先週観てきたこちら。
河瀬直美監督の最新作。
『朝が来る』
こちら辻村深月さん原作の調節が元になった作品。
特別養子縁組について描いた作品。
大好きな永作博美さんが主演なんで公開前から観ること決定してました(笑)
ストーリーは~
子供に恵まれなかった栗原佐都子(永作博美)と夫の清和(井浦新)は、特別養子縁組の制度を通じて男児を家族に迎える。それから6年、朝斗と名付けた息子の成長を見守る夫妻は平穏な毎日を過ごしていた。ある日、朝斗の生みの母親で片倉ひかりと名乗る女性(蒔田彩珠)から「子供を返してほしい」という電話がかかってくる。
ハリウッドセレブが養子縁組をする話はよくあるけど、
日本ではあまりなじみがなかった題材。
この話は子供が出来なかった夫婦目線と、出産当時中学生だった産みの母親目線との2つの目線で丁寧に描かれています。
ヒューマンドラマでありつつも、内容的に歯
夫婦にとっても安易に養子縁組を考えたわけでもなく、
子供が出来ないことに対しての苦悩をきちんと描いているし、その結論に至った経緯を丁寧に描いてました。
子供が出来ない夫婦に育てられい子供との橋渡しをするベビーバトン。
確かにある意味誰もが幸せになれそうな内容であると共に、子供を手放す生みの親の苦悩。
中学生という年代でまだまだこれから輝かしい未来が待ってるだろうに、妊娠発覚よって人生が180度変わってしまった、ひかり。
いくら育てたいと訴えても生まれてくる子を養子縁組の出すという彼女の親が出した結論というのは、娘を思ってのことでもあり、普通に現実的な答えだったと思う。
ただ、実際にひかりの送った人生は壮絶なもので、幼くして出産することの難しさ、一度レールを降りてしまうと戻るのが難しい日本の社会システムなど、いろんなことを考えさせられる作品でした。