身体の一部をあべこべに動かす事は、フェルデンクライス・メソッドの
テクニックの一つです。
私もフェルデンクライス初心者の時は、変わった動きだなあと感じていた
のですが、いつもいつもやっていると、当たり前になってしまって、
これが他の体操にはない動きだと言う事を忘れてしまいます。
「あべこべに動かすとなぜ効くのですか?」
と最近よく聞かれます。
自分が習っている時は考えてもみなかったのですが、改めて人に聞かれて
何でだろうと考えてみたのですが、科学的なメカニズムは今の所分かり
ませんが、感覚的には、あべこべの動きをしている時に、通常動いていない
筋肉が動いている感覚があります。
普段使っていない固まっている筋肉が動きだしているのは明らかです。
この事によって、固まった筋肉が解れ、その信号で脳が活性化される
のではないかと思います。
フェルデンクライスでは、非習慣的なやり方で行うという言い方をします!
実践哲学の宇宙法則の中に、「一切の習慣は歪(ひずみ)である」と言う
のがあります。
即ち、習慣的惰性による力の蓄積、増幅、加速、偏向は歪であり害となり、
習慣的形式化は、意義を失い歪となると言う事です。
いつもやらないあべこべの動きを行う事は、習慣性の打破であり、習慣的惰性の
歪の結果である肩こりや腰痛を軽減すると言えます。
効果のある物事の裏には、必ず理に適った法則が働いているはずです。
おまけ~MC:初音ミク・ゲスト:グミちゃんによる「NSP(あべこべ体操)」アニメ編