いつも、ありがとうございます。アパレルに特化した人財会社インター・ベルの山口です。
最近のLED照明の普及は目覚ましく、昨年12月のシーリングライト販売数量に占めるLEDの割合は47%に達したと報告されている(GfKジャパン調べ)。
そんな中で注目されるのが色温度調光機能付きLEDライトの登場で、家庭用のみならず店舗用にも使える製品が幾つか出揃って来た。
これまで衣料・服飾の店舗照明は食品に較べて大きく遅れていたが、これでやっと追いつけるかも知れない。
食品では精肉用、鮮魚用、青果用、惣菜・パン用、日配食品用など色温度や演色性を変えた専用ライトが普及して久しくVMDを鮮やかに演出しているが、食品同様に演色性が問われるはずの衣料・服飾分野では綿用とかウール用とか合繊用とか皮革用とかの専用ライトが開発されず、季節対応も行われて来なかった。
もちろん、色温度やルーメン、配光角などを組み合わせて個々のブランドに合った照明が意図されて来たが店舗施行時に固定されてしまい、商品構成や季節の変化にはまったく対応出来ていなかった。
食品業界人に較べれば、ファッション業界人は鮮度の演出や季節感の表現に著しく鈍感だと痛感せざるを得ない。
そんな照明音痴のファッション業界を一新するかも知れない(なにせ鈍感な人たちなので普及が進まないかも)のが色温度調光機能付きLEDライトなのだ。
これなら売場の配置や商品構成が動いても対応出来るし、季節に合わせて演色も変えられる。
皮革製品やランジェリーには2800k、ウール製品には3300k、綿製品には4000k、ナイロン製品には5000k・・・・、春は3600k、初夏は4000k、GW頃は5000k、晩夏に入ると一転して2800k、秋は3000k、冬は3300k、梅春に入ると一転して4000k・・・・なんて調光出来る事になるのだが、いったい誰がそんなデリケートな運用をするというのだろうか。
通勤着もランジェリーも同じようにしか照明しない照明音痴のファッション業界人には猫に小判もいいとこで、宝の持ち腐れになる事は確実。
いっそ、食品売場のビジュアルマーチャンダイザーに一任するしかないのでは・・・・