実は危険:肥満を招く「果糖」ジュースに気を付けて
2013/10/6:科学ライター:荒川直樹

 

食後血糖値を上昇させない甘味料の成分として知られてきた果糖。

 

最近、果糖の摂り過ぎに警告を促す臨床研究が相次いでいる。

 

果糖の過剰摂取は肥満や脂肪肝の原因になるという。

 

 

糖質(炭水化物)は、単糖類と呼ばれる最小単位の物質が複数つながった構造を持つ。

 

食品総合研究所糖質素材ユニット長の徳安健さん「ご飯などに含まれるデンプンや砂糖など主な糖質は、胃腸で分解され、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)など単糖類として吸収される」と話す。

糖質は三大栄養素の一つだが、近年、食後に血糖値の急上昇を招き、肥満や糖尿病の原因になることが問題になっている。

 

その為「食品科学の分野では、糖質の消化・吸収を穏やかにする成分が開発され、特定保健用食品などに利用されてきた」と徳安さん。

 

糖質が消化吸収された後、ブドウ糖はそのまま血中を流れ、エネルギー源として利用されるが、果糖はその殆どが肝臓で代謝される為、血液中には余り見られない(イラスト:平拓哉)

 

天然の甘味で食後血糖を上げない成分として注目されたのが果糖。

 

果糖は果物などに豊富に含まれる。

 

吸収されてすぐ血中に移行するブドウ糖に対し、果糖は殆どが肝臓で代謝される。

 

その為、甘いものが欲しい時、果糖を中心にとれば血糖値は上がらず、肥満を防げる筈と考えられ、果糖を主成分にした健康食品も人気を集めた。

実はこの果糖も、摂り過ぎはリスクがあると分かってきた。

 

帝京大学医学部の山内俊一さんは

 

「血液中の糖は、エネルギーとして使われる一方」

「体のたんぱく質と結びついてAGEs(終末糖化産物)を作り出し

「毛細血管を傷つける等『毒性』を持つ」

「果糖は体内のたんぱく質と結び付く力が理論上」

ブドウ糖の約100倍であることが分かってきた」と、話す。

 

 

 

果糖が健康食品に多く使われてきた理由

甘味料として味が優れている

・同じ甘さならブドウ糖より低カロリー
・トウモロコシを原料に大量生産が可能

 → 清涼飲料水、菓子等に大量に用いられる様に
健康によいイメージの果物に豊富に含まれている
・小腸で吸収後、肝臓で代謝されるのでブドウ糖の様に血糖値を上昇させない

 → 果糖を中心に含んだ健康食品も登場(高果糖コーンシロップ、アガベシロップ等)

 

 

糖の吸収を穏やかにする一般的な6つの方法
 

1.食事の時間・方法を最適化する
  
一度に大量に食べず、1日3食を守るなど規則正しい食習慣に。
2.消化性が低下した食品を摂取する

     冷やご飯のデンプンは、温かいものより消化に時間がかかる。
3.滞留性の高い食品を摂取

    野菜から先に食べる方法などで、糖の胃から腸への移行を遅くする。
4.糖質分解酵素の活性を阻害

    豆鼓エキスなどは、腸における糖質消化酵素の働きを抑制する。
5.糖の吸収活性を阻害

    難消化性デキストリンなどは、ブドウ糖の吸収を阻害する。
6.インスリンの分泌を促進
 積極的な運動習慣などで、インスリンの分泌能を維持するなど。

 

被験者を2群に分け、一方はエネルギー比25%の高果糖飲料を、もう一方はブドウ糖だけを使用した飲料を10週間飲み続けて貰った。皮下脂肪、体脂肪、総脂肪の変化を分析したところ、果糖群で明らかに内臓脂肪、総脂肪が増加した(データ:Stanhope KL et al. J Clin Invest119:1322-1334)

 

専門家は、果糖が肝臓で代謝されるのは、この『毒性』から体を守る為だと考え始めた。

 

所謂、砂糖(ショ糖)は、果糖とブドウ糖が半分ずつ。

 

これに対し工業的に作られる高果糖のシロップ等を多く含む食品は、摂り過ぎると影響が強く出る。

 

「一つは肝臓で代謝された果糖が中性脂肪を増やし、脂肪肝や肥満をもたらす点。又、果糖の一部は血中に流れ出しAGEsとなって『肌のくすみ』など加齢を促進する」と山内さん。

果物などを適量食べる程度なら問題は無いが、果糖の多い飲み物ブドウ糖だけの飲み物での比較試験で、果糖の方が内臓脂肪増やす事確認された。果糖の摂り過ぎにはご注意を。

 

 

 

過去5年程で果糖のデメリットが解明
 

●果糖はブドウ糖よりたんぱく質と約100倍結合し易く、

 血液中に存在するとAGEs(終末糖化たんぱく)を作り出す
 → メタボリックシンドロームの悪化、細胞や組織の老化につながる
 

●その為、人の体は果糖を肝臓で分解する様になった
 → 果糖をとっても食後血糖値が上がらないのは

  『毒性』から身を守る為だったという説も
 

●果糖の摂取量が増えると、脂質代謝に異常をきたす
   → 果糖の摂り過ぎで肥満や脂肪肝になる

 

 

清涼飲料水のがぶ飲みはしないで!米国で施策
 

食品加工技術の進歩でトウモロコシから作られたブドウ糖を果糖に変えた高果糖コーンシロップが登場。

 

甘味がさわやかでおいしい為、清涼飲料水等に広く用いられている。

 

米国では、10年ほど前から清涼飲料水を大量に飲む人に、肥満など果糖の影響が出ているという議論が起こり、現在では大容量容器の中止など、飲み過ぎを避ける為の施策も打ち出されている。

 

 

この人達に聞きました

山内俊一さん
帝京大学医学部教授「近年、果糖の研究が急速に進み、果糖による脂肪肝は肝臓がんを発生しやすいタイプになりやすいとの報告もあります」

 



徳安健さん
農研機構食品総合研究所、食品素材科学研究領域糖質素材ユニット、ユニット長。「いま食品科学の分野でも、メタボリックシンドロームの予防など健康づくりに適した糖質の研究開発が進められています」
 

 

 

糖類には、単糖類:果糖(フルクトース)・ブドウ糖(グルコース)など、二糖類:ショ糖(砂糖)など、多糖類:デンプン・グリコーゲンなどがあります。

一般的に砂糖と呼ばれるショ糖は、果糖とブドウ糖が1つずつ結合したものです。

果糖・ブドウ糖などの単糖類は、糖質の最小単位でこれ以上分解されない状態で、そのまま吸収されます。

ブドウ糖は小腸から吸収され、血液中に入り血糖値が上がりますが、血糖を下げるホルモンであるインスリンが働く事で血糖値を下げ、エネルギーとして利用されます。

余った分は中性脂肪となります。

一方の果糖は、殆どが肝臓で代謝され、インスリンを必要としないので血糖値を上げ難いですが、中性脂肪等に変換されます。

余分なものが脂肪として貯蓄される為、過剰に摂ると糖代謝異常や中性脂肪の増加や肥満に繋がる恐れがあります。

果糖は、果物に多く含まれますが、果物が体に悪いと云う訳ではありません。

果物には、果糖の他にもブドウ糖やショ糖、また二糖類、多糖類なども含まれ、他にビタミンやミネラル、食物繊維、抗酸化作用のあるファイトケミカル等の有効な栄養成分も含んでおり、健康の為にも摂りたい食品です。糖尿病食事療法の為の食品交換表でも必要エネルギーとして単位に含まれています。

 

 

果糖は他にも清涼飲料水や乳飲料、菓子類などにも使われています。

 

これらにはコーンスターチ等から製造される「果糖ブドウ糖液糖」という、果糖とブドウ糖を主成分とする糖が多く含まれています。

こちらは上記に挙げた様な肥満や糖代謝異常がに繋がる恐れがあるため、過剰摂取は控えましょう。

くだものは1日の目安量の摂取を、清涼飲料水や菓子類はなるべく控えるようにし、果糖の過剰摂取を防ぎましょう。

 

 

※Gen

可也、強度の高い身体の使い方をしない限りは

控える様にしないといかんなと云うのは判ったが

 

・・・筋金入りの悪玉なんだろうか?と思い

 

単純に、本当に果糖はエネルギー源にならないのか?

 

自分の虚栄心を満たす様な

小難しい化学式を並べ立てた記事が多いなか

少し、敷居を下げた内容が有った・・・

 

グルコース(ブドウ糖)は、プーファには対抗できないのでこの血液や体内プーファ満載の状態で幾らグルコース(ブドウ糖)を入れても利用できないため高血糖になるだけです。

ところが、ここにフルクトース(果糖)を入れるとどうなるでしょうか?
プーファの燃焼をブロックして、糖のエネルギー代謝を復活させるのです。

(と云う事は、ガンや自己絵免疫疾患は脂肪を燃焼させる病態なので)
(フルクトースで治癒するということです(^_-)-☆)

 

※ プーファ・PUFA:多価不飽和脂肪酸

 

 

 

どうも・・糖類(ブドウ糖・果糖)と油の事を

もう少し認識を深めないといけないようだ。

 

今の認識だと・・・

糖類は取り過ぎないに越した事はないが

 

それ以前に、大前提で摂取する油の種類が

重要なんだと云うのが判った。

何故なら糖代謝と油が関係有るからと。

 

(ここでも油の内容は数本挙げている)

 

・・・ここでも油なんだなぁ・・・

 

店で売ってる様な惣菜やら揚げ物やらは

全部アウトなんだろう。

 

実際、揚げ物が多い弁当屋で会計時に

 

「忙しい処すいませんが」

「揚げ物の油は何を使っているか」

「教えていただけますか?」

 

・・・と、聞いてみた事がある。

 

店員さんはサッと確認してくれて

元気よく・・・

 

「大豆油とキャノーラ油のブレンドです!」

 

と、ほぼ、空になってる一斗缶を見せて

応えてくれた。

 

「そうですか、有難うございます」

 

と、礼を言って店から離れたが・・・

 

(やっぱりそうかぁ・・・)

(そうだよなぁ・・・)

(安いから利益追求の商売じゃ)

(使わない訳ないよなぁ・・・)

(ここの唐揚げ好きだったんだけどなぁ・・・)

 

・・・と、残念な思いで帰って来た。

 

肥る位なら、未だマシ

前後の食事で調整すれば好いんだから。

 

それだけじゃなく

原料が遺伝子組換えや殺虫剤使用で

積み重ねで、脳にも影響が有る以上は

避けた方が好いに決まっている。

 

(なんだろうね、このデストピア)

 

ショッチュウ食べる訳じゃないんだけど

・・・残念だ。

 

農薬を使用していない作物なんかを

考慮したら、実際、食べれるのが無く成る。

 

(自炊であっても)

 

解毒作用が有ると言われている

食材を取り入れる工夫はしているが

どこまで通用するか・・・

 

遺伝子組換えや添加物や農薬やら

色々あるが、自分が恐れるのは

自分の意思で身体を動かせなくなる事。

 

・・・これに尽きる。

 

寿命が、縮まる位なら未だマシ。

生きる間に、元気よくできれば。

 

病気になり、身体が効かなくなり

一番最悪は、脳が侵され

意識が身体に留まってるのに

思考ができなる、これだけは避けたい。

 

・・・と云う訳で

 

果糖であっても気を付ける程度で

筋金入りの悪玉扱いはしない事にした。