神戸市垂水区で英語リトミック教室と
英語絵本の広場を主宰しています
講師のキディ先生 こと 木戸あきこです
先日、こちらの本を読みました
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筆者は※家庭文庫のお姉さんをした経験から、
図書館職員となり、子どもたちに絵本の読み聞かせなど
児童図書活動に関わります。
※家庭文庫とは個人が自宅を開放し貸し出しなどを行う私設図書館
そして、後に大学で絵本講座の講師を務め、
その時に学生に提出してもらったレポートから
子どもと絵本の関係について見えてきたことが、
この本には書かれています
まず、大学生の生徒たちに
「子どもが楽しんで読むと思う本」を選んでもらい、
その理由を発表してもらいますが、
選んできた絵本は大人目線のものばかり。
また、子どもたちが好きな絵本を読んでもらうと、
学生たちの感想はおもしろく感じなかったとのこと。
その時に読んでもらったという絵本はこちら
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学生たちからは
「絵がかわいくない」
「繰り返しが多くて飽きてしまう」
「話の先が読めてしまっておもしろくない」
などの感想が次々と出てきました。
「子どもが好きな絵本と大人が好きな絵本は違う」
と言われていますが、
大人には「なぜこれがおもしろいのか分からない本」が
実際には子どもたちに大ウケしたりします
大学生は若くても既に大人なので、
視点は子どもとは異なるのです
でも、そんな大人の仲間入りをしている学生でも
「幼いころに好きだった絵本」
「思い出に残っている絵本」
についての課題を提出してもらうと
眠っていた幼いころの気持ちが甦ってきたとのこと。
初めにこの課題について学生たちに伝えた時は
「思い出の絵本なんてない」
「小さいときのことなんて覚えていません」
などの声が上がり、教室は騒然となります。
ですが、1か月余りで提出されたレポートでは
見事全員が思い出していたというんです
図書館に行って、表紙を見た途端に
なつかしさと同時にストーリーまでも甦ってきたり
文章の一節が浮かんだり
読み聞かせしてくれたお母さんの声が甦ってきたり・・・・
絵本を読んでもらって嬉しかった気持ちや
絵本の中で経験した楽しいこと
幼いなりに感じたこと、考えたことは
大人になってからも幸せな記憶として甦るんですね
大人になって忘れてしまったと思っていても
どうやら眠っているだけなのかもしれません
また、ほとんどの人がうちの人に読んでもらったり
幼稚園の先生に読んでもらうことで
「思い出の絵本」に出会っているとのことです
大好きな大人の人に読んでもらうということが
子どもにとっては嬉しいひと時なのです
そして、興味深いことは
大人になるにつれて、
絵本の見方が変わってしまうということ
子どもの見方と大人の見方は違うので、
子どもにウケる絵本は大人にはおもしろく感じない
逆もまた然り
飽きることなく何度も何度も繰り返し眺めた場面も
大人になった今は数秒見れば十分だと感じたり
なぜこの絵本が好きだったのか・・・・と思ったり
子供時代のようには楽しめないなど、
そう感じる人もいるようです
大人になってしまうと
物の見方も変わってしまうので
子供時代はかけがえのないものだと感じますね
本の終わりに筆者はこのように述べています(本文より一部抜粋)
このようなレポートを読んでから、私は絵本の力にも、子どもの力にも、ますます尊敬の念を抱くようになりました。そして、一人でも多くの子どもが、幼稚園や保育園、図書館、そして家庭で、絵本を楽しんでほしいと願わずにはいられませんでした。
(中略)
どうぞ、みなさんも、ゆったりとした時間の中で、子どもたちと一緒に絵本を読み、存分に楽しんでください。たとえ子どもほど夢中になれなくても、子どもが絵本と出会う、魔法にかかったような時間は、おとなにもかけがえのない喜びを与えてくれるはずです。
皆さんは思い出の絵本はありますか
お母さんや先生など、
大人に読んでもらって嬉しかった記憶が
あるんじゃないかなーと思います
実は私は母に読んでもらった記憶は少ないのですが、
思い出の絵本や物語は幼稚園で出会いました
幼稚園バスに乗る時間が長かったので
先生のお話を聞くのが毎日の楽しみになっていて
とても嬉しかったことを覚えています
ちなみに母はあまり読み聞かせをしてくれませんでしたが
愛情が薄かったわけではありません
他のところでたっぷり愛情を注いでくれたので、
問題はないのですが、
ただ、もっと読んで欲しかったと感じます
ですが、その分息子にはたくさん読み聞かせしてきたので、
息子との読み聞かせの思い出はいっぱいあります
本屋さんや図書館などで
息子が小さな時に読んだ絵本に再会すると
その時の息子の反応や、舌ったらずな話し方で
マネをしていた様子が甦り
こみ上げるものがあります
子どものために読み聞かせしていたはずなのに
親にとっても楽しい時間でした
今は息子も大きくなったので
毎日は読み聞かせしていませんが
今も頼まれたらいつでも読み聞かせをしています
自分で本を読んだ方が効率が良いのですが
大人に読んでもらう時間は
やはり今でも特別な時間のようです
小さな子供を持つお母さん方には
ぜひ親子の読み聞かせ時間を楽しんで欲しいと思います