タイ僧侶の高潔さに触れる~バンコクで瞑想~ | 中小企業の経営参謀「税理士星川」の戦略、税制、法務、海外展開のお役立ちブログ

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先日、タイの友人の紹介で、タイのお坊さんのレクチャーの下
瞑想体験をして来ました。

瞑想って何だ?
「瞑想」というと、「怪しい」「危ない」という先入観がありますが
タイのお坊さんのレクチャーということで不安に思うことなく
参加することができました。
タイのお坊さんは、ルンピー(僧侶のお兄さん)という敬称で呼ばれる
そうです。ちなみに高齢の僧侶は、ルンポー(僧侶の父さん)。

そもそも瞑想と坐禅の違いすら分からない自分でしたが、
瞑想と坐禅は、その目的は同じ、
「心の中の真理を探すこと」だとか。
但し、坐禅は、一定のスタイル(ポーズ)があるのに対し、
瞑想は、自由。眠ってしまったって構わない。
坐禅のイメージにある、肩をパシーン!てやつはないのですね。
講師のルンピーも日本で坐禅をしたことがあるとか。

ルンピー曰く、坐禅よりも瞑想は気楽なもの。タイ人には気楽な方が
馴染みますね。だからタイでは瞑想の方が良いんですと。
タイの仏教の経典には、瞑想について40の方法が記述されているとか。
中には、ご遺体の傍らで、瞑想するというものがあるそうです。
これは、「美」を求める人に効果のある瞑想らしいです。


「瞑想は自らの中になる、内なる幸福に出会うための行」
だといいます。
信仰心の乏しい自分には、すぐには理解ができない言葉でしたが、
こういう説明もしてくださいました。

瞑想で心をスッキリ
「朝起きたらシャワー浴びますよね。きれいな体で人と会いますね。
心はどうですか?イライラ、怒り、不安といった気持を持ったまま
人に接すると、その心は他人に伝わりますよ。
瞑想で心を洗うのです。」
*タイでは、暑い中で眠るので、朝シャンがマナーとされています。
(冷房の普及した現在では、必ずしもそうではないですが。)

なるほど、これはスッと理解できました。
気持ちをリセットする、バランスを取るための行為と理解すると
自分には実践的で有益なものと理解したのです。
家族や職場では、常に穏やかな気持ちで、笑顔で接したい。
そんな風に思いながらもなかなか実践できない自分がいます。
毎朝の瞑想で気持ちをリセットできたらいいじゃないかと。

ルンピーは、瞑想の二つのコツを教えてくれました。
①集中すること
②気楽にやること


うん、簡単そう。しかし続けてこう説明されました。
「集中は、皆さんの思うものとは違います。
皆さんの集中は、力が入りませんか?眉間にシワが寄りませんか?
“力を抜いて集中するのです”。温泉に浸かっているイメージです。
瞑想が苦行になってはならないのです。」
*ルンピーは、日本に留学経験があり、日本の文化をよくご存じです。

おっと。理解できない。

「気楽にやるというのは、遊び半分でやるというイメージです。
穏やかな気持ち、5歳くらいの子供の気持ちになってください。」

・・・えっと...とりあえず、気楽に、力を抜いて目を閉じ、
「瞑想すること」に集中するという理解でやってみよう。
と理解し瞑想開始。

何も考えない・・・
力を抜く・・・
楽に楽に・・・
川で流されるイメージ・・・
(あ、チャオプラヤ川はちょっと臭いそうだから、
メコン川はどうだろか。と邪念が入ったり…)

はじめての瞑想で何か得ることができたわけではありませんが
脱力した10分くらいの時間を過ごすことができました。
毎朝、この脱力の時間を通して、
自分の心が相手に伝わってしまうということを
意識するだけでも価値があるかなと考えた次第です。

高潔な心に触れる
どうでしょう。この「瞑想」まったく怪しくも、危険でもないですよね。

最後にルンピーに質問する機会もありました。

Q.なぜ出家しようと思ったのですか?
ルンピー:以前はエンジニアをしていましたが、毎日深夜まで
     働く生活で、一生懸命でした。それなりにお金も稼いで、
     地位も得ました。しかし、あるとき気が付いたのです。
     自分は自分のためにしか生活していないと。
     もっと社会のために役に立ちたいと。
     19才の時に、短期出家した時に、
     「とても良い瞑想」に入ったのです。とても幸福でした。
     この瞑想を伝えることで多くの人に幸福が伝えられるの
     ではないかと考えたのです。

Q.戒律は守れますか?
ルンピー:戒律は227あります。当然守りますよ。
     でも当たり前のことばかりです。
     皆さんにとって大変だと思うのは「結婚の禁止」かもしれません。
     例えば、好物があったとして、それがこのレストランより
    、あっちのレストランの方が美味しいと知っていたら
     どうでしょうか。あっちのお店に行きますよね。
     私には、それと同じです。結婚など禁止される幸福よりも、
     我々の生活がさらに幸福だと知っているから辛くはないのです。

穏やかにゆっくりと答えるルンピーの言葉にまさに心を洗われる思いでした。

「良いこと」をするというのは簡単です。
 なぜなら「良いこと」というのは、自分で簡単に判断できるから。
「良いこと」とは、自分も他人も困らないこと。そして、自分も他人も
 幸せになることです。
「良いこと」をすると「良いこと」が返ってきますよ。

背筋が伸びました。
穏やかなルンピーの言葉と心に
安らぎを得た時間でした。

毎朝の瞑想が2度寝にならないように取り組みたいと思います。

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税理士、行政書士 星川 望
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