音楽偏遊 -12ページ目

音楽偏遊

最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

さーて、夏真っ盛りの8月は、どんなライブ行ったかな?夏休みに海外も行ったし、多分、本数は少ないだろうなあ、とカウントしてみたら…

なんと 19本!

休み期間が2回あった割には多いなあ(笑)おかしいなあ、汗



2日(木)「はるのまい presents The Road To Dream ~2012夏の陣~」@渋谷O-Crest
見田村千晴、いいくぼさおり、カケラバンク、ききまたく、はるのまい

3日(金)「SAMURAI GIRLS VOL.6」@渋谷Guilty
斉藤麻里、ピストルバルブ、やないけいこ、ジャミーメロー、アイスミルカ

4日(土)「Augusta Camp 2012」@横浜赤レンガパーク
福耳、杏子、山崎まさよし、スキマスイッチ、元ちとせ、秦基博、さかいゆう、スガシカオ、長澤知之、COIL

5日(日)「R×Я(アールバイアール)」@渋谷gee-ge
荒牧リョウ×横田良子ツーマン

8日(水)「渋谷めぐみJazzCD『Summer Rose』発売記念ライブ」@東京倶楽部水道橋店
渋谷めぐみ(vo)、高田慶二(g)、桑田真樹(p)、坂下貞行(b)、西川卓志(ds)

15日(水)「松岡里果 アルバムレコ発ワンマンLIVE 2012 ~ホ・オポノポノ~」@渋谷JZBrat
松岡里果(vo)、高田慶二(g)、吉田宏志(p)、坂下貞行(b)、西川卓志(ds)、加藤美菜子(vln)、松浦伸紀(key)、鈴木麻由(cho)、中島伊代(ゲストvio)

16日(木)Avaivartika 凱旋ライブ@ZEPP ダイバーシティ東京

17日(金)「GRAFFITI 17th Anniversary~MID SUMMER Special'12~」@赤坂Graffiti
渋谷めぐみ、飯田舞、伊藤さくら、八木亜由美

19日(日)「ダブルナオコ」@代官山ノマド
木下直子×やもとなおこツーマン

~坂本麗衣ワンマンライブ「ゆるり~夏祭り特別編~」
坂本麗衣(vo,p,gt)、伊平友樹(g)、加藤聡(ds)、宮本将行(ba)


20日(月)「TEEN'S SUMMER FES! 2012=予選3日目=」@吉祥寺Crescendo
Lady,The Bitch 他

21日(火)矢野絢子ワンマンライブ「虹とさかな」@渋谷gee-ge
矢野絢子(p,vo)、富永寛之(g)、平井ペタシ陽一(dr)
オープニングアクト:木下直子、ヒグチアイ、ふじたゆかり

22日(水)「ズクやめ」~ズクナシとたをやめオルケスタによる念願のパワフル2マンライブ!一夜限りのコラボレーションも~
@吉祥寺Star Pine's Cafe

23日(木)「ゼリーのさかなが踊る」@北参道strobe cafe
見田村千晴、斉藤利菜、郁彩、桜、いけだ一紗

24日(金)AKB48東京ドームコンサート
………チケットあったのだが、それを上回る用事でプラチナチケット無駄に涙

27日(月)「BIG TIMEシリーズライブ」@新宿SUN FACE
渋谷めぐみ

28日(火)「Bevanda alcolica glass.3 -結成1周年&ファーストアルバム発売記念ワンマンライヴ-」@赤坂グラフィティ
アルコリカ

30日(木)「三井真一バースデーライブ!!」@二子玉川・音実劇場
斉藤麻里、渋谷めぐみ、郁彩、あべさとえ、伊藤さくら、和泉真美、鈴木あい、岡田茜
、七音、いわみずけんじ

31日(金)「渋谷めぐみワンマンライブ 浴衣祭!」@日吉nap
渋谷めぐみ(vo)、高田慶二(g)、西村菜美(fl,オカリナ)、鈴木あい(p)
オープニングアクト:鈴木あい&西村菜美



特筆すべきは、4日の横浜赤レンガパークの野外特設会場で2万人?以上の客を集めて開かれたAUGUSTA CAMP2012かな。虚をついてトップバッターで登場した山崎まさよしが歌い始めた途端に土砂降り雨雨ダウン 天気予報は降らないといってたのに(笑)もう上から下まで下着も含めてビチョビチョ。それなのに、山崎まさよしの上手くて勢いがあって軽快で元気たっぷりのステージに、もう皆がノリノリ。それはそれは暑いステージから始まった。

そして杏子さんの昔と変わらぬ、色気があって魅力たっぷりで格好いいステージや、夕焼けの空に映えたスキマスイッチのエンターテイメントなショー、秦基博のますます力を増したスケールでっかい歌声、横浜の夜空に響いたさかいゆうのエモーショナルなメロディライン、最後は福耳での「星のかけらを探しにいこう」の大合唱!いやー、圧倒的な満足感、すばらしい音楽の数々。メジャーはやっぱり、すごいぜ!

まあ、しかし、順番はかなり前後するが、暑さでいったら、これ以上暑いライブはなかったのが30日の三井真一バースデーライブ。総計10組、出てくるアーティストすべてが三井真一バンドをバックに熱演したのは言うまでもないが、あの暑さといったら。詳細はぜひ、会場となった音実劇場@二子玉川のHPで(笑)

エモーショナルな部分で最も感動したのは、5日の荒牧リョウの復活ツーマン。その経緯は過去のブログにも書いているが、まあ、大人の事情で込み入ったトラブルに巻き込まれ、ほぼ1年間、音楽活動を断念せざるをえなかった彼女が、ついに満をじしてライブシーンに戻ってきてくれた。その事に涙が出そうになった。しかも、念願かなってバンドをバックに!これからまた、その力強くロックなステージを沢山聞かせてください。

趣味的に最もズキューんと心を打ち抜かれたのが、22日の「ズクやめ」だ。っもう、ズクナシのあのソウル全開ステージの格好よさと、メンバー全員女性の「たおやめオルケスタ」の管楽器15本入れたビックバンドの迫力と楽しさいったら。いやー、好き。もー、好き。本当に音楽は音を楽しむって感じ。最高でした!

21日の矢野絢子のワンマンも良かった~。やっぱ本物は違うね。素朴な音と歌で、これだけ人の心を揺さぶることができるものなのか。それは、それは、すごいよ!彼女のアルバムを聞いているうちに入り込みすぎ、その環境を変えたくなくて、目的地通り過ぎてもどこまでもまっすぐ歩いて行ってしまった事が何度もある。いや、本当に。前座に木下直子やヒグチアイを従えるその貫禄からして違う(笑)

28日のアルコリカの1周年レコ初ワンマンでは、戸城佳奈江ちゃんとムラタトモヒロが映像に挑戦、チャップリンを意識したようなコントムービーの上映まであり、お酒も沢山すすみました。

そして、触れておかないと後で怖いので最後に書いておくが(笑)、8日に彼女自身初めてとなるJazzアレンジのアルバムを発売した渋谷めぐみ。どちらかというとロック調の曲を得意とする彼女が、新境地に挑んだこのアルバム。勿論、ジャズアレンジというだけで彼女はジャズ歌手ではない。なので、そのステージが本当にジャズにはまだなってないけど、彼女の新境地への挑戦は祝福したい。それに、元々が低めでハスキーな強い声質。ところどころで結構、ジャズに合っていると節々があり、今後の精進次第では、かなりいいジャズシンガーにもなれる才能はあると思う。現時点でその方向に行くかは未定のようだけど。何はともあれ、楽しみ、楽しみ。

7月もあっという間に終わってしまった。時の過ぎるの早いこと。この調子で酷暑の夏を渡りきりたいね。

ということで7月に見たライブ。およっ、20本の大台にのってしまった。見過ぎたなw


4日(水)SARA GAZAREK @丸の内 Cotton CLub Tokyo

5日(木)「Fairy Night☆」@渋谷Milkyway
上野まな、松岡里果、やもとなおこ、森本千鶴、大黒美和子

6日(金)「NEW ALBUM 『ひだまり』 RELEASE LIVE~花冠を君に送るよ~」
@渋谷JZBrat
玉城ちはる、chou-chou ゲスト:伊藤銀次、杉 真理、村田和人

~~「コンピアルバム『原石Ⅲ~FUTURE~』公開レコーディングライブ」@日吉nap
渋谷めぐみ、坂本三嘉、相原邦弘、Furah、ウタウライダー

8日(日)「坂本麗衣 ゆるりワンマン」@自由が丘マルディグラ
     
9日(月)「Way of Life」@渋谷duo Music Exchange
BLUE TRIKE、Rihwa、LOOP CHILD、大泉もと

11日(水)「ジージでラララ♪vol.10~祝10回記念スペシャル」@渋谷gee-ge
斉藤麻里、クルール、イケダケンイチ、小川エリ、佐分翔 、内田美穂、JINBEY

13日(金)「Jorge Noches vol.9~僕らの時代~」@代官山ノマド
郁彩、小玉しのぶ、高橋りゅうた、Spice、ミコ、killa

14日(土)「EMERGNZA JAPAN 決勝大会」@渋谷O-EAST
優勝!Avaivartika!!!

17日(火)「やないけいこと過ごす『けりるの部屋』
~invisible発売記念ライブ~」@渋谷LOOP annex

19日(木)文化放送Satelite Plus@浜松町・文化放送前
やもとなおこ、キョロザワールド

20日(金)あやちクローデル10周年記念リサイタル
「うたはどこでおぼえた」@六本木・音楽実験室 新世界

22日(日)「マンツゥーマン vol.1」@高田馬場・四谷天窓
カケラバンク、斉藤麻里

23日(月)「あてのない手紙」@北参道strobe cafe
ILU GRACE、capo、1001、Nie、シロ

24日(火)「SONORA」@下北沢GARDEN
荒牧リョウ、和紗、溝渕文

25日(水)「東京は好きですか vol.3」@代官山・晴れたら空に豆まいて
大柴広巳、ヒグチアイ、保刈あかね、Soulcolor(so-to from wyolica)

27日(金)「Songs of Sun」@恵比寿・天窓Switch
斉藤麻里、アキドリ、伊藤サチコ、吉村かおり

28日(土)いいくぼさおり2ndアルバム リリース記念ワンマンライブ @恵比寿・天窓Switch

30日(月)「KIKIZAKE 2haime ~お酒に似合う音楽を~」@渋谷gee-ge
アルコリカ、おがさわらあい、アキドリ、大和田慧、うたた•ね

31日(火)「月刊 平絵里香 7月号 最終回」@渋谷gee-ge
平絵里香、郁彩、マリエ、小森順二(COUNTERS)、是澤寿美

    音譜    音譜    音譜

特筆すべきは、14日のAvaivartikaのEMERGENZA JAPAN決勝大会優勝!世界のインディーズバンドの世界一を決める大会EMERGENZAの、今年度の日本代表に選ばれたのだ!やったぜ!!今年度も200を超すバンドが参戦した中で、2度の予選を勝ち抜き、13バンドによる決戦も勝利!その実力は、スーパー折り紙つきだよ。8月10日からドイツで開かれる世界大会でも、優勝しちゃうんじゃないか?そうしたら、日本に凱旋ライブで華々しくメジャーへ昇ることだろう。最も、最初から世界一、いや宇宙一(笑)を目指してきただけに、そんな事は重要ではないのかもしれないけどねw

また6日にJZBratで開かれた玉城ちはるの新アルバム発売記念ライブも盛大に。なんといっても、そのゲスト陣の豪華さといったら!!伊藤銀次、杉 真理、村田和人、もうヨダレものですよ。それが彼女の祝いに駆けつけて、共演してくれたのだ。素晴らしいライブだった。アルバムも素敵な仕上がりで、本当に優しい気持ちにしてくれる1枚です。

9日に見たRihwaは、11日にメジャーデビュー!おめでとう!彼女は絶対にメジャー向きだと、随分前から応援していただけに、喜ばしい限り。miwaを上回るようなアーティストになって欲しいものです。

そして個人的に何より嬉しかったのが、24日にようやく正々堂々と復活を果たした荒牧リョウのライブ。この1年、彼女の蒙った試練は大変なものだっただけに、彼女の姿をステージで見ただけで、涙が出そうなほどの感動だった。8月5日のツーマンでは、念願のバンドでも歌うというから、無茶苦茶楽しみだ!


今月は沢山のライブを見れた一方で、同じ日に見たいライブが重なったり、仕事があったりで、見れなかったライブがが多かった。とても行きたかったのだが…

重複で断念したのは、例えば4日の北参道strobe cafeには、保刈あかね、いいくぼさおり、関取花という見たさ重量級が顔をそろえる豪華さ。22日はヒグチアイと詩utaの「アイの詩」の昼夜に及ぶショーや夕方から始まった川崎ストリートミュージックバトルの決勝戦を見逃した。25日は渋谷Loop annexではhinaco企画イベントがあったのだが…残念!

仕事や私用で見れなかったのは、8日の神山みさワンマン、同日のチャランポランタンのワンマン、さらにマリエトリビュートなど3イベントが重なったが、全て断念。26日の鉄コンピ発売記念ライブや29日の吉村かおりワンマンの集大成も見たかったのだが、うーん返す返す残念。



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「Way of life」@渋谷duo Music Exchange
出演:O.A 大泉もと → LOOP CHILD → Rihwa → Blue Trike
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ちょいと時間が空いたので、すごーく久しぶりにアメブロを書くことにした。昨夜のライブに感動した事も怠惰な自分を突き動かした。見たのはRihwaとBlue Trikeの2組。まずはRihwaだ。

まずはついに明日、7月11日(水)、札幌出身のシンガーソングライター「Rihwa」がメジャーデビューだ!!! デビューシングル『CHANGE』が発売だー。おめでとう!!!!

デビュー直前の彼女がduo Music Exchangeに出るとあれば、これは見に行くしかないでしょう。

初めて彼女をライブで見たのは、ミニアルバム『Private #1』を出したばかりの頃で、2010年の夏ごろ。ちょうど2年前になる。初めて聞いた瞬間から、彼女はビビッときた。女性インディーズアーティストは沢山見てきたが、彼女ほど直球ストライクに響いてきたアーティストはかつてあまりいない。

僕は青春時代を70~80年代のアメリカンポップやフォークのど真ん中で過ごしたから、Carol King、Carpenters、Dionne Worwickなどから、Cyndi LauperやMadonna辺りまでどっぷり聞いて育った。そういう音楽は、もはや自分のルーツであり、血肉なのだ。

それだけに、このアメリカンミュージックの血脈を、ありありと受け継ぐパワフルな女性シンガーには目がない。Rihwaは、まさにその系譜を受け継ぐ正統派アーティストだった。和製シェリル・クロウかどうかは「う~ん」だけれど、「札幌発 カナダ経由」という看板に偽りなしだ(笑)

この時、特にガツーンときたのが「My Way」という曲。「My Way」といったら知らぬものはいない、Frank Sinatraによる20世紀最大のヒット曲。そんなことはカナダで高校時代を過ごしたRihwaが知らぬはずはなかろうが、そのタイトルにぶつけて、自分なりの「My Way」という作品を作った意気やよしだ。さらに、そのポップでアメリカンなメロディラインにのせて、堂々と小気味よいほどよく通るガーリーだが力強い声で歌い上げたこの曲が、ものすごく格好良かったのだ。

さびで、音譜My Birthday was Yesterday音譜と挟むところがまた、キャッチーなのだ。

そして彼女がとっても大切にしているバラード「ミリオンズ」。そこに込めた彼女の気持ちが、ストレートに伝わってきて、感動してしまった。当時、まだ19歳で髪をお団子にして頭の上にのっけているちっちゃな小娘がやるな~と嬉しくてしょうがなかった。それからずっと僕のお気に入りアーティストの一人であり続けている。


デビュー2日前となったこの日のライブでも、その弾けるような元気さと明るさは、初めて見た時とまったく同じ。彼女を見ているだけで、釣り込まれてこちらも笑顔になってしまう。笑顔の伝染力の強力さは、メジャーアーティストとしてのかけがえのない才能だと思う。

ただ、大きく違ったのは、もうお団子頭の小娘ではなかったという事(笑)

胸下ぐらいまで伸びたボリュームたっぷりの髪を緩やかにウエーブさせて、髪の間からチャーミングな小顔と夢と希望に満ちた目をキラキラさせて歌う姿は、立派なメジャーアーティストの風格を漂わせていた。

duoの大きなステージで、彼女はその歌ですばらしいグルーヴを作り、会場全体を動かしていた。申し訳ないが、バリバリのロックバンドだったLOOPCHILDより、バンドを従えていたとはいえ、Rihwaの歌ははるかにロックで、力強くお客さんも会場も揺さぶっていたと思う。

中でも音譜一番星~音譜と始まる、2曲目に歌った「なぞれ」が個人的には一番良かった。彼女の腰の入った声がびしっと響き、その潜在能力の高さを十分に見せ付けた。

続いて歌った「ミリオンズ」は逆に彼女の青さ(笑)が出ていて、まだ21歳なんだなあと実感。曲の構成も歌詞もね。この曲こそ彼女のルーツなのだ。ここまで基本的にアコースティックギター1本の弾き語りでやってきた彼女らしく、この曲だけはこのduoでもアコースティック編成な演奏だった。

これからも、折々、この曲に立ち返ることもあるだろう。だが、それは彼女の稚拙な歌い手としての最初の一歩であって、そう度々戻っていてはいけないのかなとも思う。これからはプロなのだ。だからこそ、この曲をこの日のセットリスト5曲の3番手に置いたのではないか。

4曲目は「可愛いお願い」。『Private#3』にこの曲を入れてきた時、それまでの彼女の路線から少し変化して、万人受けを狙ってきたなあと感じたものだ。ぐいぐい力で押してばかりいた彼女が、少し引いて、メジャーを意識したポップな曲に仕上げていたのだ。

確か渋谷gee-geでちょうど1年ぐらい前に初めて聞いたとき、Rihwaはメジャーにいくと確信した1曲だ。そして案の定、あの辺りから彼女の周辺に変化があった様子だった。

そして、この日の最後にもってきたのが、当然、デビュー曲となる「CHANGE」。「可愛いお願い」路線であり、そこにRihwaならではの高音域の強くキャッチーなサビを入れた良い曲。元気いっぱいに楽しげに、彼女がこの曲を歌い上げていく姿は魅力たっぷりだった。

さて、この「CHANGE」、デビュー曲としてのインパクトはどうなるかな? 王道なポップで魅力があり、僕は好きだけど、例えば家入レオの「サブリナ」のような単純明白な目力と印象や、小南泰葉の「嘘憑きとサルヴァドーレ」のような妖しい衝撃、ちょっと前では阿部真央の「ふりぃ」の圧倒的なパワーに比べると、やや普通過ぎるかなと思わないでもない。

その阿部真央もメジャーになったら、なーんか丸くなり、あの刺々しい爆発力が影を潜めているのが残念でならない。Rihwaには、そうなって欲しくないのだがなあ。万人受けを狙うメジャーの商業主義ってやつは良し悪しだ。

そして、メジャーアーティストとしてのRihwaの最大のライバルは、実はmiwaだと最初に見た時からずっと思っている。同じような明るい元気なアメリカンなポップでギター弾き語りだしね。で、僕の好みでは、miwaよりRihwaの方がいいんじゃないかな、と。あくまでも僕の好みで、すでに全国のアリーナを満杯にするmiwaの方が大先輩であり地力もついているだろう。

でも、そんなmiwaのファンをガツーンと奪って、華々しく活躍して欲しいと思ってる。miwaのツアーサポートをした乃菜ちゃんや、生ちゃん、Ruyくんらには申し訳ありませんが(笑)でも、7月14日はばっちり、渋谷O-EASTにAvaivartikaの応援に行くので許してねw

いずれにしろ、Rihwaがこれから大成するもしないも、リファと事務所やTOY'S FACTRY次第。頑張れよ~。応援しているから。取り敢えず、明日はタワレコにCD買いにいこう。全国レコード店でのインストアライブツアーの起点となる7月12日のタワレコ秋葉原店には行けないのが残念だが。

   音譜    音譜     音譜

さて、そんなRihwaではなく、この日のライブのトリを飾ったのは、Blue Trikeだ。こちらも前から気に入っていたグループ。でも、この1年半ぐらいライブに行けてなかったので、どんな風になっているかワクワクと出番を待っていたら、驚愕してしまった(笑)

あまりにも、僕が知っているブルトラと違ったのだ。

ライブが始まっても、暫く、これは本当にBlueTrikeなのだろうか、との疑問が頭の中をぐるぐる。前に聞いたとき、彼らは3人組で、アコースティックで、メインボーカルの女性はキーボードを弾いていた。それが今夜、ギター・ベース・ドラムの3人を従えて、えっらくぷりぷりっとした赤い伊達めがねをかけたアバンギャルドな女性ボーカルが、ステージ狭しと動き回り、ハンドマイクでノリノリにハイトーンボイスで歌っているのだ。

ライブの後に物販で話してようやく分かったが、昨年後半にメンバーが一人脱退し、ボーカルのMary(前はMarikoだった記憶が…)とギターのKiyohitoの二人組みで再出発したとのこと。そこで、よりファンキー?で弾けた方向に舵を切ったらしい。

いやー、びっくりした。

もう、本当に弾けていて、楽しいことこのうえなしのステージ。しかも、こちらもアメリカンPOP! いにしえのw日本のゴーパンズと、アメリカのBanglesを思い出した。

しかも、ちょっぴり大人の,可愛らしい女性ならではのお洒落なPOPさ! いつまでも聞いていたくなる心地よさ。元気がない時に聞きたいアーティストNO.1にでもしたいような、ウキウキ感!!

ウヒョー、と一緒に踊りだしたくなる。絶対、スタンディングライブで聞いたら楽しいぜ。

そんな気分にしてくれるのも、しっかり洗練されたメロディと歌詞がベースにある。クオリティが高い、本当にグッドミュージックなのだ。

Maryの高く優しい歌声が、耳にこびりついて離れない。かつて知っていたアーティストを再発見する幸せ。これから、足繁くブルトラのライブには通いたくなる。

ああ、今夜は楽しいライブだった。

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