H&Mの日本での売上が伸び悩んでいるとレポートしたのも束の間(6月1日過去ログ「ファストファッションの終焉か、、、」) 、11年上半期決算では稼働売場面積が54%も増えたのに売上は21.5%も減少(震災で関東10店舗が休業した第二四半期は32.6%も減少)するなど、もはや末期症状を呈しています。
店を増やしても売上が減少するようでは日本市場撤退も時間の問題かも知れません
08年9月にH&Mが銀座に上陸したとき、あまりに大味で低品質な商品を見て(前から欧米で見て安物を派手なプロモーションで売る量販チェーンと喝破していました)、遠からず行き詰まると予期する人は多かったですが、本当にそうなるかも知れません。
07年春に進出した中国では、先行して進出しローカル化した欧州系低価格SPA(EtamやOnly、Veromodaなど)が市場に定着していた事もあって順調に受け入れられ、既に50店舗に到達しても成長に陰りは見られませんが、遥かに成熟した日本市場では短期間のブームに終わったようです。
そんな中国でも、よりローカルの市場(いちば)商品に近いフォーエバー21は受け入れられず、多店化どころか08年に進出した常熟市店も撤退したようですから、日本ではH&Mと大差ない売上減少に陥っていると推察されます。
H&Mが撤退するならフォーエバー21も同じ轍を踏む事になるのでしょう。
一時はメディアが騒ぎ立てて大変なブームとなり、ユニクロや大手カジュアルチェーンにも好ましくない影響を与えた(彼等の戦略をブレさせた)ファストファッションでしたが、結局は短命に終わってしまうのかもしれません。
一時のブームに乗って安易に導入したデベロッパーの姿勢には疑問を感じていましたが、臍を噛む結末になりそうです。