「最新の流行」を聞かれると

ファッションや音楽、言葉、お笑い芸人に至るまで

思い浮かべる人は多いのではないだろうか。


心動かされることを伝えるから、共感が広がる。

この連鎖が拡大すれば流行となる。


「流行」について、電通の調査結果が興味深い。

流行を拡大させる人は「影響を取り入れ うまく反応し、発信する」人という。


その割合は20代、30代の青年が多く、男性よりも女性が多いことが分かった。

はやり廃りの激しい現代社会。

世間の流行を追い求め、華やかさに浴しても、はかないことだ。


むしろ、変化変化の世の中だからこそ

時勢に流されない、確固たる自分を築くことが肝要であろう。


「流行」の語源をたどると『孟子』にある。

人徳は、急使で命令を伝えるよりも、速く浸透するという意。

なるほど、人格の力は偉大である。


先人の言葉に…

「蘭の香りのように人徳の薫り高い人と交わって

 あなたの蓬のように曲がっていた邪信は

 麻のように素直な正信になった」


優れた人格は、相手の徳性まで引き出していける。

磨かれた人格は、友の心を強く引きつけて離さない。

人間主義という本来、意味するところの「流行」を求めていきたい。


「『気が弱い』『空気が読めない』といった一般的な短所を長所に言い換えてください」。

個人のほめる力を検定する試験で、出題された質問である。


飲食店などの接客態度を調査してきたこの出題者は

欠点のあら探しに偏っていたことを改め

ほめる所を探すことに力点を変えた。


社内でほめ合う会社ほど

従業員の働く意欲が高まり

業績の向上につながるのを見てきた。


心にもない「ほめ言葉」

つまり「お世辞」は

相手に簡単に見抜かれる。


「ほめる」ことは…

相手の良い点を発見し

正しく評価することから始まる。

それが〝自分を見てくれている〟という信頼になる。


人から褒められれば、嬉しいし

自分を期待してくれていると実感し

『この人のためなら何だってしよう』という心が出てくるものである。


「ほめる」ことは

相手の秘められた力を引き出す原動力ともなる。


ほめる言葉「3S」とは…

「すごい」「さすが」「素晴らしい」。


人の長所をみつめる〝眼〟を開き

自然にほめ言葉が口をつくようでありたい。

「ほめる人」が「育てる人」であるのだと思う。


女性が「笑顔」になる1日の平均時間は
2時間41分。
実に男性の2倍以上。


女性は…
どの年代でも高水準なのに
男性は年代が高くなるにつれ減っていく。


女性は子どもや家族、地域など
交流場面が多彩なため
笑顔の時間が長いのでは
との分析結果である。


それが事実であるならば
性差や世代、職種を超えた交流場面が
じつに豊富である人ほど
笑顔が絶えない事になる。


もうひとつ笑顔に絶対に欠かせないもの
それは…
自然にこみ上げて来る笑顔でなければ
ならないということ。


笑顔が「自然にこみ上げてくる」のは
困難に屈しない“生きる強さ”ではないだろうか。


童話王アンデルセンは謳う。
「笑いはどんな悲しみをも和らげる」
「私たちの褒め称える人は
 大抵、笑ったことで幸福を得たのだ!」


“生きる喜びと素晴らしさ”を実感させる
笑顔が絶えない環境を築いていきたい。