痛くない範囲で動くことで、痛みが軽減される〜「腕と脚を最小限持ち上げるAY29」2403218 | あべこべ体操

あべこべ体操

「あべこべ体操」とは、身体の一部分をあべこべに
動かすと言うフェルデンクライス・メソッド(※)
の特徴的な動きに、その他の体操や健康法を加えて
アレンジした体操です。
気軽に楽しみながら身体の歪みを取り、柔軟性を増
し、肩コリや腰痛を緩和します。

今回のレッスンは「腕と脚を最小限持ち上げる」の

ショートバージョンです。

仰向けやうつ伏せで、腕と脚を数ミリ単位で持ち上げます。

はたから見ていて何もしていない感じですが、身体の内部では

大きな変化があります。

ゆっくり最小限の大きさで持ち上げることで、大きく持ち上げるよりも大きな変化をもたらします。

 

レッスン内容

1、仰向けで楽に脚を開き、右脚全体をほんの数ミリ持ち上げ、踵が床から離れるようにします。10回。

踵の下に1枚の紙があり、それを誰かが引き抜ける程の大きさで踵を持ち上げます。

 

ゆっくりと息を吐きながら持ち上げ、下ろしたら空気が胸に

いっぱいになるの待ってから、また吐く瞬間に持ち上げます。

その時どの筋肉が働き、腰のどこが床に寄りかかるかを

観察します。

 

休みます。

 

2、仰向けのまま、右腕を頭上の床に伸ばします。できる範囲で

肘を伸ばします。

 

1の脚でやったように、手の甲の下に1枚の紙があり、

それを引き抜けるほどの大きさで手と腕全体を持ち上げます。10回。

 

同じくゆっくりと息を吐きながら、持ち上げます。

上げる時、背中のどこが床に押されるでしょうか?

こうやって持ち上げる時、腕がほんの少しだけ長くなるのを

観察します。腕が伸びながら床から持ち上がるということです。

 

3、仰向けで右腕を頭上の床に伸ばします。

右腕と右脚を同時に床から、ほんの少しだけ持ち上げます。10回。

 

こうやって腕と脚を持ち上げる時、手足がお互いに上下に伸びて、

遠ざかるのを感じます。

 

仰向けで休みます。

 

今、身体の右側と左側の感覚の違いに注意を向けます。

右腕と左腕、右脚と左脚、背中の右側と左側の床に着いている感覚や長さが違うはずです。

 

立ち上がって、身体の左右の違いをチェックします。

左右の脚の支え方の違い、左右の肩の高さ、左右の腕の長さの違い、目の左右の大きさの違い等々。

 

1〜3を姿うつ伏せで、同様に腕と脚を持ち上げてみて下さい。

 

今回は、右側だけを行い、左右の大きな違いを感じて頂きました。

 

受講者のコメント

「動かした方の右腕ではなく、反対の左腕が軽くなった。」

➡️???不思議です。

 

「右肩が痛くて動かし辛かったが、最終的に可動範囲が増えて

腕が伸びた。」

 

「右側の肺の方に、空気がたくさん入ってくる感じがした。」

 

「反対側もやりたい。」

 

「レッスンが始まって右肩に痛みがあることに気付き、

腕を持ち上げる角度を変えたら痛くない角度が見つかり、

最後に痛みがなくなった。」

➡️痛いのを我慢して動かしても、可動範囲が増えることあります。でも痛くない範囲で動かすことで、痛みが軽減したり可動範囲が増えたりします