前回のページでは、
・抗血栓薬
・降圧剤
・糖尿の治療薬
他との飲み合わせで、おそれのある症状
を挙げましたが、
このページでは、
● 精神神経系疾患の治療薬
㋐ 抗うつ薬:SSRI
(選択的セロトニン 再取り込み阻害薬)
㋑ 抗うつ薬
㋒ パーキンソン病の治療薬
● 抗不安薬、睡眠薬
㋓ ベンゾジアゼピン系の製剤
● 片頭痛の治療薬
㋔ エレトリプタン集荷水素酸塩
● 抗リウマチ薬
㋕ メトトレキサート(代謝拮抗薬)
● 不整脈の治療薬
㋖ アミオダロン塩酸塩(抗不整脈薬)
● 骨粗しょう症の治療薬
㋗ ビタミンD製剤
㋘ ビスホスフォネート系製剤
それぞれの処方薬と同時に
摂取したら危険な場合を、
・市販薬
・サプリメント類
・食べもの飲みもの
に分類して、
おそれのある症状と理由
を、記しました。
〔精神神経系疾患の治療薬〕
㋐ 抗うつ薬:SSRI
(選択的セロトニン 再取り込み阻害薬)
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【サプリメント類は】
セント・ジョーンズ・ワート
《おそれのある症状と理由》
興奮、震え、不安、イライラ
最悪の場合は命の危険
(両方とも〔このサプリも抗うつ薬SSRIも〕
脳内の神経伝達物質セロトニンの作用を促すため、
両方の作用が重なって、上がりすぎてしまう)
㋑ 抗うつ薬
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【食べもの飲みものは】
チーズ
《おそれのある症状と理由》
発汗、動機、頭痛、血圧の急上昇
(チーズに含まれる成分『チラミン』の分解を
抗うつ薬が邪魔するため)
《別の症状》
×:【食べもの飲みものは】
コーヒー、紅茶、緑茶、エナジードリンク
《おそれのある症状と理由》
イライラ、不安感、不眠
(抗うつ薬との相互作用によって、
体内にカフェインが長くとどまって、
血中濃度が上がりすぎるため)
㋒ パーキンソン病の治療薬
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【食べもの飲みものは】
チーズ
《おそれのある症状と理由》
発汗、動機、頭痛、血圧の急上昇
(チーズに含まれる成分『チラミン』の分解を
抗うつ薬が邪魔するため)
〔抗不安薬、睡眠薬〕
㋓ ベンゾジアゼピン系の製材
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【サプリメント類は】
セント・ジョーンズ・ワート。
ガラナ、セイヨウカノコソウ
《おそれのある症状と理由》
目的の薬と同様の作用を持つため、
併用すると、作用と副作用が強くなりすぎるかも。
×:【食べもの飲みものは】
グレープフルーツ
《おそれのある症状と理由》
グレープフルーツの成分『ベルガモチン』が、
薬の作用に影響するかも。
〔片頭痛の治療薬〕
㋔ エレトリプタン集荷水素酸塩
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【サプリメント類は】
セント・ジョーンズ・ワート
《おそれのある症状と理由》
肝薬物の代謝酵素誘導作用(体外への排出作用)
によって、
薬剤の血中濃度が下がりすぎるかも。
×:【食べもの飲みものは】
グレープフルーツ、文旦、スウィーティ
《おそれのある症状と理由》
この食品の成分によって、
薬剤の代謝(体外へ排出)が邪魔されて、
血中濃度が上がりすぎるかも。
〔抗リウマチ薬〕
㋕ メトトレキサート(代謝拮抗薬)
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【市販薬は】
解熱鎮痛薬
《おそれのある症状と理由》
腹痛、嘔吐、口内炎、むくみ など
非ステロイド性の消炎鎮痛剤
〔サリチル酸系製剤 など〕
と併用することで、副作用が発生する。
×:【サプリメント類は】
葉酸
《おそれのある症状と理由》
薬の効き目が弱まる。
(併用するなら、医者か薬剤師に相談したい。)
〔不整脈の治療薬〕
㋖ アミオダロン塩酸塩(抗不整脈薬)
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【市販薬は】
咳止め薬、呼吸器系の薬
《おそれのある症状と理由》
頭痛、嘔吐、吐き気、不整脈 など。
キサンチン系製剤(咳止め薬 など)の
体外への排出を邪魔するため、
血中の濃度が上がりすぎるかも)
×:【食べもの飲みものは】
昆布、わかめ
《おそれのある症状と理由》
ヨウ素の過剰摂取となって、
甲状腺機能亢進症か、甲状腺機能低下症
が起きるかも。
症状としては、
頻脈、動悸、息切れ、イライラ、疲れやすい、
体がだるい、すぐに疲れる、悪寒、眠気 など。
〔骨粗しょう症の治療薬〕
㋗ ビタミンD製剤
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
×:【市販薬は】
カルシウム剤、マグネシウム便秘薬
《おそれのある症状と理由》
胆管からの“カルシウム”と“マグネシウム”の吸収が
増えすぎるかも。
症状としては、
(高カルシウム血症)
:食欲不振、吐き気、めまい、皮膚のかゆみ、便秘 など
(高マグネシウム血症)
:嘔吐、吐き気 など
㋘ ビスホスフォネート系製剤
と
同時に摂取するのを
避けたい組み合わせは、
(※ 下記のいずれも、
同時に服用したら危険なものの、
摂取する間隔は、30分以上あけること)
×:【市販薬は】
胃腸薬、カルシウム剤
《おそれのある症状と理由》
アルミニウムかマグネシウムを含む胃腸薬との併用で、
『難溶性キレート』を形成することによって、
両方(処方薬、市販薬)の吸収が邪魔されるかも。
×:【サプリメント類は】
エミネトン、アルフェEX
《おそれのある症状と理由》
『難溶性キレート』を形成することによって、
両方(処方薬、サプリ)の吸収が邪魔されるかも。
×:【食べもの飲みものは】
ほうれん草、プルーン、レバー、小松菜、ひじき
《おそれのある症状と理由》
鉄分を含む食物によって、
『難溶性キレート』を形成されて、
薬の効き目が弱くなる。
《別の内容》
×:【食べもの飲みものは】
牛乳、乳製品
《おそれのある症状と理由》
乳製品に含まれるカルシウムが、
薬の成分と結合して、効き目が弱くなる。
《また別の内容》
×:【食べもの飲みものは】
オレンジジュース
《おそれのある症状と理由》
薬の効き目が弱くなる。