2012/1/29 渋谷めぐみ@伊勢佐木町cross street | 音楽偏遊

音楽偏遊

最近見たライブや気になるアーティスト、気に入った店や場所など偏った嗜好で紹介してまいります。アーティストさんへの言及などは、あくまで私個人の見解であり、特に中傷や攻撃を意図したものではないこと、ご了解下さい。

日曜の午後、横浜の伊勢佐木町の商店街が中心になってストリートミュージシャンらが安心してライブができるよう建設した屋内型ステージ、cross streetに立ち寄る。目の前の通りでは、猿回しが買い物客を楽しませてる、そんなブルースな町の一角だ。



施設名は、伊勢佐木町の路上からメジャーに駆け上がった「ゆず」による命名。ミュージシャンやお客さん、買い物客、地元民らが行き交う人々が交差する場という意味を込めている。

この日の出演は、BlueRose、渋谷めぐみ、潮崎ひろのの3組。つまり、全部BlueRoseのキーボード、ヨッシーつながり。ということで、ヨッシーは3組すべての伴奏を引き受け弾きまくる。実は一番目立ってたのは、このガタイがでかく、素っ気ない黒Tシャツ姿の男だったかもね。ヨッシーお疲れ様。

その中で僕は、渋谷めぐみだけ観覧。土日ライブ運営費の名目で最低200円の拠出を求められるが、安いもの。500円出したら、cross streetサポーターのカンバッジをくれた。

「夜」や「アルコール」の香り漂う曲が持ち味の渋谷めぐみに、昼の出演は似合わない。ということで、本人もどの曲を歌うか悩んでいた。特に代表曲の「ユメオチ」は、「今夜は飲み明かそう~カンパイ!」というサビだ。

しかも、昨年末から、このサビにフリをつけて、お客さんにも一緒にやってもらうのを恒例にしている。昼から、初めて渋谷めぐみ見るお客さんが多い中で、滑らないだろうか……と躊躇していた。でも、ここまで来たらやるしかないよね。やると決めたら、どこまでやるさ~♪とね




【セットリスト】
1)Deep
2)秘密
3)東京
4)eternally
5)ユメオチ
6)会いたい

サポートはヨッシーのキーボードに、同じくBlueRoseからセクシィがドラム。セクシィも何度かシブメグのバックで叩いたことあるが、久し振りなうえ、この日はリハ無し。本番前、すごく緊張してたが始まればそこは素人じゃない。

1曲目の「Deep」からアッパーな曲が続くとあって、ノリノリでリズムを刻んでいく。むしろヨッシーのキーボードが大人しい感じ。そのリズムにのって、渋谷めぐみのボーカルも弾む。

ただ、いつもに比べて声が行儀よいかんじ。MCでは「私は実はすごくお酒が好きで、いつもはステージドリンクはビールビールですが、今日は昼なので、水にしておきました」とか。そのせいか、いつもに比べてセクシーさや艶やかさは抑え気味。健全なのも、時には良いか(笑)

「秘密」「東京」と盛り上がり、珍しく少しスローな「eternally」。それでも、十分惹き付けていく。歌が上手いし、芯のある強い声が魅力的だ。

「皆さん、もっと参加したいですよねー」と客席に振って、いよいよ「ユメオチ」。サビにフリをつけたので、一緒に踊って下さいと話して、手本を示し、お客さんの練習タイム。皆が踊るまで帰れません!と繰り返しサビを歌いお客さんを動かず。

その甲斐あって、本番では30人ほどのお客さんが手をふり、酒のむ仕草や五木ひろしのように歌う様子を真似し、なかなか壮観。こういうのは、やったもの勝ちなんだよね。

最後はしっとりバラード「会いたい」を聴かせた。前半のロック調、ユメオチのジャズっぽさとコミカルさ、最後に女らしさと多彩な顔を、お客さんに知って貰えたと思う。

初めて聞く人も多かったようだが、後で物販に並んでたところ見ると、彼女の歌に魅力を感じたのだろう。良かった。後もうちょっとステージングを磨けば、スタート地点にたどり着けるのでは?

所用あり、潮崎ひろのは聞かず撤退。またゼリーフライ聞き逃した。

さて、渋谷めぐみは1月31日が日吉napでワンマンだ。夜だから「ビールの神様」ぷりをがっつり、たっぷり、堪能できそうだ。

それにしても、12月29日にバースデーワンマン、大晦日に年越しワンマンをやったばかり。彼女は一人でやりたいようにステージを支配したいのか、ワンマン頻度が高い。小さめの箱で、内容も密度も濃く、間近で接するような、これらのライブ。ファンとしてはたまりません(笑)31日が楽しみだ。