2012年11月に行ったライブ | 音楽偏遊

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最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

秋も深まり、というか俄かに冬のような寒さに凍え始めたまさに霜月、11月。

さて、この月はどんなライブを楽しんだろう?と振り返ってみれば、一番印象的だったのは、26日に開かれた、LADY,THE BITCH の初ワンマンでした。

これまで市井に埋もれ、客もまばらでぱっとしなかった彼女たちが今春?一念発起。メジャーへの階段を絶対上がるぞと覚悟を決め、着々と音楽とステージを磨き続けてきた半年間。その階段へのチャレンジの第一段として挑んだのが、渋谷DESEO200人ワンマンだった。

会場は見事に満員御礼、懇親のステージはどの曲もどの演奏も力強さと粋に満ちていた。ボーカルのLynneちゃんの格好よさとセクシーさ、ベースisseiをはじめとする4人の紳士たちの生き生きとした演奏。そしてLynneがステージで流した涙とことば。これからが本当に楽しみな彼らの見事な門出となった。その場を共有できた幸せは何ものにも変えがたし。本当にいいバンドだよ。


そしてもう一つ、特筆もののイベントが30日の、野佐怜奈のメジャーリリースライブ!これは後で書こう。


さて、ほかにも楽しいイベント盛り沢山でした。

11月
1日(木)『渋谷公園通り音楽室 Vol.18』@渋谷gee-ge
LADY,THE BITCH /seema/ 藤井宏一/ DJ hb

2日(金)『EMERGENZA JAPAN 歴代CHAMPION FES』@新宿Live Freak
Avaivartika、花と散るらん、ガッツダイナマイトキャバレー

4日(土)『月夜のシャララカーニバル vol.6』@渋谷gee-ge
坂本麗衣 / 木下直子

6日(火)『Akane Hokari birthday oneman live "LIFE"』@南青山・月見ル君想フ
保刈あかね(Ag.Vo.) & 豊田稔(per.)坂本剛(pf.)

8日(木)『秘蜜 ~東京蜜色~ 』@渋谷gee-ge
小川エリ / やもとなおこ / Aimi / 水鏡 / 木下直子

12日(月)『鉄ロックフェスティバル!!! vol.111.1』@渋谷gee-ge
見田村千晴 / トート・リオ / はらかなこ / healah / 神田莉緒香 / 是澤寿美

13日(火)『鉄ロックフェスティバル!!! vol.112』~イケメンギターと鍵盤女子~@gee-ge
【イケメンギター】荒牧リョウ / Kayo / 田中翠
【鍵盤女子】杉恵ゆりか / Aimi / 武井ゆりな
【オープニングアクト】加織

15日(木)『Full Moon Nude Tokyo autumn 2012』@渋谷JZBrat
玉城ちはる × 大石由梨香

17日(土)『 ふわ(o・v・o)ライブ 「どうしてもホットケーキの気分だ」と言えなかった子のフレンチトースト 』@銀座Miiya cafe
渋谷めぐみ、小野亜里沙、musico、しばあみ、みのる、ツヅリ・ヅクリ

18日(日)郁彩ワンマンライブ『From My Heart』

20日(火)やないけいこと過ごす『けりるの部屋』
やないけいこ、ペペサーレ

21日(水)hinaco presents live 『and,darling vol.4』@渋谷O-crest
hinaco、中嶋ユキノ、Bottom

24日(土)大野賢治企画『サラダボール -EAST FIGHT-』
大野賢治/コバソロ/野辺剛正/斉藤麻里/高田リオン/拝郷メイコ/ヒグチアイ/藤田悠治/吉村かおり/是澤寿美

26日(月)LADY,THE BITCH 初ワンマン&レコ発『What could I do』@渋谷DESEO
oa えむにじゃーず  special guest まこと

28日(水)『冬空の律動 '12』@赤坂グラフィティ
MEG-mi-TSUI(渋谷めぐみ+三井真一)、アルコリカ、シミズリエ

29日(木)『Human Chord vol.4 -全てを包み込むもの。-』@四谷天窓.comfort
やもとなおこ、いいくぼさおり、鳥井さきこ

30日(金)野佐怜奈 1stアルバム「don't kiss,but yes」リリース記念ライブ『don't kiss,but Live!!!』@新宿ロフト
野佐怜奈、高浪慶太郎、野宮真貴(ピチカート・ファイブ)、ポータブル・ロック
guest: マリアンヌ東雲(キノコホテル)、cho.タルトタタン
support: サリー久保田(ex:ファントムギフト)、中森泰弘(HICKSVILLE)、川口義之(栗コーダーカルテット)

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という事で霜月の締め括りは、野佐怜奈のメジャーデビューアルバム『don't kiss,but yes』リリース記念1stライブ! これが、最高に楽しかった!

そもそも怜奈は、これまでNOSA LEINAというユニットや響レイ奈という名前でインディーズで活躍し注目を集めていたのだけど、もっとずっと大きなステージに立つスターであることは皆が確信していたと思う。なんといっても、その立ち姿は際立って美しく、ポップでおしゃれで大人な音楽は玄人好み。もはやメジャーデビューには驚きはなく、むしろ当然。

さりながら、プロデューサーに元ピチカート・ファイブの高浪慶太郎が付き、まさに現代のピチカートファイブとして華々しく登場した彼女の音楽は、最高におしゃれでキャッチー。アルバム収録曲は豪華なメンバーの競作で、巷では新時代を作るポップアイコンの登場!と叫ばれてますね。

その初ライブは鳥肌ものでした。オープニングから、なんと元祖ピチカートの野宮真貴が登場し、あのポータブル・ロックで生演奏なのだから!「わたくしもデビュー30周年よ」なんてさらりと話す彼女は今でも軽やかで瑞々しく、そしてオーラたっぷり!そう、彼女こそ30年くらい前に流行った渋谷系ミュージックの中心人物なのだから。

その元祖のステージに続いて登場した野佐怜奈。その歌声で一瞬にしてお客さんの心を捕まえたね!そりゃ、アイドルとかイケイケではないけど、間違いなく日本のポップシーンの新たな一幕を彼女が開いたのではないか。

さらに、ゲストのキノコホテル支配人、マリアンヌ東雲とのデュエットや掛け合いで歌った「ランブルスコに恋して」などは珠玉にひととき。最後には野宮真貴と支配人の加えた3人の歌姫での競演の感動的なことといったら。本当に感動のひとときでした。

野佐怜奈は絶対覚えておかなければいけない名前となったね。

タワレコ渋谷店で、その怜奈の売り場の横に並んで堂々とポスターが掲げられていたのが、見田村千晴だ。10月17日に発売された新アルバム「I handle my handle」も、なかなかの名盤。聞き応えあるよ。11月12日に、先月に続いて今度はgee-geで彼女のステージを見た。いつ聞いても、彼女の歌声は心に刺さります。彼女にも是非、もっともっと活躍してもらいたいものです。

その翌13日にまたまたgee-geであった「イケメンギターと鍵盤女子」イベントも圧巻。特に「本物」のイケメン女子2人、荒牧リョウ&Kayoのステージの盛り上がりといったら。心の底から震えさせてくれるソウル&ロック。素晴らしいよ。

6日の保刈あかねのバースデーワンマンも、15日に再びJZBratで開かれた玉城ちはると大石由梨香のフルムーンヌードも素晴らしいイベントで、今月は本当に粒より。

18日に郁彩が催した完全アンプラグドのワンマンも特筆もので、彼女の息遣いまで間近で聞こえる素晴らしいステージ。strobe cafeの客席中央に円形のステージを設け、360度にお客さんがいる中で、彼女ならではの力強い生歌声と見事な歌唱力で感動の波紋を幾重にも広げた夜だった。一歩ずつ、郁彩が自らの力で前へ、前へ進んでいく姿は、もう応援せずにはいられないね。

さてさて、そして2012年も残すは12月のみ。12月も見たいライブでぎゅうぎゅうだ。どんな楽しい日々が待っているかワクワクしながら、クリスマスベルを聞きにいこう!