

いま、Jiminy Cricketのライブ終わった~。気持ちいい!
ご機嫌なポップロック「パトラメロコリラー♪」で、フルハウスの六本木Morphの客をノリノリにする魔法をかけ、最後のアンコールを締め括ったJiminy Cricket。盛り上がったステージを見終えた今の気分は最高にハッピー!彼らの魔法にかかったよ。幸せな余韻に浸ってる。ジミニー、いいバンドになったなあ。
今夜は、着々と力をつけてきた彼らが満をじして制作した初アルバム「Do You Know」のレコ発だ。
そのリリースに合わせ、初めて自分たちで企画したライブは、さすがにまだワンマンとはいかなかったが、若くイキのいいバンドが結集。全員が21歳前後のジミニーの5人と同世代の若いお客さんが沢山入り大盛況。企画は成功といってもいいかな。
ライブは「キオク」からスタート。ステージを隠していたスクリーンがするするとあがりきるのを待ちながら、無言で静かに集中力を高めるメンバーたち。訪れた数瞬の静寂を、小玉しのぶのシャウトが切り裂く。


ちょと固い(笑)さすがの爆発力たっぷりのボーカル、しのぶちゃんも緊張したか。いつものように、その一声で会場を虜にするような迫力に乏しい。
それは他のバントメンバーも同じで、みんな深刻そうな表情。「リラックスして音楽たのしめー」と声をかけたくなる。
しかし、2曲目の「脳内エクスタシー」で、「キオク」で奏でていたアコギを置いた小玉しのぶが、ステージ狭しとハンドマイク持って動き始め、客席に乗り出すように歌い始めると、ベースのK-t@を始めバンドメンバーがイキイキと躍動し始める。そこからは怒涛の展開。とにかく、小玉しのぶが魅せるねー。
〈セットリスト〉
1)キオク
2)脳内エクスタシー
3)存在価値
4)Livu
5)青い空と少年(新曲)
6)Torn (メンバー紹介)
en.魔法のパトラメロコリラー
特にいま、小玉しのぶの魅力が一番堪能できるのがアッパーチューンの「存在価値」と、バラードの「Livu」かな。作詞作曲している彼女の、いい意味で青臭い素の部分を隠さずぶつけてくる。見栄も恥も、すぱっと脱ぎすて、全てを晒すその潔さに、とにかく好感。全力で応援してやろう、と思ってしまう。
そして、Jiminy Cricketの魅力がぐんと上がってきたもう1つの要因が、彼女を支える男たちの成長だ。
1年くらい前は、とにかく小玉しのぶばかり目立って、演奏してる男4人がしもべのようだった。
それが、この数ヶ月間で、特にベースのK-t@のステージでの存在感がぐんと向上。堂々とフロントに出てきてソロを決めたり、気のきいたリフやちょっとしたベースラインの刻み方が、ツボをくすぐるように。彼が強くなったことで、バンドとしてのバランスがすごく良くなった。
当然、裏では技術向上へすごく練習したという。自信もって演奏できるようになったからか、少し上の次元で音楽を楽しんでいる。さらに余裕持って、他のメンバーとアイコンタクト取るようになり、演奏中の意思の疎通が上がった様子。
背が高過ぎて(笑)孤高な感じだったギターのヒデも、輪に加わる。何よりドラムの健太郎が「楽しいー!」って言いながら、自在に叩くドラムの響きが弾むように。元々、ジミニーのお調子者役だったキーボードの岩ちゃんも、ピョンピョン弾みながら客席に手拍子を求め、盛り上げる。
小玉しのぶの後ろで、彼らが空気を作っていく。ステージを見ていて目移りする。もう小玉しのぶだけのバンドではない。
それでも、彼女の才能と器が、JiminyCricketのレベルを決めてることは間違いない。さっき書いたように、彼女の書く楽曲が、彼女のステージでのパフォーマンスが青ければ、いつまでもJiminyは青いままになってしまう。
1年後か、2年後か、いつかは分からないが、2ndアルバムを出す時もこのままだったら、きっと飽きられる。バンドとして成長するためには、メンバーの1人ひとりが自立し、音楽的に成長すること、それが最大の、そして最難関の課題だろうな。皆の奮起が、これまでにも増して必要な、これからの1年になるだろう。ガンバレ!
そして、小玉しのぶは、泳げなくても前に進めー(笑)持って産まれたモノに磨きをかけ、スケールのでかい大人の女へ。すごいポテンシャルあるシンガーだと思うから、もっともっと大きな歌手になって欲しいなあ。
そんなこと思った、宵どきだった。ガンバレ、みんな!
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