英ファッションデザイナー Alexander McQueen (アレキサンダー・マックイーン)が、同氏の手がけるブランド「ALEXANDER McQUEEN」の新作コレクションを発表しないまま、享年40歳の若さで2010年2月11日にこの世を去った事はまだ記憶に新しい。
あれから14ヶ月。
今月5月4日より故アレキサンダー・マックイーン (Lee Alexander McQueen) のクリエイションを集めた展覧会「Alexander McQueen: Savage Beauty」がニューヨークのメトロポリタン美術館のコスチューム・インスティチュートで始まった。
この展覧会では、約100作品がアーカイブより展示されるという迫力。
ニューヨークタイムズ紙によれば、オープニングの日には5,100人が来場。最初の1週間で43,000人もの人たちが足を運んだそうです。
ラグジュアリーデパートの「バーグドルフ グッドマン (Bergdorf Goodman)」と「バーニーズ ニューヨーク (Barneys New York)」では、この素晴らしい展覧会を讃え、アレキサンダー マックイーンをテーマにウィンドウディスプレイを行った。
貴重なコレクションをロンドンのアレキサンダー マックイーンより貸し出してもらったというバーグドルフグッドマンのウィンドウは、いつも以上に迫力があり、アレキサンダーマックイーンのファンであれば、そのひとつひとつのウィンドウを見る度に故人が見せてくれた素晴らしいショーを思い出すことでしょう。
私もそのひとり。2005年春のRTWのコレクションに登場した18世紀の時代を思わせるフローラルシフォンのミニドレスに、花の刺繍のジャケットのスタイルをウィンドウで見た時はまさにため息でした。
一方、バーニーズ ニューヨークのウィンドウでは、ダフネ・ギネス (Daphne Guinness)のライブパフォーマンスあり、またアレキサンダーマックイーンはもちろんのこと、シェネルやバルマンの服がディスプレイされています。
これらディスプレイされている服たちはダフネ・ギネス個人のワードローブやマックイーンの友人であった故イザベラ・ブロウ (Isabella Blow) が一時所有していたコレクションからの展示だという。
実はイザベラ・ブロウが所有していた全ての服のアーカイブは、2010年に服飾コレクターとしても知られるダフネ・ギネスが買い取ったのだとか。服を愛するダフネ・ギネスが綺麗に保管し続けていてくれたからこそ、今回この素晴らしいウィンドウディスプレイの実現が可能となったと言っても良いでしょう。
故アレキサンダー・マックイーンと故イザベラ・ブロウ両人へ捧げたというバーニーズ ニューヨークのストアウィンドウはバーグドルフグッドマンと同じく必見です。
残念ながらバーグドルフ グッドマンのウィンドウディスプレイは5月15日までになりますので、これからニューヨークへ来られる方には是非、メトロポリタン美術館で開催されている展覧会「Alexander McQueen : Savage Beauty(5月4日~7月31日まで開催)」へ足を運んで頂きたい。