訴訟： Apple と Google：ユーザーが知らない内に録音している
2021年09月08日（水） by: ラルフ・フローレスTags: Alexa, Apple, badtech, Big Tech, Google, illegal recording, invasion of privacy, privacy watch, products, Siri, spy gate, surveillance, techgiants, technocrats, voice assistant
大企業は、音声アシスタントが利便性の次のステップであると主張してきました。音声アシスタントは、人々が必要とするあらゆることを助けてくれる技術であると。
しかし、新しい訴訟では、GoogleとAppleの音声アシスタントが、想定されていない場合でも、会話を聞き取り、さらには録音していると主張し、この物語に疑問を投げかけています。
オークランド連邦地裁のジェフリー・ホワイト判事は先週、アップル社が連邦裁判所に持ち込まれた訴訟に対抗しなければならないという判決を下した。この訴訟では、同社の音声アシスタントであるSiriが不適切に個人的な会話を録音しているとしており、プライバシーやデータ保護に関する不安を煽っている。
アップル社が訴訟の取り下げを要求したにもかかわらず、判事は訴訟の大部分を進めることができると述べました。しかし裁判官は、ユーザーに経済的損害を与えると主張した訴訟の一部を却下しました。これにより、この訴訟を集団訴訟にしようとしている原告は、Siriが促されなくても会話を盗聴・録音し、そのデータを第三者に渡していたという主張を続けられることになりました。
この訴訟は、アップル社、グーグル社、アマゾン社に対して提起された、音声アシスタントによるユーザーのプライバシー侵害に関する一連の訴訟の中で最も新しいものです。Siri、Google、Alexaと呼ばれる音声アシスタントは、ユーザーの日常業務を支援することを謳っています。
これらの企業は、音声アシスタントが要求されない限り、会話を聞くことはないと主張しています。この訴訟に対し、アップル社は声明を出さず、裁判所への提出書類を示しました。グーグルは訴訟を戦うとし、アマゾンは、音声アシスタントのAlexaは「ウェイクワード」が使われたときにのみ音声を録音するとし、主張を否定しました。その場合でも、ユーザーの音声のごく一部を手動で確認しているとのことです。
スタンフォード大学のコンピュータサイエンスと心理学の教授であるノア・グッドマンによると、音声アシスタントが「ウェイクワード」に反応するための技術は、それ自体が困難なものであり、主に人それぞれの声が異なるためです。つまり、音声アシスタントは、たとえそれが誤報であっても、「ウェイクワード」と認識したものに反応してしまう可能性が高いのです。
音声アシスタントの聞き分けが良すぎる
今回のアップル社への訴訟、およびグーグル社への同様の訴訟は、特に数百万人のユーザーからの個人情報の収集と取り扱い方法について、これらのBigTech企業を窮地に追い込むことが予想されます。
(関連記事 Amazonは、Alexaの所有者の帯域幅を隣人と共有し始めようとしている)
AppleのSiriやAmazonのAlexaなどの音声アシスタントは、近年、大きな人気を集めています。
Statistaに掲載された最近の調査では、米国だけで1億1,000万人以上の音声アシスタントユーザーがいることが明らかになっており、eMarketerのデータによると、少なくとも1億2,800万人が少なくとも月に1度は音声アシスタントを使用しているという。
しかし、このような人気の高まりは、これらのデバイスが人々の声に耳を傾けすぎているのではないかという懸念をもたらしました。
今回の訴訟に対してアップル社は、Siriが録音したデータを第三者に販売することはなく、それらは "特定可能な個人 "とは関連していないと主張しています。
「アップルは、プライバシーは基本的な人権であると考えており、ユーザーがいつでもSiriを有効または無効にできるように設計しました」と、同社は却下の申し立てを行いました。
「アップルはSiriの改善に積極的に取り組み、不用意な起動を防ぎ、Siriが起動されたときにユーザーがわかるように視覚的、音声的な合図を提供しています（複数の原告が認めています）」と述べています。
Siriのような音声アシスタントは「Hey, Siri」や「OK, Google」などのプロンプトを聞いてから電源が入るように設計されていますが、訴訟では、回答者がこれらの「ウェイクワード」を言わなくてもデバイスの電源が入るのを見たと主張しています。さらに、これらの録音は第三者である業者に送られ、確認されたとしています。
「これらの会話は、原告ロペス氏とA.L.氏が一人でいるときや、プライバシーを合理的に期待できる他の場所だけでなく、自宅、寝室、車の中で行われた」と訴訟は主張しています。
ビッグテックの潜在的な可能性を懸念する人々にとって、今回の訴訟は、音声アシスタントがいかに侵入的であるか、また、音声アシスタントが人々の生活のどれだけの部分にアクセスできるかを示す不吉な兆候です。
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