2012年12月上旬、ロックでアダルトな師走だぜ! | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

年の瀬が迫ってきたので、書ける時に書いておこう、という事でまずは12月上旬に行ったライブについて。

何といっても矢沢洋子のワンマンが最高だったね!今夏からレギュラーのサポートミュージシャン達と共に「矢沢洋子&PLASMARS」というアーティスト名でレコ初、全国ツアーを巡って、そのツアーファイナルが12月1日渋谷Milkywayでのワンマン。実は意外なことに、彼女にとっては初ワンマンだったのだ。

そして、そのステージは期待に違わず、熱く、熱く、熱く、ガンガンにロックで思わず踊り出さずにはいられないほどヒートアップし、満員のお客さんは大興奮させたものだった。間違いなく親父、矢沢栄吉の血を継いでいる歌姫ということを証明した。いや、親父は関係なく、矢沢洋子というロック歌手の魅力を存分に感じさせたね。

3年ぐらい前までは、代官山LOOPでアコースティックイベントをホストするなど、ロック路線では無かったのだが(その頃もよかったけど)、昨年の「HONEY BUNNY」発売と共にバンドライブ中心の活動にシフト。さらにPLASMARSと一体となってガンガンと階段を駆け上がっている姿はまさに旬。食べごろだ!今、聞いておかなきゃ損だね。

ライブが終わるころには、オリジナルタオルはぐちょぐちょに。汗かきまくり、声を張り上げ、腕を突き上げ続けたね。ああ、楽しかった。

ちなみに、この前日の11月30日は野佐怜奈のデビューライブ。2日続けて、大好きなアーティストの濃厚な時間を堪能できて、充実の限りだった。

では今月、ここまでに見たライブのラインアップダウン

1日(土) 矢沢洋子『ROUTE405~ナニヨ!キドッチャッテ!!~TOUR FINAL』@渋谷Milkyway
矢沢洋子&PLASMARS

4日(火) eggman×Avaivartika presents「MUSIC PLANETS Vol.3」@渋谷eggman
Avaivartika、The Great Escapes, Taro&Jiro, ガッツダイナマイトキャバレー

5日(水)『KAZU x Motion Blue yokohama 10th Anniversary Collaborate Live "10 x 10"』
KAZU(ds,per)、KOTEZ(hca,vo)、YANCY(p,vo)、Hiro-a-key(vo)、樽木栄一郎(g,vo)、
SARO(tap)、レオナ(tap)、阿部洋史(tap)、Rachel(vo)、オオニシユウスケ(g)、鈴木 渉(b)、金沢和寛(立体造形展示)

6日(木)『バースデイ前夜祭!ツーマンライブ!!』@赤坂グラフィティ
斉藤麻里 + いいくぼさおり

10日(月)『Grateful☆Girls vol.94』 @渋谷gee-ge
荒牧リョウ、星羅、菅田紗江、太田朝子、Copura notes、泉本麻美子

11日(火)『ONE! TWO!! FINISHi!!!』@下北沢CLUB Que
矢沢洋子&PLASMARS、wash?, LONESOME DOVE WOODROWS

~『COLORFUL』@代官山・晴れたら空に豆まいて
大和田慧、蔦岡大祐、はらかなこ、molls 【LivePaint】山形敦子/伊倉真理恵


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12月上旬はまさに「ロック&アダルト」な豪華ラインナップ。いやいや楽しかった。年末進行で仕事が忙しかったり、忘年会だったりで行けなかったライブがいくつかあり残念だったけど、どのライブもとても楽しかった!

矢沢洋子は結局、昨日も行ったぜ。燃えた!そこから、はしごで晴れ豆の大和田慧へ。久し振りの慧ちゃんの歌声は相変わらずソウルフルでパッショナブル。ライブペインティングもあり、最後は出演者全員でのJohn Lenon"Happy Xmas (War Is Over)"ありで(といっても最後は男性陣をコーラスに回して、慧ちゃん目立ちまくりの大熱唱、笑)、芸術的で素敵な空間に酔いしれました。

しかし、素敵空間だったら負けてないのが、5日に横浜Motion BlueでのKAZU企画。この時期の横浜赤レンガ倉庫の雰囲気の良さといったら!その中で、KAZUが集めた選りすぐりのアーティスト達の共演は、それはそれはムーディーで、アダルトで、感動的で、そしてエキサイティング!タップダンサーとKAZUのパーカッションの競演に熱狂し、KOTEZ&YANCY のブルージーでニューオーリンズで、ちょっとレゲエなステージは、ピアノとボーカルの2人だけで、ビッグバンドにも負けない興奮を呼び起こす素晴らしいステージ。勿論、樽木栄一郎のカントリーでおしゃれなグッドミュージックと超絶ギターや、美しく柔らかく宵闇を染めたRachelの魅惑のボーカル、Hiro-a-keyのニューヨークを彷彿とさせるステージも最高だったね。

さらに、4日のAvaivartika企画の彼らのパフォーマンスは、今年、日本予選で優勝しドイツで開かれたインディーズバンドの世界大会に参戦したAvaivartikaの集大成のようなステージは感動もの。この1年で一段とスケールが大きくなった彼らの音楽、演奏のエッヂの鋭さと深さ、宇宙を体感させるような独特の世界観、そして前面に打ち出される一人一人の魅力を間近で感じ、なんか涙が出そうになった。最高のプログレッシブ?オルタナティブ?ロックバンドだね。

ロックということなら、10日の荒牧リョウも今年最高のステージだったか。この日は「ダークサイド」の荒牧リョウということで、ワイルドなロックンロールでgee-geを揺らした彼女。声もステージングも楽曲も攻撃的で魅力的!いいぜ。

この日はさらに、星羅がきれいで魅惑的なボーカルをフォークギターにのせて紡ぐ素晴らしいひと時あり、一声で虜にされてしまう菅田紗江のバンドライブもあり(モミジアオイではないが)、レベルの高い充実のブッキングに酔ったね。鉄ちゃん、ありがとう!

最後に、斉藤麻里さんといいくぼさおりさん の質の高い素晴らしいステージ、及び誕生日に、カンパイ音譜