ツーマンなので、たっぷり聞けるぞと期待に胸膨らませ、円山町の最もいかがわしい(笑)エリアに潜入。一組めが終わる前に扉を開くと、そこはほとんどステージ上。開けた目の前でベースが爆音演奏中。こ、これは入りずらい。躊躇してると、店長?が中へ導いてくれた。演奏の真横を人が入退店するレイアウトなのか。爆音ならいいが、アコースティックな出演者には迷惑このうえないね。
演奏してたのは、高校生バンドとして注目のヘンリーヘンリーズ。60-70年代風ロックで、とにかく勢いだけは凄い。無茶苦茶に跳ね返っていて荒削りだけど、ドントラストオーバー30!と叫び出しそう。高校の学園祭では受けるだろうなw
対してチャランボ。全くありえないようなツーマンの組合せで笑える。共通点はボーカルがどちらも18歳そこそこって所か。そう捕らえれば、今夜はフレッシャーズナイトなのか。ふむふむ。
そうこうしている内にチャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカンの登場だ。ヘンリーズ目当ての若い女の子たちが何人か帰ったが、その3倍以上の、目の肥えた大人たちが次々と来店。七面鳥は超満員に。
今夜、問題があったとすれば、それはボーカルももちゃんがアレルギー性喘息になり、声が酒焼けで嗄れた
40代のようだったこと。大変な事態だ。先日までの名古屋~関西ツアーで移動に使った車が物凄く汚く、何日間も乗ってる間に吸い込んだカビやほこりが、原因にチガイナイ、と小春ちゃんも憤慨しきり。
だが、ももちゃんは凄かった。いつにも増して、素晴らしいエンターテイナーぶりを発揮。結果として、無茶苦茶たのしい、充実のライブになったのだから。
一曲歌う度に吸入器で強い消炎薬を吸い、水を飲みのみだったが、最後までしっかり歌い続けた。客席の中にまで度々進出し、お客さんをいじり、台にのり熱唱し、さらに客席のテーブルに足をかけ、聴衆の熱をこれでもか温め直す。その呼吸の見事なこと。ヘンリーズの煽りが高校生のものなら、ももちゃんのそれはまさにプロ魂だ。
多くのミュージシャンたちが、この日もお客さんできていた。沢山の大人の対バン相手からも、とても愛されている。それは単に彼女たちが若く面白いからってだけではない。日本でも指折りのアコーディオン奏者の小春と、若干18歳ながら大人びた昭和歌謡を見事に歌いあげるももちゃんを、レスペクトしてるのだ。その音楽と、周到に作り上げたパフォーマンス、そしてツボを心得たステージングの妙。一流のエンターテイナーと認めてるのだ。
映像は今夜のものではないけど、こんな感じ↓
また、今夜は久し振りにカンカンバルカン勢揃い。そのサックス2本とトランペットのブラスの勢いや、掛け合いの妙も楽しい~岡

今夜は「ダブルブッキング」などの新曲も発表。それって実話!メンバー一人一人が懺悔していく試みも楽しいぞ。「ムスタファ」は当然のごとく、大いに盛り上がり、あの曲ではお客さんに突っ込みまくり。ももちゃんにメガネとられて、頭なでられて、みんな嬉しそうw
最後は大きなアンコールの拍手もあり、メンバーみんなが存分にソロを吹いた後は、ブラス3人がずいずいと前に出てきてクライマックス。いやー、楽しかったでよ。
ほんと、いつもチャランポは期待以上のパフォーマンスで魅了してくれる。そんな彼女たちは年内まだ10本ほどライブをやる予定だ!連日連夜!!年末を楽しい気分で過ごしたいなら、チャランポはうってつけだよv
ももちゃん、あまり休めないようだけど、早くのどを治してね。