努力感のない動き240121 | あべこべ体操

あべこべ体操

「あべこべ体操」とは、身体の一部分をあべこべに
動かすと言うフェルデンクライス・メソッド(※)
の特徴的な動きに、その他の体操や健康法を加えて
アレンジした体操です。
気軽に楽しみながら身体の歪みを取り、柔軟性を増
し、肩コリや腰痛を緩和します。

本日のレッスンは「手で支えてお尻を上げ下げする」でした。

 

立ち姿勢から膝を曲げて、両手を前の床に着きます。この姿勢でお尻を床に近づけたり天井に持ち上げたりと、お尻を上げ下げします。(イメージとしては、お尻を上げた手足の四つ這い姿勢で、膝を曲げ伸ばししてお尻を上げ下げする感じです。)

 

最初は、あまり膝が伸びず、お尻も上がりません。また手足がすぐ疲れてしまったり、腹筋が攣りそうになったりする人もいます。

 

注意点は、決して心地よい範囲を越えて、自分の能力以上に頑張らないこと。

 

同様の動きを、変化をつけて行います。両手を右足の両側に置き、右足の上でお尻の上げ下げ行い、次に左足の上で行います。

 

こうやって、お尻の上げ下げを違ったバリエーションで行った後、動きを少し変化させて、両手を曲げた膝の上に置いた姿勢で、背中を反らせたり丸めたりします。背中を反らせる時、後頭部と尾てい骨を近づけ、丸める時、額と恥骨を近づけるイメージでやります。

 

これは、腹筋と背筋を交互に働かせることによって、腹背筋の効率的な使い方を身に付けるための動きです。背中を丸める時、腹筋を働かせ背筋を休め、反対に背中を反らせる時、背筋を働かせ腹筋を休めます。この切り替えが滑らかにできると、最小限の力で背中を丸め、そして反らせることができるようになります。

 

これらの動きをやった後には、最初にやった動きである、両手を床においてお尻を上げ下げするのが驚くほど楽になり、努力感なく前よりもお尻が上がり、また下がるようになります。

 

そして、最終的に、片手を足の外側に置き、手を置いた側の足を伸ばしたまま、瞬間的に床から浮かせ、足を前に滑らせ床に座り、そして同じ軌道を通って脚を戻して立てることができるようになります。

 

勿論、受けた人全員が完璧にできるわけではありません。人によっては、膝が曲がったり、足を滑らせることができず、ぎこちない動きになったりします。全くできない人もいます。

 

でも、レッスンの中でいろいろなバリエーションの動きに取り組んだことで、レッスンを受けた全員が、最初の動きである「お尻の上げ下げ」が軽くなりました。背筋の使い方が、ちょっと上手くなったということです。