いきなりザーザーのどしゃ降り、時に雹ひょうがバラバラ降り注ぐ。見た?三鷹で何十センチも降り積もった雹を!
かと思えば急に夏日でギラギラ暑くなる。クールビズとはいえ、汗がダラダラ。
そういえば、6月の音楽界って何かニュースあったかな。思いつかん。話題がないって悲しいこと。シクシク(ToT)
政治ではしょうもない話題があったな。都議会の自民党議員はセクハラ野次を飛ばしながら、しらを切る。数日後に名乗り出る卑怯千万な姿勢にイライラ。議会に野次があっていいと思うが、議員は例え野次1つにも責任を持ち、自らの考えとして堂々と主張すべし。野次るためだけの野次など無責任な傍観者でしかない。襟を正せ!
おっと、イライラすると喋りすぎる。いかん遺憾(笑)
そんな卑怯とまるで正反対。身一つとアコギだけ、潔いまでの裸一貫でロック勝負する彼らに僕はワクワク、ドキドキが止まらない。激熱にロックな兄弟アコースティックユニット、TarO&JirOだ。
特に6月の最終日に渋谷chelsea hotelで見たライブは圧巻!数年前、彼らに初めて会った時に聞いて惚れた初期代表曲「Cube」も久々に生で聞けたしね

「じゃ、次は昔ストリートでよく歌ってたあの曲やるよ」とCubeの前奏を弾きはじめた瞬間、ゾワゾワと鳥肌がたった。その前の週、22日のClub Quattroの企画ライブでは彼らの出番が時間が余りに短くて、ちょー物足りなかっただけにね。
彼ら兄弟のステージは、通常は二人きり。楽器はそれぞれが持つアコースティックギターと、弟が足元で打ち鳴らすキックドラムだけというシンプルな編成。それなのに、その演奏を聴けば立ち上がり体を揺らさずにいられないハードでロックでタイトな、これぞ男のロックなのだ。
ただエフェクターと打ち込み使いまくり無理矢理踊らすナンパバンドや、歌唱力も演奏もたいして実力ないのをデスボイスでごまかすパンク系や、化粧と長髪だけで女の子をキャアキャアいわして喜んでいるビジュアル系とか本当にくだらない。そんな連中にこそ、TarO&JirOを見習ってもらいたい。勿論、そんな連中のなかにも格好いい実力派バンドはいて、そういうのは僕も無条件に好きなのだが。
TarO&JirOは2009年に日本を飛び出して徒手空拳、イギリスやフランスで音楽勝負に出た。二人きりでライブハウスや野外にオープンマイクで飛び込み、アコギ2本だけで客席を沸かせ、地道に知名度を高めてきた。3年前の時点で、彼らは欧州ですでに名前を売っていたのだ。その勇気、覚悟、行動力、惚れるね。
フルドラムのセットなんて彼らには無用。2人の声とアコギとキックドラムだけでとてつもないグルーヴを作り出し、言語も人種も国境も超えて海外の客たちを、その独創的な音楽と演奏で血わき肉躍らせてきたのだ。2011年にフランスのバンドコンペティションで優勝。欧州の様々なフェスで活躍してきた。
アマチュアバンドの世界一を決めるEmargenza日本大会に2013年優勝、同年のEmergenza世界大会で活躍、13年12月にようやく国内でもその実力が認められメジャーデビューした。いくつもの夏フェスにも出演する模様だし、2014年はいよいよ日本で彼らがブレークする年となるだろう。
アコギといえど、エフェクターで音を歪ませ、猛烈なテクと勢いでかきならす音はそこらのバンドなど簡単にけちらすハードでタイトな演奏。弟も変則チューニングのアコギをベースのようにスラップ奏法でぶつける。そして無茶苦茶に格好良い楽曲とボーカル&コーラス。あの演奏を思い出すだけでワクワクしてくる。
2014年の超オススメバンドだよ!
さて6月は他にどんなライブを見たか一覧見てみるぞよ。



3日(火)『ジージでラララ♩ vol.46@渋谷gee-ge
郁彩、菅野恵、さとう麻衣、今井里歩、MILLEA、管野友里
4日(水)『Grateful☆Girls vol.148』 ~スリーマンスペシャル~@渋谷gee-ge
hinaco、玲里、光上せあら
6日(金)イーガルvs4人の女たち@渋谷 SARAVAH東京
信太美奈(vo)、江川真理子(vo)、まどかまるこ(vo、violin)、池上直子(dance)
8日(日)拝郷メイコvs坂本麗衣 in「拝郷メイコ2014ツキイチライブシリーズ『引力』Vol.3」@三軒茶屋Grapefruit Moon
10日(火)LOVE LIFE vol.4(火)@渋谷Milkyway
野佐怜奈とブルーヴァレンタインズ、エアインチョコ、ナショヲナル、ソライロシマウマ
11日(水)MIDWEEK BURLESQUE vol.11 –Bumpin’ in the rain-@渋谷7th floor
花蓮、Miwa Rock、Principessa Elegante、FUTON CONFUSING、Coppelia Circus (紫ベビードール)、Violet Eva (紫ベビードール)
13日(金)関東三大TOUR「つなぐと星座になる者たち」 @西川口Hearts
Avaivartika、Musiqua、TOYSPEAKER、sWan、リプルペイン
19日(木)セクシー大サーカス in 東京 vol.28@渋谷SARAVAH東京
イーガル、セクシーDAVINCI、山本プロデュースJAPAN、みま(みぎわ改め)、トスパフォーマーヒチオ(長岡岳大)
22日(日)歌の日@渋谷CLUB QUATTRO
TaRo&Jiro、BEGIN、BLACK BOTTOM BRASS BAND、山本隆太



@新宿Motion
Peggies, Chirol / ポニーテールスクライム / ぽわん / 浮遊スル猫 / ARKS
23日(月) @渋谷gee-ge
カヨコ(大阪) ・平岡恵子 ・松崎ナオ ・healah
25日(水)@渋谷O-Crest
Avaivartika、ロメロ、赤坂シュウジ、RITZ knocking the door、H"palty
26日(木)Sound Affects@渋谷Milkyway
野佐玲奈とブルーヴァレンタインズ、矢沢洋子&THE PLASMARS、hystelic lolita、BARBARS
27日(金)関東三大TOUR「つなぐと星座になる者たち」FINAL @渋谷TAKE OFF7
Avaivartika、MUSIQUA、ToySpeaker、sWan
28日(土)女をなめんなよスペシャル Vol.5 ~ジューンブライドは私のもの!~@新宿LOFT
チャラン・ポ・ランタン、大森靖子、南波志帆、たをやめオルケスタ、水中それは苦しい、山田広野
29日(日)ミュージカル「Count Down My Life」@中野HOPE
30日(月)Jump Out Vol.9@渋谷chelsea hotel
TarO&JirO/bomi/Mississippi Duck Festival



こうして見ると、初旬こそ個人的に大好きな郁彩、hinaco、坂本麗衣などの好演を穏やかに楽しんでいた6月だったが、中旬以降は激しくライブを攻めてたねー。
TarO&JirOと並んで、僕が飛びぬけて好きなバンド「Avaivartika」のライブを3度も見れたのが何より嬉しい。前にもさんざん書いたけど、このAvaivartikaはタロジロの前、2012年大会でEmergenza日本大会で優勝して世界大会に進出したバンド。あの予選を我らがAvaivartikaが勝ち上がっていくときの興奮は忘れられない。その翌年に、またしても前から応援していたタロジロが優勝した時は嬉しかったねー。メジャーデビューでは先を越されてしまったなあ。
しかも、今月はお目当てアーティストの対バンがすごく好きなバンドで、本当に美味しいライブが多かった。
その第一は、クアトロでタロジロの対バンだった「BEGIN」だねー。いやこの書き方は失礼だよね。もはや沖縄から日本を代表する超ビックネームのBEGINの方が、はるかに大物なのだから。彼らのことはイカ天で最初に登場して「恋しくて」を歌うのを見た瞬間からファンになり、以来、数十年も応援しているで。
自分のカラオケの十八番もBEGINばかり。生で彼らが歌う「島人の宝」や「オジィ自慢のオリオンビール」を聞けて興奮したなあ。客席も大盛り上がりで、自分も一緒になって歌ってしまった。
この数年は、メジャーを敬遠しているところがあるのだけど、やはり実力あるアーティストのライブはいいよねー。
さすがにBEGINほどのビッグネームの対バンは他になかったが、坂本麗衣のツーマンのお相手の拝郷メイコもいまや女性シンガーソングライター界では伝説的な存在。そのライブは充実きわまり、最初から最後まで惹きつけられた。
Avaivartikaが参加した「つなぐと星座になるものたち」ツアーに帯同した、TOY SpeakerやMusiquaも素敵なバンドで、思わずCDを購入したもんだ。
そして26日には、わが野佐怜奈とブルーヴァレンタインズが、これまた応援している矢沢洋子&THE PLASMARSと対バンしてくれたものだから、この日は嬉しくてしょうがなかったなあ。そうそう、矢沢洋子は本当にもっともっと売れてもいい実力派。父親の七光りなど関係なく、格好良くて、アゲアゲで、ロックンロールなアーティストなんだよ。
そんな6月、一番面白かったライブは間違いなく28日に行った「女をなめんなよSpecial」だ。チャラン・ポ・ランタン主催のこの企画もすでに5回目。いつも必ず楽しめるのだが、この日はまた出演者の取り合わせが最高!

特に大森靖子

イロトリドリ
音楽って、本当にいろいろあって楽しいよねー。
それでは6月はこのくらいで。さて、夏真っ盛りの7月はどんなライブで楽しませてくれるかなあ。
楽しみ、楽しみ