2.7%の僥倖 | ホーストダンスのブログ

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次男の中学受験が終わって4日目となりました。
次男は3日に受験した第三志望の学校からも合格をいただき、結果は4勝1敗となりました。

幸いにして我が家は3人の子ども全てが第一志望の学校からご縁をいただくことができましたが、一般的に、中学受験では第一志望校に合格できるのは受験生の3割と言われているそうです。
この確率を我が家のような受験生3人の家庭に当てはめてみて、3人とも第一志望校に合格する確率を単純に計算してみると、
3/10×3/10×3/10=27/1000
となり、何と2.7%という低さです。

もしこの通りなら、我が家は100家族に3家族もない非常に幸運な家族ということになります。
2人きょうだいの家で計算してみても
3/10×3/10=9/100
となり、確率は9%ですから、子どもが2人とも第一志望に合格する家庭は相当の幸運に恵まれていると言えるのかもしれません。
3人の子どもがそれぞれ第一志望校にご縁をいただいたことは本当に幸運であり、身を慎まねばならないと自覚するばかりです。

一方、長男や長女の学校の友達の話を聞くと、きょうだいみんなが第一志望校に合格しているという家庭はかなりあります。体感的には理論上の確率である9%や2.7%という数字よりももっと多くの家庭が存在しているような気がします。
また、もし純粋な確率論が当てはまるのであれば、子ども3人が中学受験に挑めば、約2/3の家庭は少なくとも1人は第一志望校に合格できることになります(7/10×7/10×7/10=34.3%⇒3人とも第一志望不合格となる確率。したがって、65.7%は少なくとも1人は第一志望校に合格するという計算)が、現実はそれほど甘くないというのが一般的な感覚だと思われます。

これは私の推測に過ぎませんが、一人目の子どもが第一志望校に合格できた家庭の場合、下の子どもたちも続いて第一志望校に合格する可能性は、一般に言われている3割よりも高いのではないか、という気がします。
これは、僭越を承知で言えば、一人目の子が運を引き寄せれば、その強運のバトンが二人目、三人目にも引き継がれていく、ということなのではないかと思います。
このような現象が起こる要因は、きょうだい間で良い影響が伝播するということもあるでしょうし、親に中学受験のノウハウが蓄積していくということもあるでしょう。しかし、いずれにしても、運というものは自らが呼び込むものであり、それなりの努力をした人間が成功する可能性は、単なる確率論以上に高くなるのだと思います。

長女が中学受験をやめると言い出した時、「うちは長男が運良く第一志望校に受かったけど、そんな幸運が二人も続くわけがない」という言葉を発したことがあります。場合の数・確率の勉強をしていた長女にしてみれば、二人続けて第一志望校に合格する可能性は非常に低いと思ったのかもしれません。しかし、受験というのは生身の人間がすることなので、「起こりうる全てのことが同様に確からしい」ことが前提となっている確率論のみで結果を予測することはできません。
結果的には、長男に続いて長女・次男と第一志望校にご縁をいただくことができました。
これは、3人がそれぞれ努力を重ね、運を呼び込み、その掴みとった「運」というタスキを下のきょうだいに繋いでいったからだと信じます。
(ただし、我が家の子どもたちは少なくとも1校は不合格となりました。これは慢心を戒めようとする天の配剤なのかもしれません)

これからも、子どもたちには、努力を怠らない者だけに「運」はやってくることを肝に銘じながら、謙虚に、日々励んでもらいたいものです。