健康食品のひとつに、
“サプリメント”(略:サプリ)というのがあって、
たいていがタブレット状で
水と一緒に飲む。
その、
サプリメント
と
別のサプリメント
の組み合わせについて
(何か気になるなら、
サプリを販売する会社の
『お客さま相談センター(製品の袋にも記載)』
に
問い合わせるのもよさそう)
好ましくない組み合わせとして
便宜的に番号をつけて列挙すると、
①
×: カルシウム + ビタミンD
②
×: 鉄 + ウコン
③
×: 亜鉛 + L-カルノシン
④
×: 甘草(かんそう) + アロエ
⑤
×: GABA(ギャバ) + αーリノレン酸
⑥
×: L-カルニチン + アロエ、センナ
⑦
×: コエンザイムQ10 + ビタミンK
⑧
×:
セント・ジョーンズ・ワート
+
アミノ酸(トリプトファン etc.)
⑨
×: ルテイン + ビタミンE
⑩
×: グルコサミン + コンドロイチン
上記で番号を付けた
それぞれの組み合わせで
問題点とその理由は、
番号順にをつけて列挙すると、
①
×: カルシウム + ビタミンD
この組み合わせは、
高カルシウム血症
(:血液中のカルシウム濃度が高くなりすぎる)
が懸念される。
《その理由》
脂溶性ビタミンであるビタミンDは、
肝臓に蓄積すると、肝機能が低下することもある。
さらに、カルシウムとの組み合わせで、
血中のカルシウム濃度が上がって、
高カルシウム血症を招く。
・「高カルシウム血症」がもたらす症状:
骨がもろくなる
腎臓に結石ができる
脳と内臓の機能が下がる
②
×: 鉄 + ウコン
この組み合わせは、
肝機能障害が懸念される
《その理由》
『鉄の吸収を、ウコンが進める』という組み合わせ。
ゆえに、体内に鉄を蓄積させてしまうため。
③
×: 亜鉛 + L-カルノシン
この組み合わせは、
腎機能障害が懸念される
《その理由》
L-カルノシンは、亜鉛の吸収を進めるため、
頭髪治療のサプリメントに含まれる亜鉛と、
ミネラルサプリメントに含まれる亜鉛の
吸収を進めて、
腎機能と肝機能に悪影響を及ぼしそう。
④
×: 甘草(かんそう) + アロエ
この組み合わせは、
低カリウム症
(:血液中のカリウム濃度が低下)
が懸念される
《その理由》
甘草の主成分『グリチルリチン酸』
が、
カリウムの排出を進めて、
アロエの下剤成分の組み合わせによって、
低カリウム症を引き起こすかも。
・「低カリウム症」がもたらす症状:
筋力低下、不整脈
筋肉のけいれん、それか麻痺
⑤
×: GABA(ギャバ) + αーリノレン酸
この組み合わせは、
血圧下降が懸念される
《その理由》
大量に併用すると血圧下降を招いて、
頻脈、耳鳴り、など引き起こすかも。
⑥
×: L-カルニチン + アロエ、センナ
この組み合わせは、
下痢が懸念される
《その理由》
L-カルニチンは消化管運動を進めるため、
下剤のような効果を持つ。
同じような、便秘改善するためのサプリメントを
併用したら、腹痛か下痢を引き起こすかも。
⑦
×: コエンザイムQ10 + ビタミンK
この組み合わせは、
心疾患が懸念される
《その理由》
血液をサラサラにする薬と、
このサプリの組み合わせは、
心臓に負担がかかる。
⑧
×:
セント・ジョーンズ・ワート
+
アミノ酸(トリプトファン etc.)
この組み合わせは、
セロトニン代謝の異常
が懸念される
《その理由》
セント・ジョーンズ・ワート は、
“幸せホルモン”なるセロトニンを増やす。
もし、抗うつ薬を服用中の場合は、
アミノ酸系のサプリとの組み合わせが、
セロトニン代謝の異常を招いてしまうかも。
⑨
×: ルテイン + ビタミンE
この組み合わせは、
併用しても意味があまりない
《その理由》
両方とも、抗酸化作用の強い成分。
しかし、
ルテインのほうが、高い還元力を持つため、
ビタミンEの成分を発揮しきれなくなる。
⑩
×: グルコサミン + コンドロイチン
この組み合わせは、
併用しても意味がない
《その理由》
両方とも、『ムコ多糖』という
糖類に関する成分のひとつ。
あえて併用する必要がない。