葬儀を執り行う方法は、
おもに
・一般葬
・家族葬
・一日葬
・直葬
というやり方。
このページでは、“家族葬”について
注意点を挙げたいと思います。
まず、
● “家族葬”を選ぶ場合、いざこざを避けるために、
事前に気を付けたいこと
↓の4点;
・ 葬儀社に対しては、予算を具体的に伝える
・ 追加費用が加算されないか、こまめに確認する
・ 呼ばない相手には、きちんと連絡をする
例:ハガキで一報入れるなど
・ 紹介業者に任せきりにせず
自分ででも、事前に葬儀社を調べる
● 家族葬で注意すべきトラブル例;
〔以下㋐~㋚〕
《金銭・施設》
㋐
葬儀社の広告にあった値段を超えてしまう
㋑
葬儀社に勧められて、オプションを増やしてしまう
㋒
葬儀の規模に見合わず、大きな会場になってしまう
㋓
香典が集まらなくて、想定以上に出費がかさむ
㋔
お布施額が見合わず、読経の手を抜かれる
㋕
安置所の遺体と面会ができない
《家族・友人・知人関係》
㋖
本人が誰と親しかったのかわからない
㋗
参列者の数が、想定よりも増えてしまう
㋘
声をかけなかった親戚から苦情が来る
㋙
近所の人が次々とお悔やみに来る
㋚
戒名の付け直しを求められる
㋐~㋚
それぞれの内容はというと、
《金銭・施設
以下㋐~㋕》
㋐
葬儀社の広告にあった値段を超えてしまう
【こんな問題が起きそう】
広告に掲載された料金は、
多くの場合は、火葬のみの最低料金。
火葬場に空きが無くて数日待つ場合、
1泊1万円といった安置料が追加される。
㋑
葬儀社に勧められて、オプションを増やしてしまう
【こんな問題が起きそう】
慌てて葬儀社に依頼すると、
いらないと思った
『豪華な祭壇』や『通夜ぶるまい』を勧められて、
最終的に費用が膨れあがる。
㋒
葬儀の規模に見合わず、大きな会場になってしまう
【こんな問題が起きそう】
参列者が少ないのに、一般葬に使う広い会場での
葬儀になってしまって、
葬儀社から
祭壇を豪華にしたり 花を増やしたり
というオプションが提示されることもある。
㋓
香典が集まらなくて、想定以上に出費がかさむ
【こんな問題が起きそう】
「家族葬は安い」と思われやすいけど、
参列者からの香典がないため
施主側の負担は、それほど変わらないかも。
㋔
お布施額が見合わず、読経の手を抜かれる
【こんな問題が起きそう】
通常、読経は
30~40分ほど続くにもかかわらず、
一般葬でなければ、
早口でお経が読まれて、
10分ほどで終わってしまった、という例もある。
“家族葬”を、一般葬より格下に見られて、
なおざりにされる例は、
無きにしもあらず。
㋕
安置所の遺体と面会ができない
【こんな問題が起きそう】
火葬場が空くのを待つ際の安置所で、
中には、遺体と面会できないところもあるのに、
料金だけが かさんでしまうことになる。
《家族・友人・知人関係
以下㋖~㋚》
㋖
本人が誰と親しかったのかわからない
【こんな問題が起きそう】
本人の交友関係を“子”などが把握してなくて、
声をかけるべき 親しい知人が 誰なのかを
確認する方法がない。
㋗
参列者の数が、想定よりも増えてしまう
【こんな問題が起きそう】
・「近しい親せきと、親しい友人だけ」を考えても、
意外とすぐに20人超になってしまうこともある。
・葬儀社の見積額に収まらず、追加料金が発生する。
㋘
声をかけなかった親戚から苦情が来る
【こんな問題が起きそう】
コロナ禍で
いったん少人数の葬儀が定着したことで、
“子”世代などが故人の兄弟姉妹に声をかけず
いざこざに発展する。
㋙
近所の人が次々とお悔やみに来る
【こんな問題が起きそう】
親族だけでの葬儀の後に、近所の人に周知すると、
毎日のように、
お悔やみに尋ねてくる人が出てきて、
手間と時間がとられてしまう。
㋚
戒名の付け直しを求められる
【こんな問題が起きそう】
葬儀で声をかけなかった親族から、
たとえば、後になって
「うちの戒名は、みんな6文字でもらってる」
とかいう苦情が出たりする。
しかも、戒名の付け直しとなると、
追加のお布施が必要になる。
◆ ◆
予備知識もなく、葬儀の業者に向かって
「普通の~」「一般的な~」などと
あいまいな要望を言ってしまうと、
認識にズレが生じてしまう。
親族が納得できるようにするには、
葬儀の業者から助言を受けるつもりで
しっかりと要望を伝える
というのが望ましそう。