、現在はペトル・フィアラ首相が率いているため、この命令は3月まで有効ではないものの、覆される可能性がある。

 

  


新政権は高齢者の義務化に反対したが、国内でのコロナウイルスの流行の進展によっては、一部で義務化が継続される可能性を否定していない。

 

政府は2月中旬迄に義務化に関する最終決定を発表する予定だ。

 

 

一方、保健当局は、来週以降、国内ではオミクロン型が主流になると予想しており、世界各国は現在、オミクロン型による冬の感染急増に対処しています。

 

オミクロン型は、これまでの型より重症度は低いものの、依然として感染力が強いのが特徴です。

 

プラハの抗議デモ、ワクチン義務化に反対する数千人が集まる
 

集会の後、大きな事件は報告されていないが、ブルノの群衆は、社会的距離を置く事や他の安全対策を守る様にと云う警察の要請を無視したと言われている。

『The Otev?eme ?esko 』 (チェコ共和国を開こう) と云う抗議団体は、元々、チェコでの感染規制の最中、レストラン等の閉鎖に抗議する為に結成されましたが、特定のグループに対するワクチン接種の義務化が検討されている事から、現在はワクチン接種に関する措置に重点を置いているようです。

1月7日(金)、チェコ共和国の保健省によると、コロナの新規感染者は6,666人で、丁度1週間前より約1,700人多く報告されたそうです。

 

しかし、入院患者数は減少しており、前週の金曜日には3,120人であったのに対し、約2,500人の患者が報告されました。

 

発症率は、過去7日間で人口10万人あたり404人となっている。


排水にオミクロン変種?

 

プラハの水道会社の従業員によると、Císa?sky Ostrovにある市の中央廃水処理施設で、新しい装置を用いてオミクロンの変種の存在を検出することができたという。

 

PVKの広報担当者であるTomáš Mrázek氏によれば、この新しい検査方法は他の処理場でも実施される予定とのことである。 

 

 

(関連記事:義務付けを打ち負かす:個人の自由と健康の自由を求める集会、1月23日スタート)

 

排水サンプルは、学校やプラハ空港など多くの場所でCOVIDの検査を受けているが、政府が検査したのは初期の亜種のみである。

検査方法は、任意の施設の下水道に特殊な装置を設置し、PVKの従業員が一定期間ごとに研究所に持ち込んだサンプルを採取するものです。

一部の施設ではコロナ陽性の従業員が働く事を許可される場合がある

 

保健大臣Vlastimil Válekはメディアに対し、政府は現在、特定の機関の従業員がコロナの陽性であっても勤務できる様にする事を検討していると述べました。

 

 

彼は、内務省が国家運営に不可欠な重要インフラ機関を選び、その職員がコロナで検疫を受けても働ける様にする事を命じられたと述べた。

 

Válek氏は、雇用主及びチェコ商工会議所の代表との交渉の結果、社会福祉・医療従事者や学校職員についても同様のことが言えるだろうと述べています。




チェコ共和国のパンデミックへの対応については、以下のビデオをご覧ください。

 

チェコ共和国、月曜日から予防接種を受けていない人の公共サービス利用を禁止