”これまで”の中国のインバウンド | 越境ec・インバウンド・中国snsコンサルブログ

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今日は中国のインバウンドの話をします。

あらかじめ断っておきますが、経験に基づく独断と偏見でものを申します。

 

 

初歩的な話で恐縮ですが、結構知らない方が多いのでまずこの話。

 

 

中国人観光客には大きく2つに分けることができます。

 

①団体旅行客(ビザ条件が緩い)

②自由旅行客(ビザ条件が厳しい)

 

です。細かい要件とかはご自分でググってください(笑)

 

 

団体旅行客は、日本への取得要件が緩く、団体ツアーでのみ渡航を許され、中国系の旅行会社のバスに乗っけられて弾丸ツアーしている方々です。2、3年前から見る「爆買い中国人」というのはだいたいこの団体旅行客です。2017年前半くらいまではこの方々がメインでした。

 

 

一方、自由旅行客は、一定の所得があり、厳しい審査を通過して、私たち日本人の海外渡航と同じように行きたい場所、食べたいものを食べることができる方々です。

 

 

 

2、3年前、これまでの私がインバウンド施策をどのようにしていたかというと、オンラインのプロモーションももちろんやったりもしましたが、「中国系の旅行会社(ガイド)を開拓する」ということを重点的にしていました。

 

 

 

なぜかというと、当たり前の話ですが団体旅行客メインのマーケットの中で、誰が店を決めるのか?誰がルートを決めるのか?というと中国の旅行会社だからです。

 

 

特に、中国の場合は結構適当で、旅行ルートは旅行ガイドが好き勝手組んでいたりしました。

したがって、彼ら、彼女にアピールをしたり、メリットがあるようにした方が断然旅行ルートに乗っかる可能性が高いのです。

 

 

 

団体旅行客は旅行ガイドが連れてきた場所で飯を食べる。お買い物をする。良いもの(もしくは良さそ)と思ったら感想をSNSで呟く。結果、その口コミを見た自由旅行の方々もとりあえず1回そこにいく。

 

 

という形でインバウンドで当たる循環ができていくのです。

 

 

もちろん、中国人を惹きつけてやまない商品、コンテンツがあることが大前提ですけどね。

 

 

以上のように、”これまで”の中国インバウンドプロモーションはかなりオフラインというか、ごりごり中国式商売が勝ち筋でした。

 

 

しかし、2017年に入ってから、かなり様相が変わってきています。

 

 

次回は”これからの”中国インバウンドについてお伝えします。