千葉県の房総半島に、まるでホテルのような病院があります。
東京からは、2時間以上かかる、交通の便がいいとはいえないこの病院に、地元病院はもとより、全国各地から患者さんが殺到している。
近年、多くの総合病院が巨額の赤字経営に苦しんでいるなか、逆にこのK病院は毎年数億円から十数億円の黒字を実現している。
これは、20年前から「患者様とその家族様のための病院づくり」をモットーに組織経営の原点に立ったドクターはもとより全スタッフによる改革・改善活動によって実現された。
顧客満足度の高いサービスを提供してきる組織体は、業種・業態を問わず、必ず成長・発展する。
「正しき経営は決して滅びない」
美しく癒やされる病室、絶対にノーとは言わないサービス、病院とは思えない素敵なレストランなど、、、患者やその家族の心を先取りしたきめ細かいサービスでいっぱいである。
そんななかで、とても印象深いものを紹介する。
K病院の最上階、13階、、、そこは霊安室だった。
前面の大きな磨りガラスの向こうに部屋があり、そこからは青い空、青い海、そして美しい白浜が一望できた。
霊安室といえば、病院の地下にあるイメージですが、、、
「ここが一番、天国に近いから」ですと、、、
「以前、末期がんの患者様がこの部屋を訪れ、一緒に来たご家族に、私が死んだらこの部屋に御安置してくれと言われた」そうです。。。