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音楽偏遊

最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

さて新年度もスタートビックリマーク

2014年度の音楽業界は、何が一番の話題となるだろう?

一つ確実なのは、チャラン・ポ・ランタンが大ブレークする年になるということだろう。

これは断言できる。昨年後半から一気に一般の人々に火がついたのが、間近で見ていてはっきりわかったメラメラ

インディーズ時代を見ていたRihwaや家入レオが、メジャーになって一気に勢いづいたのも体験してきたが、それよりも地鳴りのようなブームが起きつつある気がしてならない。ただ、彼女たちのアングラ感こそがその魅力なので、いかにもメジャーになっては欲しくないのだが。

まあ、姉の小春ちゃんがその辺はしっかりセルフプロデュースするから、チャランポの世界観は揺るぎないはず。avexとも、今まで通りのチャランポスタイルを通すということで契約する一部始終をYouTubeに映像として上げているしね。←この映像(実際はPRなんだけど)面白いよ。チェキ!
http://youtu.be/KtCOGNwdhSQ

それに昨今のavexは、大森靖子、おおたえみり、杉恵ゆりか、東京カランコロン、東京プリン、森恵などなど、コマーシャリズムと一線を画す個性もそれぞれの路線で売り出しており、少ーしばかり期待している。チャラン・ポ・ランタンを俗っぽい大衆路線にまみれさせず、逆に彼女たちにしか作れない世界を布教する手伝いに全力を注いで欲しいものだ。


では、2014年4月に僕が見たライブ、パフォーマンス、演劇、その他諸々の芸術?をチェキ!


    音譜    音譜    音譜

2日(水)MIDWEEK BURLESQUE vol.9 –The Usual Cherry Blossom Front-@渋谷 7th floor
Cherry Typhoon (from Montreal, Canada)、Dolly Tartan (from Glasgow, Scotland)、Bonita BonBon (from Aichi Prefecture)、Rune Glitter、Circus de Moccos(Coppelia Circus + Gilbert de Moccos, from 紫ベビードール)、Violet Eva (from 紫ベビードール)

3日(木)LiLi Presents Real Beat@渋谷 eggman
Big Mouth Choir、ToySpeaker、HaNa、LiLi

4日(金)Qaijff 1st FullAlbum『クアイフ』release東名阪ツアー@渋谷 O-crest
TarO&JirO、CICADA、Qajiff

6日(日)桜散るらん-Avaivartikaレコ発-@青山 Red Shoes
Avaivartika、花と散るらん、JOSY

8日(火)drop around vol.1@渋谷 eggman
Avaivartika、モクメノキ、room free fall、ヒーローバンド、theFIXER、菊池遼(the quiet room)

11日(金) 蘭華 シングル『花時』レコ発インストアツアー第一弾@千葉イオンモール幕張新都心「GRAND GENERATION’S COLLECTION2014」
   ダウン   ダウン   ダウン
アキヤマ祭り イイんじゃナイト@四谷 live in magic
愛実、長江健次、中村繁之、諸岡ケンジ、奈木野美幸、天祐、フミヤ、M's

12日(土)ILU GRACE アルバム『SUN'S EGG』レコ発ワンマン@川口 SHOCK-ON

15日(火)松岡里果 BIRTHDAY LIVE♪ 「Spining Spring~拝啓、レオナルド・ダ・ヴィンチ様~」 @渋谷 gee-ge

16日(水)劇団Cooch旗揚げ公演「推定容疑者~陽気な殺人鬼とローシュタインの回廊~」@中野シアトルBONBON

18日(金)Sherry...ONE MAN SHOWアフターパーティー&ハニーシュガーはファイナル・ライヴ!!~@仙川 Kick Back Cafe

19日(土)玉城ちはる Birthday Oneman~はじまりと詩~ with 永田ジョージ @渋谷 JZbrat
   ダウン   ダウン   ダウン
野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ『星降る丘c/w悪い女』発売インストアライブ@新宿ディスクユニオンdues
   ダウン   ダウン   ダウン
キャバレー!キャバレー!キャバレー!@渋谷 サラヴァ東京
紫ベビードール、チャタ、copperia circus、フェムフェム

21日(月) ♪Perfect Monday♪@高田馬場・四谷天窓
きたはらいく、愛実、ももちひろこ、TAMARU

23日(火)愛実ワンマン東京編~上京1年生、宣誓!~@青山・ひまわり広場で手をつなごう

24日(水)シャンソンとミサの夜@渋谷 サラヴァ東京
Annabelle、高橋絵実、ピンクに死ね!!

25日(木)アカシア & たをやめオルケスタ@代官山 LOOP
たをやめオルケスタ、アカシアオルケスタ、Gillet

26日(金)69★TRIBE@青山 Red Shoes
野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ、MAXIMUM R&B,やすしーず,THE TIST,浜田ケンジ(RAT) <69★SELECTERS> KAWATO(ROLLER☆KING),林拓一郎,SHINJI(PIA),Ace of spade(Love Rock Night)

28日(月)春のガヤ祭り ブラックバージョン@新宿 Wile Side TOKYO
GAYA、AHO☆スター・ブラック、あさがやばるん(あさみ&GAYA)、いるみるく、インガ・ペルセフォネー、タカダアキコ、蜂鳥姉妹

30日(水)劇団Hide and Seek「空と私のあいだ」@中野 劇場MOMO

    音譜    音譜    音譜

音楽ライブ16本、パフォーマンス3本、演劇2本で計21本!!

たくさん見たね~musiclove

さすが年度初めの4月とあって、レコ発イベントが多かったねー。
Avaivartika『Phantom』、蘭華『花時』、ILU GRACE『SUN'S EGG』、野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ『星降る丘c/w悪い女』などなどが次々と発売されて、その都度、嬉々としてレコ発ライブに行き、購入した音源をiPhoneにぶち込んで聞きまくってた。どれもこれも素晴らしく、聞くたびに感動していたよ。

でもこの4組のアーティストの名前、どれだけの人が知っているかな。多分、知らない人がほとんどだろうか。しかし知っといて絶対に損はないよー。いい音楽を聞かせてくれるご機嫌なアーティストたちばかりだから。是非、多くの人にも知ってもらいたい名前ばかりだよ。


例えば「Avaivartika」だ。

このブログでは、何度も何度も書いているけど、アヴァイヴァルティカは未来を体感させ、大きな感動に身を包んでくれるロックバンドだ。一言でその音楽ジャンルは言い表せないが、シンセやエレキが縦横無尽に飛び交いコスミックな宇宙観を現出するスーパーライブ向きのエレクトロロックとでも喩えるべきか。2012年に国際的バンドコンテストの日本大会で優勝し、世界大会で4位になった実力派だ。

それは稚拙なミュージシャンではけっして構築できない世界だ。ライブなのに1曲1曲の完成度がむちゃくちゃに高い。素晴らしい実力の持ち主であるギター生本直毅、シンセ/キーボードのUj、ベース榎本敦、ドラムRuy君という4人の男達が、音を緻密に積み重ね、夢幻の世界を織りなしていく。

しかし、決してインストバンドではない。彼らのステージの最大の衝撃、それはボーカルだ。宇治田愛という魅力的な女性ボーカルが、空間を突き抜けるエネルギーと攻撃的な姿勢で踊るように歌い上げる。されどその声質は耳心地よく、その声にのって異空間を旅するのだ。いつの間にかその宝塚男役スターのような彼女に惹きつけらずにいられない!

何より彼らが凄いのは、ライブごとに進化し続けていることだ。毎回、楽曲のアレンジを変えスケール感を増している。同じ場所に留まらず、音楽の無限の可能性を追い求める求道者たちなのだ。その限界点は、凡人のぼくらには全く伺い知れない。

ライブを見るたびに手を変え品を替えて繰り出す新アレンジに驚嘆し、ゾワゾワと鳥肌がたつ。その先進性に、産み出すグルーヴに、彼らの強い意気込みに。思わず腕を突き上げ、共に踊ってしまう。

普通のロックバンドもいいけど、その中で飛びぬけるのは並大抵ではないだろう。聞く側にとっても、盆百とある普通のロックバンドに新鮮さを感じられず、かなり実力があっても、音楽が陳腐に聞こえてしまう事がよくある。これは僕の嗜好なのだが、同じ音楽を聞くなら、並外れた新規性、オリジナリティ、独創的世界観があるアーティストを選ばずにいられない。だからこそ、他とは決して同じ道を行かないAvaivartikaの、覚悟の凄みに一層感動してしまうのだ。

。。。ちょっと褒めすぎたかな?笑

でも、彼らのライブは今のうちから見ておかないと損だよー。



今月、新譜を出したアーティストということで言えば、野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ。まあ、怜奈のことは先月語ったからいいか。でもアナログレコード(CD付)で発売した『星降る丘c/w悪い女』はいいよー。ちょっとノスタルジックで、歌謡曲テイストながら、素敵な歌声でポップにカラフルに歌う彼女の歌声にマッチした楽曲が、つぼにはまるのですよ。是非、こじんまりとしてアットホームな行き付けの店とかで、酒を飲みながら聞いて欲しいな。ポップスだけど、そういう空気に見事にマッチしてるんだよね。ヒップホップしか聞かないような若者には理解できないかもしれないが。


   *さくら*   *さくら*   *さくら*

そんな新譜の中で、僕がもっとも心待ちにしていた1枚が、蘭華の『花時』だ桜桜さくら

言葉を大切にし、花鳥風月の世界感を美しい声で奏でる蘭華が、ちゃんとした音源としては2年半ぶりのリリース。待ち焦がれてたよ~、まったく~泣

帯のコピーは、「あなたの娘でよかった 亡き父に贈る愛の詩 母に捧げる愛の歌」。

日本で耳にし培ったポップスのメロディと、大陸の余韻を奏でる中国楽器が調和するニュー・エイジミュージック―――と紹介されている通り、二胡などの音色が幽玄な音楽空間を作り出し、耳に馴染む曲調を、慈愛と強さを兼ね備えた蘭華の歌声が切々と歌い上げていく。

歌手名や曲紹介から察っせる通り、彼女は中国人の両親を持つ。ただ大分で生まれた日本生まれ日本育ちで、俳句や神社仏閣を心から愛する和のひとだ。

2年前までは頻繁にライブするなど活発に音楽活動をしていた。彼女の声に惚れて、僕は何度も何度もライブに通っていた。すらっとした彼女がチャイナ服で日本の名曲や中国童謡を、日本語と中国語を駆使して歌っていく姿は、オリエンタルな魅力たっぷり。中でもファルセットの高音の響きは、僕のしっているアーティストの中では最も美しい!!それだけでも聞く価値十分だった。

それが、それが、、、、


まあ色々あって、ほとんどライブ活動を停止。長い雌伏の日々を彼女は過ごしてきた。


それがこの春、一つの区切りをつけて、彼女は帰ってきたのだ(嬉)

今回の『花時』はあくまでインディーズ盤だが、これまでになく大掛かりなレコ発キャンペーンを展開。全国のイオンモールなどのショッピングセンターやレコード店でインストアツアーを実施し、多くのラジオ局の番組に出演、あちこちでパワープレイされた。

それら全てのキャンペーンの第1弾だったのが、11日に千葉イオンモール幕張新都心であったインストアライブだ。この日が本当のレコ発日で、ライブ後の物販で『花時』が初めて発売された。はい、わざわざ幕張に駆けつけ、しっかりいの一番にゲットしたよチョキ熱烈なファンですから(笑)

そもそも楽曲をあまりレコーディングしてなくて、昔から音源を早く作ってと頼んでいたのに、果たされることなく天の岩戸にお隠れになってた彼女。漸く発売したCDをとにかく聞いてみた。沁みた~、心に沁みた~。涙が出てきた。

そもそも活動休止に至るタイミングは、彼女のお父さんが亡くなった時期でもある。2年前、桜の咲くころ、彼の命は尽きた。その父への想いが今回、この桜の咲く季節に、その季節を表す「花時」というタイトルでCDを出す全ての源になっている。

彼女には、以前から歌っていた母への想いをこめた名曲「maama」があり、父から自分の歌はないのか、と言われていたそうだ。病床についた彼のために彼女は曲作りを急いだが、Aメロができた時にはもう意識は混濁していたそうだ。眠る父の耳元で、彼女はできたところまで歌った。まもなく彼は天にめされたらしい。

ほとぼりが冷めて、彼女は曲を完成させた。それが新譜のタイトルにもなり、1曲目に収録された「花時」という曲だ。

音譜水色の空 小さな窓 横たわるあなた かすかな寝息
あなたと交わした約束 何一つかなえられていない
こっち向いて もう一度だけ笑ってみせてよ
桜の花あなたに見せたくて 春の足音聞こえる
どうか どうか かなえておくれ あなたの笑顔が見たい

そしてこの「花時」と対になる「maama」も2曲目に入っている。2曲続けて聴くと、胸がしめつけられそうになるのだ。

3曲目の「揺れる月」は、まさに大陸の果てしない荒野に浮かぶ月を思い浮かばせる。有線放送でこの時期、この曲が何度もかかっていて嬉しかった。また4曲目の「三日月の影」は、NHK-BSプレミアムドラマの主題歌にもなった。

蘭華の音楽活動が、これからどう展開していくのか僕には分からない。だが、これらの名曲たちをもっと、もっと多くの人びとに聞いてもらいたくてしょうがない。

僕は、彼女に多くを期待する。

その歌は、必ず多くの人に感動を与えると思う。
2014年も3月に。


年度末はイベントが色々あって、あまりライブには行けなかったなあ、と思っていたのだが


数えてみたら。。。


なーんだ、16本も行ってるじゃないですか。いや驚いた。そんなに少なくなかったね(笑)

べーっだ!


その中で、見た回数が3回と多かったのが「LADY, THE BITCH」だ!!

LADY, THE BITCHは現在、ボーカルLynneとベースのisseiの2人がコアメンバーで、サポートながらレギュラーといえるシャイなギタリスト・イタコケイスケや怪人キーボード山下大輔、かわいいドラマー瀬間彩娘の3人を加えた5ピースバンドとして活動中だ。

大人のお姉さん的魅力、なんていうかルパン三世の峰不二子のようなLynneちゃんのパワフルで煽情的なボーカルが、お客さんの心をぐいっとつかむ。特に年下の女子を惚れさせて追っかけにしてしまうような姉貴肌セクシーフェロモンが彼女の魅力だ(笑)

31日には、そんなLTBの生ライブPVの公開録画ステージがあった。激しく歌い煽るLTBのステージの魅力がたっぷり映像に残されたのではないかなー。客席前方には彼らのファンが集結して、一緒にライブを盛り上げた姿も、PVではチラリと映るかも。早く公開されないかな、楽しみだよ。

インディーズの彼らだが、昨年の吉祥寺音楽祭でグランプリを取り、ますますメジャーデビューへ意識が高まってきた彼ら。露出戦略も考えだしており、you tubeにあげる映像も絞り込み、実力をしっかりアピールしようと試行錯誤中。うまくプロデュースされれば、きっとまだまだ上へ行けると思う。許可貰って僕があげた映像も、彼女からの依頼でいったん公開中止にしたよー。

彼女たちにとって、きっと、これからが大事なのだ。大胆に、周到に、上り坂を昇っていけるといいねー。応援してます。



さーて、それでは3月に見たライブをチェック!


    音譜    音譜    音譜

5日(水)MIDWEEK BURLESQUE vol.8 –Dazzling Princess-@渋谷 7th floor
Miss Cabaretta / Bee TinyTot / Odile / Margaret Igorroom /
Gynous Derringer (from 紫ベビードール) / Violet Eva (from 紫ベビードール)

6日(木)move movie @代官山・晴れたら空に豆まいて
ILU GRACE / 小玉哲也 / 池口郁哉 / 上田マユミ

7日(金)渋谷公園通り音楽室 Vol.35 @渋谷 gee-ge
きたはらいく / アルケミスト / 山根万理奈 / DJ hb

8日(土)ネクラロマンチカスピンオフ第二弾「THE 三十路祭り」@新宿 Wild Side Tokyo
たをやめオルケスタ / GAYA / Caballero Polkers / videobrother /

10日(月)Music & Words @ 新宿FNV
LADY, THE BITCH / kimito / 谷川POPゴリラ / siwee / 久保田淳

12日(水)Love Song -シーズン2- @高田馬場・天窓comfort.
大黒美和子、舞弥、Julia

13日(木)マドレーヌ・ミーティン@渋谷 liaison Cafe
野佐玲奈、アナベル、イーガル、エレナ・フェラガーモ、前肩智恵子

17日(月)@渋谷LUSH
LADY,THE BITCH、

20日(木)指先ノハク企画てんこちナイト第二編 @ 代々木ザーザズー
指先ノハク/安頭/Merpeoples/川崎レオン/パニックハウス/DODO

21日(金) hinaco oneman live 『and,darling vol.8』@渋谷LOOP annex

23日(日)カケラバンク結成7周年記念大ワンマンライブ「七転八起」 @吉祥寺Star Pine's Cafe

25日(火)TINY SUN / 小野亜里沙 @西新宿 navicafe

26日(水)"BEAT on the SPACE!!" Vol.4 @ shibuya eggman 33th Aniversary
Avaivartika / MaRRiNEHiLLZ / SETUNACREWS

28日(金)SOME CANDY TALKING @高円寺HIGH
野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ / CHELSEA☆ / mizuka ゲスト:イマイケンタロウ(エイプリルズ) / JUN FANTATHEATER

29日(土)神山みさ ワンマン「月の雫ツアーvol.99」@西荻窪アートリオン

31日(月)" surround around " 3man SPECIAL SHOW CASE!!! @渋谷 eggman 33rd. anniversary
LADY, THE BITCH / 二人目のジャイナ / Day Dream Believer / O.A.THE SxPLAY

    音譜    音譜    音譜


LADY,THE BITCHに続き、2番目にライブを見た回数が多かったのが野佐玲奈だ。多分、知らない人の方が多いだろうなー。まあLTBほど無名ではなく、それこそ野宮真貴や高浪慶太郎など大物ミュージシャン多数にかわいがられて、渋谷系ポップスの系譜を受け継ぐと目される彼女。先日まで暫定メンバーとして「たるとたたん」の一員でもあった。業界?的には彼女への期待度は高いよー。

そして個人的に彼女のこと、大好きなんだ~ラブラブ

僕は、AKB・モモクロをはじめうじゃうじゃいる女子グループとか地下アイドルとか、いわゆるアイドル系の人たちにはほとんど興味無いし、彼女たちと比べたら野佐怜奈はずっとお姉さんで、いわゆるアイドルでは全くない。でも、自分にとっては、彼女はアイドルと言えるかもしれない唯一の存在だ。

彼女は一昨年まで響レイ奈という名で活動しており、昭和歌謡やポップスを歌う、健康的なセクシーさあふれた魅惑的な女性シンガーだった。その頃のアルバム「ピストルと女」は名盤で、繰り返し、繰り返し聞いてきた。どこか懐かしく、癒される。彼女のいたずらっぽい声の出し方とかが、またいいんだ。

また女スパイか宇宙旅行アテンダント(?)のような設定で、ボーカルとして参加していたバンド「NOSA LENA」も面白かった。これもまた70sの昭和なおしゃれ溢れるテイストが最高だった。HPのバンド紹介文から、その面白さが分かる。こう書いてあったよ。

「そのサウンドは、宇宙ステーションのロビーラウンジ、または月面基地のレクリエーションルームに ジャストフィットする。」

笑。百聞は一見にしかず。YouTubeで映像を見てみて 「浮気なリズム full ver.」


響レイ奈時代には、前にも書いたことあるイーガル君との共演が多かった。というか彼がオリジナル曲を彼女に提供し、ピアノ伴奏もするなど影のプロデューサー的存在。表のプロデューサーは、その時々で色々いたのだろうけど、結局は彼女自身だったのではないかと思う。セルフプロデュース力が高いのだ。←これ重要!

今でもそうだけど、そのセンスの良さ、見せる表情や仕草、様々な設定を軽やかに楽しむ感性…

魅力的ですラブラブ

イーガルと二人で歌うデュエットの恋の三部作が、いまでも懐かしいやビックリマーク


   合格   合格   合格


おっと、今月は Lynneちゃんと野佐怜奈という、たいへん魅力的な女性2人のことを熱く書いてしまい、紙幅がつきてしまった(ネットだけど、笑)


そして、ふと気付くと今月は斉藤麻里も、ヒグチアイも、やもとなおこ、坂本麗衣、いいくぼさおり、玉城ちはる、荒牧リョウ、チャランポランタン etc.などなど個人的に大好きな女性シンガー上位の面々のライブ、一度も見てないじゃないですか。ふーむ、珍しい。

代わってバンドライブが多くなってる。LTB以外でも、Avaivartika、二人目のジャイナ、ブルーヴァレンタインズ、たをやめオルケスタ、指先のハク。二人組ではカケラバンク、ILU GRACE、TINY SUN。みんな大好きなバンドばかりである事は違いないが、最近の自分の気分がバンドなんだろうなー。

久しぶりにみた「二人目のジャイナ」はもちろん超楽しかったし、たをやめオルケスタの勢いは止まらない。カケラバンクは、僕個人の男性デュオランキングではトップ独走だし。とりわけ僕の一押しバンドの「Avaivartika」はますます進化中で、すごい事になってきているよ。



来月もまた、すばらしいアーティストたちと出会えるかな。

楽しみ、楽しみ!

雪の結晶雪台風大雪、大雪、大雪…。台風雪雪の結晶

今月は、記憶に残る月になったねー、都心は大雪で。特にヴァレンタイン豪雪といったら!!

もはや伝説レベル。自分もあやうく都会のど真ん中で遭難するかと思った。

しかも、東横線は車両衝突で全線運休になるし、ほかの各線ものろのろ運行。深夜の帰路、途方にくれる人たちが、そこかしこに続出してたわ。

鉄路を断念して、途中からタクシーを探したが、吹雪のなか、1時間近くつかまらず凍傷寸前。

ようやく乗り込んだら、都心の道路は全く除雪されてないから、積雪30cm超がそのまま路面を真っ白に埋め尽くしている状態。そこに前の車が作った轍が深深とあり、少しでも轍をそれると車の尻が右へ左へツルツル滑る、滑る。勢い余って道端で動けなくなっている車を何十と目撃しながら、平均時速10kmほどでノロノロ慎重に家へ。途中、スリップ事故寸前が多数。ジェットコースターより、ハラハラドキドキの時間だった。

さらに、家の近くの細い道はもはやタクシーの入り込み不可能な状態。幹線道路沿いで降りて、30分超の雪中行軍!まさに八甲田山!家を目前にして遭難を覚悟したね。いや、まじで。

そんな記憶に残るホワイトバレンタインの深夜まで何をしていたかというと、これもやはりライブだったのですね(笑)そのライブとは…

では、2月に行ったライブまとめです。

   音譜    音譜    音譜

1日(土)カヨコとヒグチアイの弾き語り2マン@下北沢seedship
ゲスト:菅田紗江

4日(火)ちひろのワガママvol.3 「ちかっぱ熱か夜です~九州×東京~」@恵比寿・天窓.Switch
【九州組】渡邉ミサコ(from福岡)/愛実(from長崎) 【東京組】菅田紗江/斉藤麻里

5日(水)konnet presents「来れたら来て♪ vol.5」@新宿Live Freak
Sound Pocket、愛実(長崎)、BRUG、kalablow、菅野翔太
     ダウン    ダウン
新宿ゴールデン街ソワレ10周年記念公演~シャンソン馬鹿一代~@新宿ゴールデン街劇場
ゲスト:エルナ・フェラガーモ、Annabelle
     ダウン    ダウン
MIDWEEK BURLESQUE vol.7 –Devils Out! Fortune In!-@渋谷7th floor
Miwa Rock / Bee TinyTot / Rice the frogmama / Haruka Delsole / 紫ベビードール

6日(木)「comfort presents ~早春便り~」@高田馬場・天窓comfort
愛実(from長崎)/さとうさおり/竹下恵梨/シミズリエ

7日(金)cinechu presents「THE ORDINARIES」 PAPER MOON ~溶けない謎が浮かんだ夜に~@三軒茶屋RAIN ON THE ROOF
ヒグチアイ ワンマン
     ダウン    ダウン
いつかCD完成ワンマンライブ!!@代官山・晴れたら空に豆まいて

10日(月)ネクラロマンチカスピンオフ第一弾 「月曜日のリリー」@恵比寿BATICA
Coppelia Circus、ギュノ/天国、GAYA

12日(水)フリージアとショコラ2014@渋谷BURROW
見田村千晴、辻詩音、きさ(from HAPPY BIRTHDAY)

13日(木)玉城ちはる 一日女将~プライベートパーティー~@代官山山羊に聞く?
     ダウン    ダウン
フリージアとショコラ@渋谷サラヴァ東京
アナベルwithイーガル、影山朋子、有賀桃子

14日(金)星羅ワンマン@ストロボカフェ原宿 こけら落とし
     ダウン    ダウン
真夜中のヴァレンタイン・ブルー@新宿JAM
野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ、蛸地蔵(from大阪)、マリアンヌ東雲(DJetc fromキノコホテル)、クラーク内藤、DJメッサリーナ

16日(日)柔能制剛~日本刀と西洋刀~@西荻窪アートリオン
荒牧リョウ vs 菅田紗江
     ダウン    ダウン
ヒグチアイ「三十万人」リリースパーティー 大都会~東京~@南青山・月見ル君想フ

24日(月)唄 ~ 榎本くるみ × 保刈あかね ~@渋谷LOOP annex
木島裕、保刈あかね、榎本くるみ

26日(水)坂本麗衣 vs TINY SUN ツーマン@西新宿navi cafe

   音譜    音譜    音譜

2月といえば………

わが社は送別会シーズン!ということで、中旬から下旬にかけて社業的な宴会が多く、あまりライブには行けなかった。

それでも数えてみれば計18本。28日しかない2月の数字としては多いね。トリプルヘッダーもあったしな。

そんな2月の頭で印象的だったのは、1・4日の菅田紗江からの4・5・6日の愛実(from長崎)の東京ツアー3デイズ皆勤賞(笑)か。今回、愛実は紗江ちゃんに加え、斉藤麻里やシミズリエら対バン相手に引けをとることなく、荒削りだが若さ溢れるロックなステージを熱演。その実力はすでに高く、どの会場でもお客さんを存分に楽しませていた。間違いなくこれからの注目株だ。5月には東京に引越し、こっちをベースにライブしていくとか。彼女が東京で頻繁に見られるようになるなんて、嬉しい限りだ。


また1・7・16日と参戦したヒグチアイは、新アルバム「三十万人」をリリース。このアルバムがまた、素晴らしい出来栄え。未来に残る名盤となるのでは。

このアルバムで、ヒグチアイはついに、一般の人々の高さまで降りてきた。親しみやすく、愛らしく、解放されている。もはや孤高のピアニストという称号は過去の遺物。ライブでは「さっちゃん」や「ぽたり」「かぞえうた」などを歌い始めた昨年から、とっくに我々のすぐそばに寄り添っていたが。

「三十万人」は、これまでのようなソロのピアノ弾き語りではなく、ドラムやギター、そして男性ボーカル!と絡みあい、心を惹きつけてやまない暖かい空気を漂わす。厳しくストイックだったかつての音に比べ、なんという変身ぶり。人間ヒグチアイの成長が、このアルバムに刻まれていて、耳が離せない。

最近の彼女は一段と魅力的な女性になっている。東京で多くのアーティストと交わり、友や仲間と呼べる存在を確認し浮かべるようになった笑顔は、まだ無邪気だった。それが最近は、笑顔でお客さんを受け止める余裕がある。母のような包容力を感じるのだ。やさしい笑顔に色気も漂う。もはや「おとなになりたい」と歌っていた少女ではないのだ。


いつかが2月7日にリリースした新CD「YES」も珠玉の音源に。歌の上手さは、昔からどんなメジャーアーティストと比べても遜色ない彼女だが、その美しい声にますます艶と深みが加わり、表現力が増している。同日のレコ発ライブで、彼女がじっくりと歌い上げるバラードの表題曲「YES」に、思わず涙がこぼれてしまった。何度聞いても、聞きほれるその歌声は唯一無二だ。彼女のライブは聴くべし!


さあそして忘れえぬ体験となったのが、バレンタインデーだ。

まずは、原宿ストロボカフェのこけら落としライブとなった、星羅ワンマン。物凄い雪のなか、ひと気もない竹下通りを積もった雪に足を滑らせつつ進むだけで大苦労。しかもストロボ新店がある裏通りは人通りも少なく、ますます雪深い。そのうえ大きな看板もない。行列が外にできていなければ分からなかった。大雪の中、外で開場を待つ列にいたみんな、寒かったね。2度とできぬであろう体験だった。

原宿ストロボカフェは、まだまだ発展途上。真っ白な大きな直方体の箱で、壁には装飾のたぐいもなく、電球は裸で剥き出し。北参道店との大きな違いはステージの高さ。最前列は見上げるようになるため、首が疲れるぞ(笑)スタンディングでバンドライブもできそうな空間だ。

そこに星羅の優しい歌声と、超絶技巧なアコースティックギターが響き渡り、幸せな時間をつむぎだしていた。初恋列車、いつ聞いても胸がきゅんきゅんするな。取り戻せないあの青春がそこにあった。

しかし、この日はこれで終わるつもりはNothing。深夜0時半から新宿jamであったバレンタインイベントは、個人的に絶対はずせない企画。あの野佐怜奈がガールズバンドを組み初披露するというのだから。ホワイトバレンタインな夜にお披露目となったそのバンド名は「ブルーヴァレンタイン」。でもスイートというよりハードなロックバンドに仕上がってたが。

原宿から新宿に移動し、2時間ほどゴールデン街で時間をつぶしている内に、ますます積雪量が増えて風も強まり、0時ごろには吹雪に。新宿の街並みはホワイトアウトして遠く霞むのみ。道路も一面真っ白に。新宿jamまでのわずか1キロ程度を歩く道のりは果てしなかった。すごい夜だった。


印象的なライブが多かった2月だが、その中で一番心を揺さぶられたステージを見せてくれたのは、24日にみた保刈あかね。その緊張感に満ちたやや低い歌声が発せられた途端、会場中が彼女の世界に取り込まれる。ギター一本弾き語り、じっくりと聞かせるフォークソングだ。ぐいぐいと聞く者を引っ張り込むその表現力は素晴らしい。これぞ歌の力だ。


バーレスクでは、7th floor恒例となった「MIDWEEK BURLESQUE」に、紫ベビードールがグループとして初参戦。逆にバースデーのEVAさんが、彼女たちを客席から応援。殊勲賞は他のパーツも短期間で覚えて踊りきったアニーちゃんか。

さらにCoppeちゃんは、ネクラロマンチカのイベントでも素晴らしいソロ&コラボで魅了されました。個人的には、そのコラボ相手だったGAYAさんのベリーダンスに魅了された。初見だったのだが、もう一目惚れ。GAYAさん、セクシーで格好良すぎる!


雪の2月、色々あって楽しい月だった。

さあ、3月はどうなるか、楽しみだね。