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「星の森へようこそ」
@代官山・晴れたら空に豆まいて
出演:酒井杏→ヒグチアイ→みょん→ほしばかなえ→前田知香
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ヒグチアイの月一バンドライブ、これは見逃せません。という事で昨日に引き続きヒグチアイだ。
今夜は出番が早く2番手。仕事終えて、焦って晴れ豆へ。
到着すると、酒井杏on stage。これがいい!すごく通る、伸びやかな声。きれいな発声で変な癖もなく、声量もたっぷり。確認してないので定かでないが、まだ19歳とか。これからがとても楽しみだね。
さあ、ヒグチアイ。ん?昨日に続き
2番手。バンドのため転換に若干時間がかかる。ギター、ベース、ドラム、そしてグランドピアノ。むふっ、ワクワクしてくる。前回のバンドライブがとにかく圧巻だったからね。
暗転。ココロジェリーフィッシュの雨垂れのようなピアノ前奏が走り出す。いつもの単独のピアノ弾き語り時より、テンポが早い。ズシーンと聞かせるこの曲が、軽やかにダンサブルなリズムに。体が弾み出す。そこにギュイーンとギターやドラムが一気に加わり、音が爆発し激走し始める。きた、きた、きたーっ!
前のライブの時にバンドのみんなが、ヒグチアイの迫力ボイスに負けないようやるので、と話してた通り、演奏に力が入っているのが分かる。声と楽器が戦っている。
一歩間違えると演奏がバラバラになりそうな気配も。しかし、音の厚みを重視したような前回の演奏に比べ、今回はテンポアップさせた事で全員が疾走。ヒグチアイの曲が軽やかで楽しい。
ピアノ演奏だけのAメロの最後に、一気にバンドが入ってくる場面が何回もあったが、その劇的な展開でお客さんにアピールを狙ってるね。
<セットリスト>
1)ココロジェリーフィッシュ
2)君とそのまま
3)黒い影
4)さよなら愛しき人
5)東京
6)巡る季節
次回のバンドライブは9月27日だそうだよ!9月3日もドラム&ギター有り。是非行きたいが、両日とも難しいか。
3番手にみょん。ピアノ弾き語り。ライブは始めたばかりで、その戸惑いが手に取るように伝わってくる。
でも歌は耳に心地よい。前回も見たが、性格が几帳面なんだろうね。1曲ごとに、曲の説明をして、台本通りという感じのトーク。いいんだよ、もっとヒグチアイみたいに図太くて(笑)MCも小さい声でボソボソでも(笑)
4番手は、ほしばかなえ。干場はこれまで漢字表記だったが、平仮名に変えたとか。干場が読めない人が多かったか。彼女もライブごとに、色々な試みに挑んでおり、毎回違った一面をみせてくれるが、今夜はオーソドックスにピアノ弾き語り。
浜辺の歌のような古典から、自身の曲まで端正に歌う。きれいな声。
安らぐ。安定感があって、素敵なアーティストだ。
ラストのトリは前田知香。良い歌手との噂を聞いていたが、初めて。1曲目はカラオケ、2曲目からサポートにgt.鈴木岳人、pf.栗ちゃんが入る。柔らかで、暖かい、深みのある声。玉城ちはるの声に似ているかとも感じる。そして、やわらかく包み込むように、丁寧に歌うところに魅かれる。
<セットリスト>
1)華の囁き(カラオケで)
2)雨、心っ足らず
3)弱虫
4)Positive Time Keeper
5)Big Smile
特に最初の華の囁きが、とても耳に優しい。いつまでも聞いていたくなるような響き。世にはまだまだいい歌い手がいるんだなあ。
自己紹介で、音楽活動を始めて10年たったと話していた。しっかり経験も積んでいるのだ。ただ東京に来たのは、まだ1年前でそれまで香川で歌っていたという。ライブ前にも香川に帰っており、24時間テレビのイベントなどで歌っていたとか。多分、地元では名前が知られているのでは。
歌のテイストは、ポップだけどジャズっぽい発声も入り、歌に陰影をうまくつける。そこが鹿児島のEMILYに似ている。いろいろな音楽に通じているようで、歌唱力の引き出しの多さを感じる。
それでいて、結構ぶっちゃけていて楽しい性格。アクターズスクールに通っていたというだけあり、ステージ慣れもしていて、安定感もある。ポジティブタイムキーパーでは、手拍子を求め会場を盛り上げた。ソックモンキーのテーマ曲?というBigSmileも楽しかった。
また1人、魅かれるアーティストに出会えた。本日の収穫だ。