かつてない困難から、かつてない飛躍が生まれる~スリーエスグループ事務所見学 | 中小企業の経営参謀「税理士星川」の戦略、税制、法務、海外展開のお役立ちブログ

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「かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれる」松下幸之助翁の言葉

 

先日、HOPがメインで利用するクラウド会計ソフト『発展会計』の

ベンダーである日本ビズアップさんの主催で、

千葉市中央区にあるスリーエスグループさんの事務所見学会に

参加しました。

 

コロナの関係で懇親会は遠慮させて頂いたため、

第一部のみで見聞した情報のみ(本当のスリーエスさんの経営の要諦は第二部の懇親会で語られたのものしれない・・・と残念)ですが、

とても有意義な時間でした。

 

代表の前原東二会長、幹部メンバーの皆様のお話から私が感心したことを整理していこうと思います。

 

その前に、スリーエスさんの概要を。

代表の前原先生(公認会計士-現在は登録されていないそうです、税理士)が1983年に開業した税理士事務所が母体となり、社労士、行政書士事務所、さらには事務所グループ会社でアウトソーシング受託事業、M&A支援事業、不動産事業、建設業、開業医支援事業、調剤薬局、車両メンテナンス事業など幅広い事業を展開されていらっしゃいます。会計事務所経営者が、士業周辺事業以外の事業会社を経営されていらっしゃるという珍しいグループです。

 

1、創業者の想いの浸透~会計事務所の役割を問い続ける

 「何ができるというわけではないですが…」と謙遜されつつも、

クライアントの事業承継にトコトン寄り添っていらっしゃるエピソードを

語られ、経営者の孤独な意思決定に一緒に悩み伴奏する役割を

大切にされていらっしゃる姿勢を感じました。

 「デジタル革命の究極はアナログの革命」ともおっしゃられ、

会計事務所の業務がデジタル化(ここでは、IT化やAIによる自動化を意味していると解釈しました。)され、

業務工数が省略、短縮されることで、クライアントに真に寄り添う

「アナログな業務」を深化させなければならないという決意を終始語られました。

 人口減少、高齢社会という日本の現在そして未来を中小企業が

生き抜いていくために、会計事務所が果たすべき役割・・・

それは経営者に寄り添う相談相手になること。

アナログな業務だけに体系化することは難しく、テクニックへの落とし込みも難しい。理念として事務所の姿勢として掲げ、代表、幹部メンバー、リーダーが模範を示し、語り続け、各スタッフさんまで浸透させなければならないのでしょう。

 

2、社会のニーズに応える経営

 15年ほど前に、社会的な開業医不足を懸念する報道や、これを解決するため開業医の支援をするという企業の情報を見聞されると、

「我々に何ができるか?」と考え、開業医の支援を事業とすることを検討されたそうです。実際に開業医を支援するために、医薬品の問屋さん等を集め勉強会を開催され、現在でも事業会社で開業医支援の事業は継続され、会計事務所のクライアントして医師、歯科医師また薬剤師さんの関与先が多いということ。

また、グループ会社の中で建設業のクライアントさんがあるいうことで、

私自身も何故建設業も経営されるのか?と驚きましたが、

これは買収をした企業さんということでした。

介護事業をされる中で、住宅改修のニーズがあることと

事業継続に悩む建設業の会社を救い、社会貢献するために

事業買収することを結び付け、見事に再建されたとのことでした。

 会計事務所の事業だけでも日々様々な事象が生じ、忙殺されますが、中小企業者を支え、社会に貢献するというバイタリティに、会計事務所の枠にはとらわれない思考力と実行力を随所に感じました。

 

3、成功するまであきらめない意思

 多角的な経営で、順調に伸ばしてこられた事業も、新型コロナ感染症拡大の影響が直撃されているとおっしゃられ、経費削減を余儀なくされていることに言及されました。

しかしそこには悲壮感はなく、「必ず良くなる」という確信を感じました。世の中がコロナウイルスの影響で停滞する雰囲気がある中、「為せばなるんだ」と会長さんが自社の営業面に発破をかける様子なども垣間見られました。

「かつてない困難からは、かつてない革新が生まれ、かつてない革新からは、かつてない飛躍が生まれる」という松下幸之助翁の言葉を引用され、グループの革新的サービスとそれによる飛躍を模索されていると、ポジティブに締め括られました。

 

以上、前原先生とスリーエスグループの幹部メンバーの皆さんのお話をお聞きしての感想を整理してみました。

このように文字にしてみて、グループ全体で約360名を従業員さんを抱えられる組織を統率するリーダーシップ、そしてグループが一丸となって進んでいる様子に私自身が感心したのだと振り返りました。

 HOPグループも中小企業のかかりつけ医、また家族に笑顔相続をもたらす伝道師となることを掲げる専門家グループです。

規模はスリーエスさんには及びませんが「アナログ」を重視する姿勢は同じです。

寄り添い力、相談力という客観的には表現しにくい自社グループの良さを、クライアントの皆様の事業継続と満足という結果を積み重ねて行きたいと思います。

新型コロナ感染者数が増加するという緊張感がある中で、快く講演と事務所見学会を実施してくださったスリーエスグループの皆様、主催の日本ビズアップの皆様に感謝を申し上げます。

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税理士、行政書士、中小企業の経営参謀 星川 望