午前中は、幼稚園の子どもたちの年度の最後の体育指導、
そして午後は、幼稚園の職員のためのあべこべ体操レッスンです。
今回のテーマは、「腹筋を効率よく使う」です。
他の場所でもやっていますが、動きがシンプルで、
身体の変化がわかりやすい内容のレッスンです。
[レッスン内容]
仰向けで、両膝を立て、両手を頭の後ろで組みます。
右膝と頭を持ち上げ、右膝と右肘を近づけます。
次に、右膝と左肘を近づけます。
右肘を近づける時と左肘を近づける時では、
床に押される背中の場所が違うのを感じながらやります。
同じ姿勢から、両膝を一緒に持ち上げながら真ん中で寄せ、同時に頭を持ち上げ、頭と膝を近づけます。
その時、身体の中心で動いているか、左右への傾きはないかを観察しながらやります。
その他、足の持ち方を変えながら、膝と頭を近づけます。
最後に、最初にやった膝と肘を近づける動きをやって、
どれだけ、またどのように動きが変わったか、
動きの感覚が変わったかを確かめます。
レッスン後の感想です。
「初め、思いの外、小さな動きしかできなかったのが、
最後にスルッと肘と膝がくっついたのに驚いた。」
「寒さのせいで身体が強張り、力が抜けない状態だったが、
レッスン中、一つ一つの動きが終わる毎に、
強張りが一枚一枚剥がされていくように取れていくのがわかった。」
「最初寝た時に、仙骨が床に当たって違和感があったが、
最後には、上背部が床にピッタリと付き、
仙骨の違和感は無くなった。」
※30分弱で腹筋の筋力が増したわけはなく、
腹筋と背筋の協調性が上がり、動き方のバランスとタイミングが
変化して、楽に動けるように全身が組織化されたということです。
※腹筋が効率よく働くためには、
腹筋が収縮して胸を折り畳み背中を丸めようとする時、
裏側にある背中は緩み、伸びて長くなる必要があります。
※腹筋が効率よく働いている時は、頑張り感がなく、滑らかな動きができている時です。
※体内で出力したパワーが、より多く動きに変換されると、
頑張り感がなく動けます。逆に動きに変換されないと、
出力したパワーが体内にこもって、自分を固めることになります。