「顔で床に円を描く(AY25)」短縮版240211 | あべこべ体操

あべこべ体操

「あべこべ体操」とは、身体の一部分をあべこべに
動かすと言うフェルデンクライス・メソッド(※)
の特徴的な動きに、その他の体操や健康法を加えて
アレンジした体操です。
気軽に楽しみながら身体の歪みを取り、柔軟性を増
し、肩コリや腰痛を緩和します。

首を中心に、肩、上背部の動きが滑らかになります。

 

主な動きは下の3つです。

 

膝立ちから両手を前の床に置き、顔の右側を床に着けます。

顔に重さが掛かりすぎないように、両肘を立てた両手で支えます。

 

この姿勢で、顎が床から持ち上がるように全身を動かします。

どうすれば、顎が持ち上がるかというと、背中を丸めて、顔にかかる重さが顎からこめかみの方向に移動させるとそうなります。

 

次に、同じ姿勢で、頭を右(後ろ)に転がして、鼻が天井を向くように動きます。

これは、左手で床を押して、左肩を持ち上げて高くすると、頭が結果的に右に転がり、鼻が天井向きに近づきます。右膝に体重がかかってきます。

 

3番目に、同じ姿勢で、顔の右側で床に円を描くように動かします。顎、耳、こめかみ、髪の生え際、眉毛、頬が連続的に床に押されます。

頭でそれをやろうとすると、首を痛めますしスムーズに行きません。意識を肩、背中、胸、骨盤、膝に持ってきて、全身で動くイメージでやります。そうすると、結果的に顔の右側で丸に近い円を描くことができます。

動く主体は首から下、頭は動かされる感じ(受け身)です。繰り返し行い、肩、背中、胸が柔らかくなってくると、自ずと頭の動きが滑らかになります。そして、頬がだんだんと床にピタッと張り付くようになります。


受講者の感想です。

「普段絶対やらない姿勢と動きで苦労した」

「難しかったが楽になった」

「顔を床に置くと痛いが、だんだんそうでもなくなってきた」

「痛い肩が少し楽になった」

「頬が緩むと腕が上がりやすくなるのがわかった」

「呼吸時の下腹の動きが大きくなった」

「床の上で頭を転がす時、骨盤を意識して行うとやりやすくなった」

 

大人になってからは、普通絶対にやらない動きです。多分、赤ちゃんや乳幼児期にやるような動きだと思います。

急にやると怪我をします。段階を踏んで丁寧にやることで、怪我せず、普段動かしていない所が動き始め、完成形ができるできないに関わらず、体が軽くなります。