「性別は2つしかない」と言って停学になった生徒が学校を提訴
2021年11月21日(日) 作成者:Cassie B.

Tags: 

 

ニューハンプシャー州の十代が「性別は2つしか存在しない」と発言したことでスポーツの出場停止処分を受けたとし、所属する学区を相手に訴訟を起こしました。

  

エクセター高校の1年生であるこの生徒は、学校の敷地外で他の生徒とテキストメッセージで会話したことを理由に、1ゲームのフットボール出場停止処分を受けたと言います。訴えを起こしたのは、キリスト教擁護の非営利団体「コーナーストーン・アクション」の弁護士です。

 

  

 

  

学校側は、裁判記録ではイニシャルM.P.とされているこの生徒が、生徒には自分の選んだ名前や代名詞を使って呼ばれる権利があり、他の生徒が選んだ性自認を認めない者はポリシーに違反しているとしている。

 

「性別は2つしかない」と発言して停学処分を受けたエクセター・ハイの生徒が学校を提訴

 

この生徒の訴訟では、高校の方針が彼の憲法修正第一条の権利を侵害していると主張しています。

 

本人は「性別は女性と男性しかない」という信念を述べてポリシー違反を否定していませんが、ポリシー自体の合法性が問われています。

今回の停職処分は、M.P.がバスの中で友人と、女性形と男性形の複数形を使うスペイン語で人を指す時に複数形の代名詞を使う事について話していたと云う出来事に基づいています。

 

 

 

この会話を聞いていた女子学生が、M.P.に「性別は2つ以上ある」と言った処、M.P.は「そんな事はない。性別は2つしかない」と答えたそうです。

この議論はテキストメッセージで続けられ、学校管理者が何らかの方法で印刷したものを入手し、停学処分を下す際に本人に提示しました。

 

トランスジェンダーではないとされるもう一人の生徒が、なぜその会話のコピーを学校の教頭に提出する必要があったのかは不明です。

訴訟ではこう述べられています。

 

「彼は実際に、どんな人でも「男性」や「女性」以外の性別に属する事ができる事を否定したし、これからも否定し続けるだろう」

また「『they』の様な複数形の代名詞を使ったり『ze』の様な作為的な代名詞を使ったり、(生徒が)共有していない価値観を反映した類似の用語を使って、個々の人間を言及する事は決してない」としています。

学校の指導者がイデオロギー的な偏見で非難される

 

多くの保護者は、同校の指導者にイデオロギー的な偏りがあると主張しています。

 

先月、ニューハンプシャー州教育省長官室とニューハンプシャー州検事総長室が、生徒の権利侵害を含む同校の一連の問題について共同報告書を発表した事で、同校は州から注意を受ける事になりました。

その中には、プロム会場で生徒の手にワクチン接種の有無を示す印をつけるという、生徒の権利を侵害する行為があったとされています。

ニューハンプシャー州の他の学区でも、エクセター高校と同様の性同一性に関する方針が制定されているため、このケースは州全体に影響を及ぼす可能性があります。

 

エクセター大学の学生がカトリックの性別に関する見解を示したことで懲戒処分を受ける

 

コーナーストーン社の声明は次のように述べています。

 

「裁判所での重要な問題は、州内の学区で採用されている方針とほぼ同じであるエクセターの『性別不適合学生』の方針が、反対意見を持つ生徒の言論の自由を抑圧するために使用できるか否かである」

声明では、彼は生徒を卑下したり嫌がらせをした訳ではなく、単に自分の意見を述べただけだと付け加えています。

このティーンエイジャーがカトリックを信仰している事が、生物学的事実を述べた彼の発言に対する学校側の理不尽な対応に大きく関係しているとしても不思議ではありません。

 

M.P.は、個人的な会話の中で教会の教えを肯定する事で言論の自由の権利を行使しており、それによって罰せられるべきではありませんでした。