では、2013年2月のライブ記録



2月1日(金) 渋谷めぐみ+あべさとえ @西新宿navicafe
4日(月)『MOSAiC 冥利 vol.37』 @下北沢MOSAiC
荒牧リョウ、よだか、佐野川祐彰、Space Broken Need Parts
8日(金)フリージアとショコラ2013@渋谷O-WEST
SHOW-YA, HEAD PHONES PRESIDENT, DAZZLE VISION, シシド・カフカ
9日(土)吉村カメジャンクション@北参道strobe cafe
吉村かおり、SING2YOU、スモークポーク
10日(日)“Lady,Ready Go!~round.1” @赤坂Graffiti
MET-mi-TSUI、さくらかおり、黒瀬マナミ、渡部ヒロコBAND
13日(水)瞬間グラマラス vol.2@渋谷duo Music Exchange
荒牧リョウ、大森靖子、久保田佳代、Rumi、
14日(木)ほろ苦いのがお好み? vol.1@下北沢MOSAiC
LADY,THE BITCH、Sherry...、マイアベレージ、アカシック、CLIMB
15日(金)Lucky Lips"夢の中に君がいる" @渋谷7th floor
渋谷めぐみTSUI、上坂リサ、ELICA、ZiL
16日(土)カタリシスVol.1 @青山Future SEVEN
玉城ちはる、カケラバンク
17日(日)Girl's UP!!! vol.106 @渋谷eggman
Avaivartika、tokage, yui Matsushita、Draft King、HEAD SPEAKER、ストロボサイダー


見田村千晴ワンマン「We handle Our handle」@渋谷duo Music Exchange
18日(月)福原美穂ワンマン「The Soul Extreme Session」@渋谷duo Music Exchange
19日(火)“SWEET SOUND MAP VOL.3” @赤坂Graffiti
いつか、TOMOKKO、安本彩
20日(水)Tips on Magic@恵比寿batica
保刈あかね、キム・ウリョン、U-TAN a.k.a Aki Sawazaki、Laturbo
21日(木)『鉄ロックフェスティバル!!! vol.123』 @渋谷gee-ge
ヒグチアイ、星羅 / 関取花 / 葉山久瑠実(大阪) / 中村佳穂(京都)
24日(日)SHUUBIワンマン@下北沢SEED SHIP
25日(月)鉄ロックフェスティバル!!! vol.124 @渋谷gee-ge
荒牧リョウ、やもとなおこ、河野りょう、吉成リョウタ、Arisa Safu、神崎克広
28日(木)唄い手日和 第拾参夜@恵比寿駅前バー
sherry静香、村上雄太(テトテ)、あんこ(anco band)、山田リョウタ(煩悩108)、常間地真秀、トモヒロ



この月、最も印象的だったのは、十数年ぶりに見たSHOW-YAのライブ(8日)だな。寺田恵子は昔と変わらず、すごいオーラを発して、圧巻のシャウトで会場を煽りまくった。あれぞメジャー、日本のガールズバンドの先駆者として君臨する王者ぶりだった。
対バンのHEAD PHONES PRESIDENTと、DAZZLE VISIONも共に実力派のいいバンドで、聞き応えあるライブを見せてくれたが、SHOW-YAは次元が違ったね。勿論、みんなおばさんでさ、かつてと同じようなワイルドな衣装に身を包んでいるんだけど、さすがに歳は隠せない。それでも、あの演奏と迫力はやはりすごかった。寺田恵子も「私たちガールズじゃないけど、こんなバレンタインイベントに呼ばれていいのかな~」とMCしてたけど、歌い出したら有無を言わせぬ存在感とパワフルな熱唱ぶり。その覚悟、自信、生涯現役の気概、あっぱれです。現代の若いガールズバンドミュージシャンは、ぜひ一度はSHOW-YAのライブを見て、自分たちの覚悟の足りなさを自覚したらいいと思う。
これ書いてるのは2014年春なわけだが、この2月に見た大好きなアーティストがこの1年の間に2組も活動を休止している。THE SING2YOU と カケラバンク だ。
この頃の彼らは脂がのりきっていて、そのライブはたまらなく興奮させてくれたものだった。個人的な好きな男女デュオ、男性デュオ部門のランキングで、共にずっとトップだったのに。それぞれが様々な状況の中で、最善の道を選んだのだと思うが、ファンとしては本当に悲しい限り。いつの日か成長した二人が再び一緒に音楽を作り出す日が来ることを願わずにはいられない。それを自分が見られるよう切に願う。
この月は、荒牧リョウのライブを3回、渋谷めぐみは2回、参戦している。長い活動停止期間から復活したリョウちゃんの音楽にかける意気込みはすごい。益々パワーアップして、いいライブを必ず見せてくれる。その魂、生き方は女性シンガーソングライター界では一際輝くロックっぷりだ。付いていきますぜ、姉さん。
一方の渋谷めぐみは、ギタリスト三井真一とのユニット、MEG-mi-TSUI活動もぼちぼち力を入れているところ。ソロもやりながらも、長くファンをやっている自分としてはイマイチ不完全燃焼気味な活動ぶり。もっと、もっとガンガンと攻める性格なら面白い展開もいろいろあるのだろうがなあ。彼女もロックなのだが、どちらかというと大人のジャジーなロック。彼女の音楽も大好きなのだが……
2日続けて渾身のワンマンを渋谷duo Music Exchangeで見たのもこの月だった。
17日の見田村千晴、18日の福原美穂だ。
見田村千晴は新アルバムのレコ発ツアーファイナルだったかな?一人でギターを男前に弾き語る事が多い彼女が、あれだけ大きい箱で観客を最後まで盛り上げられるのか、そんな心配も少ししていた。ところがそれは全くの杞憂だった。遅れて中盤から駆けつけたのだが、最後列までいっぱいのお客さんが、もの凄い熱気に包まれていた。
バンドをバックに、その日本刀のような切れ味の素晴らしい声で、力強く、熱く、歌いあげていく姿は気高かった。よくここまで来たなあと、身内のように嬉しくて仕方なかった。周りを見渡せば、同じように何年も前から彼女を応援してきたファンたちが腕を振り上げ、声援を送り、一緒に体を揺らしている。お客さんが十人程度なんてこともあったのに、この日は1000人超が駆けつけている。タワレコの新人アーティストコンテストで準優勝し、全国にCDリリースするまでになった。こんな大きなライブハウスをいっぱいにした。後は…と考えていると、終盤のMCでついに彼女の口からメジャーデビュー決定の報告が!すごい歓声が会場に広がった。
東京界隈で歌っていた女性シンガーソングライターたちの中で、彼女こそまずメジャーに行くべきだと多くの人が思っていた。それだけに、彼女が道を切り開いたことは快哉であり、後に続くミュージシャンたちの道しるべに間違いなくなったと思う。これからの活躍、期待したいね。
翌日に同じ会場で見た福原美穂ワンマンは、さすがの貫禄。ソールドアウト満員御礼の会場を右へ左へ揺らし、お客さんと共に歌い、踊り、楽しんでいた。その歌唱力は、日本で間違いなくトップクラスだろう。その音楽センス、ゴスペルからレゲエまでいかようにでも歌いこなし、飽きさせることもない。勿論ミタムとはタイプが違いすぎるけど、SHOW-YAと同様にメジャークラスのステージだった。多くの若手ミュージシャンを見ているが、彼女たちの天井の極みへの道は長く果てしないと感じた。