気予報の「降水確率」を見て洗濯するかどうか決めるように…

人は物事を判断するとき、「確率」を考える。


では「確率が計算できない」場合は?

その時…

人は「最悪の事態」を予想して行動する。

それをできない人もいるようですが(笑


昔、雲行きが怪しかったら洗濯をやめたように…

人間は「不確実性」を嫌う。


活発だった取引が、悲観的なニュースによって

先行きが分からなくなると…

大方がいっぺんに手を引く。

バブルが、徐々にではなく一気に崩壊するのは、この理由だろう。


だが、見通しが立たない困難に直面した時

例えば…

突如、生活の糧が失われたり

病気で医師から余命を告げられたような場合


悲観にとらわれ

最悪の事態ばかり考えていては絶望するだけだと思う。


最悪を見据えつつ…

「不確実」すなわち「決まっていない」のだからこそ挑戦する――

きっと…

人類は、こうして未来を切り開いてきたのではないだろうか?


冤罪を被って国外追放されたダンテは

過酷な運命に対してなお

「もし意志の力が/十分に養成されているならば

 すべてに克てるはずだ」と。


人間の中には

不確実な人生を確実にしていく力が秘められていると思う。


人生の勝負を決めるのは誰でもない。

自分である。

だから勝つと決めた人が、最後に必ず勝つ。

と決めて何事にも挑戦していきたいと思う。



歯科医の間で評判の歯科技工士がいた。

歯科医が患者からとった歯型をもとに義歯を作る職人。


昼間は営業に回り、取れた仕事を夜にする。

一つ一つがオーダーメードで、納期は至上命令。

それが明日ということも。

厳しい仕事だったが40年間続けた。


「いつの日か、親が自慢してくれる息子になりたかった。

 そんな思いが、辛い日を支えてもくれました」と…。

 (小関智弘著『仕事が人をつくる』岩波新書)


たとえ自分が

多くの人には知られなくとも…。

多くの人の役に立つ仕事を誇る職人魂。

そして…

地道な息子を誇りに思う親の存在。

そんな親子のお互いの思いに感銘した。


事を成し遂げるには…

人知れず陰の苦闘があるもの。


そうした時…

「自分のことを知ってくれている」人がいれば

どれほど心丈夫であろうか。


自分自身の「つらいことも」、「うれしいことも」…

自分の全てを、理解し、分かち合い

叱咤激励してくれる人生の先輩。


「すべてをわかってくれている人がいる――

 それだけで人は『生きゆく力』を得られるものだと」


私たちの周りには、きっと…

自分自身の心を受け止めてくれる誰かがいる。

それが、たとえ一人だったとしても…

それは…

自分自身の尊き、心強き「財産」と思えてならない。



「最近、歳のせいか記憶力がめっきり落ちてしまって……」。

よく耳にする言葉だが…。

実は「年齢のせい」ばかりではないらしい。


脳科学者の池谷裕二氏によれば

好奇心や探求心がわいた時に発生する

「シータ波」という脳波を増やせば

“若者と同じだけの記憶力を発揮できる”と…。


シータ波を妨げるのは

「『そんなこと、やらなくてもわかるよ』とか

『どうせ、この前と一緒でしょ、面倒だなあ』など

という気持ち」だという

(『脳はなにかと言い訳する』祥伝社)。


脳にとって…

「マンネリ化」こそが最大の敵なのだ。


仕事、生活、人間関係……

ともすれば同じことの繰り返しに見える毎日。


だが…

物の見方に、その人の境涯が表れるのではないかと考える。


毎日が「同じまま」に見える時…

それは、自分の方が「同じまま」でいるからかもしれない。


スイスの哲学者ヒルティは

若さの秘訣を問われ

「つねに新しいことを学ぶこと」と答えた。


どんな小さなことでもいい。

「どうせ○○なのだから」

「面倒くさい」

といった言葉を捨て…

新たな挑戦の一歩を踏み出したい。

その積み重ねが「生涯青春」の人生を築いていくのでは、ないだろうか。