古典的な占星術では、チャートの判断に入る前に、それぞれの惑星の詳細なカテゴライズを行い、仕訳のような作業をしていきます。ベースになる作業は、後々重要な判断のベースになっていきます。

ブログでは全ての事柄を話すことはできませんが、細かなチェック事項をこれから綴っていこうかと考えています。既に、随分前のブログで、ドリフォリー(ボディー・ガーディングとも呼ばれる)となっている惑星が見つかるチャートは、一角の人物となるような話をしていますが、そこへたどり着くにあたっても、幾つかの注意点、見るべき詳細なものが登場します。

ちなみに、私はドリフォリーに当たる惑星を持ち合わせていません。持っているならどんなに頭角を現すものやら、と思わせます。

最初に分類するものは、ここ最近のブログで書いてきた、女性格⇔男性格、サインの男性格⇔女性格、惑星のセクトなど、非常に基本的なものたちです。

昼生まれの人たちのセクトの惑星は、太陽と、土星と、木星です。セクトを得ているベネフィックな木星は、昼にはよく働いてくれるはずです。

土星は、マレフィックですが、昼生まれの人たちにとっては、強いマレフィックになることが少ないものになります。

太陽は地平線の上にあります。だから昼なのですが、太陽がチャートで地平線の下にあるチャートは、ネイティビティーにとっては夜です。しかし、太陽のある側の人たちにとっては昼であることに間違いありません。

昼生まれの人たちにとって、セクトを得ていない惑星たちは、逆セクトとか、アウト・オブ・セクトになっていると言います。それらは、月と、金星と、火星です。セクトを外れたベネフィックの金星は、一般的にはあまり機能してくれません。

マレフィックな火星は、チャートのどこにあろうとも、マレフィックな惑星として働こうとします。逆セクトのマレフィックな惑星は、それだけで少し狂暴になってしまいます。もちろん、条件次第で、強く働いたり、弱く働いたりしますから、それを見積もるためにもカテゴライズを詳細に記録するわけです。

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古代の占星術師たちは、運命を見極めるためにチャートを見るときに、アセンダント、アセンダントのロード、そして(太陽よりも)月を大事にして観察してきました。何故、月なのか、ですが、同じ日に誕生した大勢のネイティブにとって、月以外の天上での星々の位置は、ほぼ同じだからです。月は、1日に13度以上動きます。どうかすると、サインの半分ぐらいを移動するわけです。刻一刻と位置を変える月は、誕生のチャートを観察するうえでは、必要不可欠な存在になります。