出した力を効率よく使う240226 | あべこべ体操

あべこべ体操

「あべこべ体操」とは、身体の一部分をあべこべに
動かすと言うフェルデンクライス・メソッド(※)
の特徴的な動きに、その他の体操や健康法を加えて
アレンジした体操です。
気軽に楽しみながら身体の歪みを取り、柔軟性を増
し、肩コリや腰痛を緩和します。

午前中は、幼稚園の子どもたちの年度の最後の体育指導、

そして午後は、幼稚園の職員のためのあべこべ体操レッスンです。

 

今回のテーマは、「腹筋を効率よく使う」です。

 

他の場所でもやっていますが、動きがシンプルで、

身体の変化がわかりやすい内容のレッスンです。

 

[レッスン内容]

仰向けで、両膝を立て、両手を頭の後ろで組みます。

 

右膝と頭を持ち上げ、右膝と右肘を近づけます。

 

次に、右膝と左肘を近づけます。

右肘を近づける時と左肘を近づける時では、

床に押される背中の場所が違うのを感じながらやります。

 

同じ姿勢から、両膝を一緒に持ち上げながら真ん中で寄せ、同時に頭を持ち上げ、頭と膝を近づけます。

その時、身体の中心で動いているか、左右への傾きはないかを観察しながらやります。

 

その他、足の持ち方を変えながら、膝と頭を近づけます。

 

最後に、最初にやった膝と肘を近づける動きをやって、

どれだけ、またどのように動きが変わったか、

動きの感覚が変わったかを確かめます。

 

レッスン後の感想です。

 

「初め、思いの外、小さな動きしかできなかったのが、

最後にスルッと肘と膝がくっついたのに驚いた。」

「寒さのせいで身体が強張り、力が抜けない状態だったが、

レッスン中、一つ一つの動きが終わる毎に、

強張りが一枚一枚剥がされていくように取れていくのがわかった。」

「最初寝た時に、仙骨が床に当たって違和感があったが、

最後には、上背部が床にピッタリと付き、

仙骨の違和感は無くなった。」

 

※30分弱で腹筋の筋力が増したわけはなく、

腹筋と背筋の協調性が上がり、動き方のバランスとタイミングが

変化して、楽に動けるように全身が組織化されたということです。

 

※腹筋が効率よく働くためには、

腹筋が収縮して胸を折り畳み背中を丸めようとする時、

裏側にある背中は緩み、伸びて長くなる必要があります。

 

※腹筋が効率よく働いている時は、頑張り感がなく、滑らかな動きができている時です。

 

※体内で出力したパワーが、より多く動きに変換されると、

頑張り感がなく動けます。逆に動きに変換されないと、

出力したパワーが体内にこもって、自分を固めることになります。